義理の両親からウェディングドレスを変えろと言われた花嫁。義母の行動に離婚を決意?
ケリーはウェディングドレスを買ってから、より一層結婚式が楽しみになっていました。ところが義理の両親はそのドレスが気に入らないようで、「そんなドレスを着て結婚式をするなら、式には行かない」とまで言い出しました。
ケリーは将来の夫となる人のご両親にもお祝いしてほしかったため、苦渋の決断をしました。しかし当日、ケリーの義母は彼女に赤っ恥をかかせるようなことをしたのです。
ケリー・バーカーとコリン・ルイス
ケリー・バーカーは初めてコリン・ルイスに会ったときから、自分はこの人と結婚するんだ、と運命を感じていました。コリンは誠実で、働き者で、優しい人でした。ケリーはそんなコリンのことをすぐに好きになりました。
コリンを育てた家族はきっと素晴らしい人に違いないと思い、義家族ともうまくやっていけると思ったのです。
コリン、他の家族とは似ていない
ケリーはすぐに、コリンが家族の中でも浮いた存在で、ルイス家の他の家族とはまったく似ていないということに気がつきました。それでも、2年間の交際の末、コリンにプロポーズされたとき、ケリーは「イエス」と答えたのです。
しかしケリーは、もうすぐ義理の母となる人が、彼女の人生をまるで悪夢のようなものにしようとしていることなど知る由もありませんでした。
コリンの母親、ケリーを毛嫌い
幼い頃からケリーは人気者で、誰とでもうまくやっていけました。しかし、コリンの母親は、とにかくケリーを毛嫌いし、ケリーが何をしても気にいらないようでした。
そういった経緯もあって、ケリーはウェディングドレス選びに将来の義母を誘わなかったのです。
ケリー、夢にまで見たドレスを見つける
悲しいかな、コリンの母親を呼ばなかったことを、ケリーは後悔することになります。しかし、花嫁は「ドレスを決めて」、義母に写真を送りました。
ブライダルショップにこそ呼びませんでしたが、それでもケリーは、義母も結婚式の準備に参加していると感じてほしかったのです。
美しく、長く、しなやかなドレス
ケリーは地元のブティックで、コリンと一緒にお気に入りのウェディングドレスを見つけました。刺繍が施されたコルセットのディテールが、ボヘミアンな雰囲気を醸し出している流れるようなラインが素敵なロングドレスでした。すぐにケリーは義母に写真を送りました。
ところがその返事は、幸せな花嫁が期待していたものとはまったく逆のものでした。
義母、ケリーに違うドレスに変えるように言う
コリンの母はケリーに、結婚式の日に着るドレスは別のものにしなさいと返信しました。なぜ義母はそのドレスが気に入らないのだろう。なぜ別のドレスを探さなければならないのだろう。ケリーは困り果ててしまいました。
というのも、ケリーはコリンと2人で見つけたドレスがとても気に入っていたのです。義母からのメールを信じられない思いで読み進めました。
「結婚式にはふさわしくないから」
もうすぐ義理の娘となるケリーに、コリンの母親はこう書きました。「あなたに理由を教える必要はないの。何も考えずに私の言うとおりにしなさい。そのドレスは結婚式にふさわしくないのよ。」
これに対してケリーは、「申し訳ないんですが、やっぱりこのドレスを着たいと思っています」と返しました。驚いたことに、コリンの母親がケリーにそのドレスを着させたくなかったのは、「ふさわしくないから」などという理由ではなかったのです。
プライドの高い義母
実は、コリンの母親は裕福な家庭に育ったために、欲しいものは何でも手に入れてきました。また、思い込みが激しく、プライドが高い人でもありました。
そのため、ケリーが自分の言うことを聞かずにドレスを着るつもりだと聞き、腹をたてていました。
最後通告
次の日、ケリーさんのもとにコリンの父親から突然の電話がありました。なんと、「別のドレスを選ばないと、ルイス家側の親族全員が結婚式に出席しない」と告げられたのです。
ケリーは耳を疑いました。まったく意味が分かりません。
招待客がわずか25人に
ケリーとコリンは、40人ほどのゲストを招待して、小規模な結婚式を挙げることにしていました。もしコリン側の親族ら15人が来ないのであれば、招待客は25人になってしまうのです。
コリン側の家族は理不尽極まりなく、婚約したばかりの2人の間もぎくしゃくし始めました。
どうしたらいいのだろうか
花嫁は、理不尽さに憤慨していました。そして、コリンがケリーに違うドレスを勧めたことで、さらに状況は悪化したのです。コリンが自分ではなく、家族の味方をするなんて。ケリーは信じられない気持ちでいっぱいでした。
コリンの家族にも結婚式に来てもらうことが大切だということもわかっていました。それでも、ケリーは一歩も引きたくありませんでした。だって、一生に一度の自分の結婚式なのです。
ケリー、お気に入りのドレスを諦める
結局、ケリーは折れて、別のウェディングドレスを選びました。これでコリンの家族も結婚式に出席してくれるし、すべてうまくいくはず。少なくとも、ケリーはそう思っていました。
結婚式の日、ケリーは最高に幸せでした。そこに、コリンの母親が登場したのです。
コリンの母親、同じデザインのドレスを着て登場
コリンの母親は、ケリーが自分のために選んだドレスとまったく同じものを着ていました。色こそグリーンでしたが、同じデザインのドレスであることは間違いありません。
ケリーは唖然として言葉を失いました。え?どうして?そう、理由は個人的なことだったのです。
「みんなにみっともないと思われたくなかったから」
義母の姿を見て、すべてに合点がいきました。どうしてコリンの母親がケリーにあのドレスを着せたくなかったのか。コリンの母は、すでに同じデザインのドレスを買ってしまっていたのです。
コリンの母親は「結婚式の日に息子の嫁の真似をしてみっともないと思われるのが嫌だった」のです。普通なら、花嫁のケリーが選んだドレスを見た後に、自分のを返品して違うドレスを購入するものだと思うのですが…。
ケリー、コリンの母に詰め寄る
ケリーの顔はみるみるうちに真っ赤になりました。その怒りを包み隠すことなく、つかつかとコリンの母親の方に詰め寄ると、「よくもまあ、こんなことを!」と叫びました。
「だから、私にあのお気に入りのウェディングドレスを着てほしくなかったんですね?私の大切な日なのに、あなたがそれを着たかったから!」
コリン、母親のしたことに不信感
この騒ぎで、2人の周りには人が集まり始めました。コリンでさえも、自分の母親が妻にしたあまりの仕打ちに不信感を抱いていました。
新婚夫婦はその日、コリンの母親と距離を置いて何事もなかったようにしようとしましたが、自分たちの結婚式が台無しにされたことは明らかでした。
ケリー、コリンと話し合う
ケリーは惨めな気持ちでした。1人の女性が子どもじみたことをしたばかりに、自分たちの結婚式を台無しにされているように感じました。結婚式とは、2人を大切に思う人たちに囲まれて祝われるべきであって、傷つけられたりするようなものではないはずなのです。
夕食後、ケリーはコリンに自分の気持ちを伝えました。そして、2人が次にしたことは、みんなを驚かせました。
2人、母親に退席を促す
ケリーがコリンに事情を説明すると、コリンはケリーの言い分を完全に理解してくれました。コリンの母親は一線を超えてしまったのです。
そこで、2人は食事の後に母親のもとへ行き、結婚式から出ていってもらうことにしました。 もちろん、母親も黙ってはいませんでした。
コリン側の親族の退席
コリンの母親は大騒ぎをし、最終的には警備員によって式場から連れ出されることになりましたが、1人では退席せず、多くの親族の一緒に連れて出ました。
コリンは、自分の家族が結婚式から退席していくのを見て残念な気持ちにはなったものの、母親のやり過ぎた行動を見逃すつもりはありませんでした。
ケリー、レディットユーザーに問いかける
ケリーもコリンも、母親を退席させたのは正しい判断だったと信じています。それでも、2人の大切な日に水を差した結果となり、ケリーは自分のやったことが果たして本当に正しかったのか考え始めました。
そこで、ケリーはレディットで、自分が悪かったのか、もっと違う行動をとるべきだったのか、ユーザーに問いかけました。
みんなおかしい!
レディットで、ケリーは事の顛末を説明し、自分が悪かったのだろうかと尋ねました。もし一般的に見てそうなのであれば、母親に謝らなくてはいけないと思ったのです。結局のところ、今や自分の家族となったのですから。
ほとんどの人は、ドレスくらいで義母との関係がすっかり悪くなってしまうなんて、ケリーは考えた方がいいのではないかと思ったようでした。
「この家に嫁ぐのを考え直した方がいい」
とあるユーザーは、「この人たちがどれだけおかしいか考えても、この家に嫁ぐこと自体を考え直した方がいい。この人たちは頭がおかしいし、人生を生き地獄にしてしまうと思う。」
このコメントが、結婚式から6ヶ月後、義母の再襲撃によって現実のものになるとは、このときのケリーには知る由もありませんでした。
幸せに暮らしていこうと決意
周りからコリンの家族と距離を置くようにと警告されても、コリンと幸せにやっていく決意は揺らぎませんでした。義理の両親とは数キロ離れて暮らしているし、何か最悪の事態が起こるとも思えませんでした。
しかし、ケリーの両親が結婚40年目を記念して盛大なお祝いをすることが決まったとき、それは起こったのです。
盛大なパーティー!
友人や家族を招いて盛大なパーティーを開き、食事とダンスを楽しむ予定でした。ケリーは両親の思い出の写真を動画で紹介しようと考えていました。
きっと楽しい時間になるに違いありません。その時、コリンが少し困ったような顔でキッチンに入ってきました。
どうして私を呼ばないの?!と怒る母親
どうしたのか尋ねると、コリンの母親は、息子がパーティーに出席するために自分に会えないのを快く思っておらず、ケリーの両親が自分を招待しないのは失礼にあたるとさえ言っているということでした。
ケリーは自分の耳を疑いました。ただこの時、これから起こるであろう騒動を想像することもできなかったのです。
来てもいいけど、おかしなマネは許さない
話し合った結果、コリンの母親だけを招待することに決めました。もともと、他の人を招待する余裕などなかったのです。ケリーの両親は、義理の息子に「おかしなマネは許さないからね」とくぎを刺しました。
コリンの母親は、騒ぎを起こすのが好きなようですから。
ケリー、再び赤くなる
記念パーティーが始まると、家族が貸し切ったレクリエーションルームは、ハワイをテーマにした装飾で彩られ、にぎやかに活気づきました。みんな楽しく盛り上がっています。
そこにコリンの母親が現れ、ケリーはまたしても目を疑います。義母を見つめるケリーの顔は赤くなりました。
またもや、あのドレス!
コリンの母親は、結婚式で着ていたのとまったく同じ緑のドレスを着ていました。息子の結婚式から追い出されたのと同じ、あのドレスです。さらに言えば、髪をおしゃれにアップにして、華やかなメイクアップをし、たくさんのジュエリーを身に着けていました。
その記念日パーティーのドレスコードはカジュアルだったにもかかわらず、コリンの母親はみんなをわざと不愉快にさせるためにそのドレスを着てきたのです。
ドレスだけではない
コリンはどうしていいかわからず、ただ申し訳なさそうにケリーに微笑みかけました。ケリーの両親は一瞬呆れた顔をしましたが、すぐさま友人たちとおしゃべりを再開しました。
コリンの母親はそのまま上座に行き、ケリーの名前が書かれた席に座りました。そして、これで終わりというわけにもいかなかったのです。
動画の邪魔ばかり…
パーティーに向け、ケリーは両親のために何日間も頑張って動画を作成しました。パーティーでその動画が流れると、家族はみんな感動して涙を流していました。
ところが、コリンの母親は映像が流れている間ずっと、バカにしたような笑みを浮かべたり、呆れたような顔をしたり、自分たちの記念日パーティーについて周りに話しかけたりしていたのです。
人の記念パーティーをこきおろす
近くにいた人の話では、コリンの母親はビーチをテーマにしたパーティーはダサいと言い、自分たちのパーティーはずっと良かったと自慢していたようでした。
しばらくして、さすがにうんざりしたのか、ケリーの父親が席を立つと、まっすぐコリンの母親のところへ向かった。我慢の限界を超えていたのです。
ケリーの父、ハッキリと伝える
ケリーの父親はコリンの母親の目の前で立ち止まり、「失礼なことをするためだけに来たのならお帰りください。娘は結婚式の間、あなたの振る舞いを我慢するしかなかったかもしれませんが、私たちは違います。」と告げました。
コリンの母親の顔は怒りで赤くなりました。しかし、コリンまでが「母さん、もう帰ってくれないか。」と言いました。
拍手かっさい
他の招待客も「帰ればいいのに」「いる必要ないんじゃない」と同じようなことを言い始めました。ついにコリンの母親が立ち上がって出口へ向かうと、パーティにいた全員の拍手が起こりました。
コリンもうんざりしていました。母親から怒りのメールが来たとき、携帯電話の電源を切りました。
めでたし、めでたし
コリンはケリーの両親に「僕の両親ですが…少なくとも1組は素晴らしい人たちだと言えます。」と言いました。4人はすぐに、彼の母親を二度と呼ぶことはないだろうという意見で一致しました。
自分のことしか考えない失礼な人を、誰が呼びたいと思うでしょうか。結婚式にしても両親のパーティーにしても、ケリーはコリンがやっと母親の本当の姿を見たことをうれしく思いました。