壁の一点を見つめる愛犬。その壁の中に隠されていたものは、想像を遥かに超えていた
ジョージ・ミラー氏は愛犬のクロスビーが家の壁の一点を見つめているのを毎日のように見ていました。その不可解な行動の理由を突き止める為に、彼はカメラを設置することにしました。
テープに収められた映像のいくつかをチェックした後、ジョージは、クロスビーの興奮する様子をおさえる為にも、その壁を調べてみることにしました。ジョージが見つけたものは、彼が想像していたものを遥かに超えたものであり、人生最大のサプライズをもたらしてくれるものでした。
ジョージ・ミラーは少し心細く思っていた
家族とは違う街に住んでいると、時折孤独になることがあります。独身のジョージ・ミラーにとって、その孤独感は耐え難いものがありました。彼はいつも自分の周りに仲間がいることに慣れていました。
だから彼は何とかして人生の伴侶を得ようとしていました。しかし、その伴侶は人間のパートナーではありませんでした。ジョージが考えていたのは、2本の足ではなく、4本の足を持つものだったのです。
犬のクロスビーがジョージの家族に加わる
29歳のジョージ・ミラーは、新しい街で心細くなっていました。そこで、彼は家族と離れていても自宅で癒されるために、犬を飼うことにしました。その犬の名前はクロスビーで、とても愛情深く、忠実で、ジョージが新しい都市で孤独を感じない為にもぴったりの犬でした。
クロスビーは彼とすぐに仲良くなったが、まさかこの可愛らしい犬が彼の人生を大きく変えるような何かを見つけるとは思いもしませんでした。それはあまりにも予想外だったのです。
クロスビーが不可解な行動をとる
ジョージ・ミラーは、クロスビーが何をしているのか理解するのに時間がかかりました。彼は、今までクロスビーがこんな風に振舞うのを見たことがなかったのです。ジョージは、数年前に彼を保護していましたが、こんなことは初めてでした。
ジョージが知っている限り、クロスビーはとてもひょうきんな犬で、人が大好きで、公園で他の動物たちと友達になることが大好きでした。しかし、最近のクロスビーは何かが変なのです。その行動の意味することが、この時はまだわかりませんでした。
隣人の飼っていた猫と犬はクロスビーの親友だった
一つだけ確かなことがあるとすれば、クロスビーが他の動物と仲良くするのにはそれほど時間がかからないということです。隣の家の犬と猫とは、いつも遊日ながらふざけていました。彼らは、クロスビーの親友だったのです。
残念なことに、クロスビーの2人の友人は、しばらくしてどちらも亡くなってしまいました。隣人はもちろん明らかに心を痛めていたが、その悲しみに暮れていたのは彼らだけではありませんでした。クロスビーも元気が亡くなっていたのです。
ペットとの長い関係性
人間と同じように、ペットは交友関係を維持する為にとても努力しています。彼らは通常、人間に非常に忠実です。しかし、それは人間に対してだけではなく、自分の仲間や他の動物に対しても同じような行動をとるのです。
彼らが親しい友人を失うのは、愛する人を失うのと同じです。損失と悲しみの感情でいっぱいになるのです。隣の猫と犬の親友を失ったから、彼が元気がないの辻褄が会うのです。しかし、彼の異常な行動の理由は、そのことが原因ではありませんでした。
警告のサインを見せなかった
ジョージ・ミラーとクロスビーは数年間一緒に暮らしていましたが、散歩やエサやり、そしてもちろん遊びも日課にしていました。しかし、最初のうちジョージは、特に何も気づかなかったそうです。
しかし、ある日ジョージが家に帰宅した時、クロスビーがいつものように玄関でキスをして迎えてくれると期待していたのですが、彼はそこにはいませんでした。その代わりに、ジョージは少し奇妙な仕草を見せたのです。その行動はなんとも言葉には言い表せませんでした。
名前を読んでも反応しなかった
ジョージは、クロスビーが家に帰ってきた時に出迎えてくれることを期待していました。だっていつも彼はそうしていたから。しかし、この日は違ったのです。何かがクロスビーの注意を他に引きつけているようで、ジョージが名前を呼んでも返事をしなかったのです。
何度も声をかけた後、ジョージは何がクロスビーの注意を引いたのかを確認することにしました。きっと何かが起こっているに違いないと信じて。
リビングの壁に何かがあるようだった
何度かクロスビーの名前を呼んだ後、ジョージは犬の目線に併せて、何にそんなに興味を持っているのかを確かめてみることにしました。すると、どうやらその答えはリビングルームの壁にあるようでした。
飼い主を含め、彼の周りには何も存在しないかのように、クロスビーは壁をじっと見つめていました。ジョージは少し戸惑っていましたが、少なくとも彼の人間の感覚では、リビングの壁には何も変わったものはありませんでした。
クロスビーの勘違い?
クロスビーのレベルまで腰を下ろしたジョージだったが、リビングルームの壁には何も問題がないと思いました。なぜクロスビーはそこに興味を持ったのか?そもそも何が犬の注意をそんなに引いたのだろうか?
ジョージは、愛くるしい自分の愛犬のことをとても心配していました。クロスビーは楽しいことが大好きな犬でした。しかし、壁に何か "問題 "があるのか、彼はその壁を見る時はじっとして一歩も動かなくなったのです。
何を見つめていたのか分からない
クロスビーを落ち着かせようと、ジョージは彼にそっと触れました。そして、"どうしたんだ?"と声をかけました。彼を撫でた時だけは、クロスビーは壁との睨み合いから心を落ち着かせることができるようでした。それ以外の時は、壁に釘付けになって何か見当もつかないものを見つめていました。
ジョージは、クロスビーの聴力に何か問題があるのかと思いましたが、どうやらそういうことでもなさそうです。クロスビーにしか聞こえない何か、そのリビングルームの壁に、なぜ釘付けなのだろうか?虫でもいるのだろうか・・・。
虫なんかではない?
ジョージの願いも虚しく、クロスビーは壁をじっと見つめ続けました。そして、そこにいるのは、たまたま家の中に入ってきた不気味な虫よりもずっと大きな何かであることが後に判明するのです。
それでも、しばらくすると、クロスビーは元に戻ったように壁を見るのをやめていました。彼は壁の存在を気にしながらも、ご飯を食べ、いつもと同じように飼いに寄り添いました。しかし、その夜遅く、ジョージは少し不穏なもので目を覚ました。
クロスビーが壁に戻ってくるのを見て目が覚めた
真夜中、ジョージは水を飲みたくて目が覚めました。しかし、キッチンに向かう途中、彼が目にしたのは、またしてもリビングの壁を見つめるクロスビーでした。
そこは、電気もついておらず真っ暗でした。クロスビーは、一体何を見ているのか、なぜジョージはそれを見ることができないのか?また、1時間前とは違い、クロスビーの様子は少し変わっているようでした。まるで悲しんでいるかのように見えたのです。
カメラを買うことにした
次の日、ジョージは、愛犬がリビングルームの壁を見つめている理由を徹底的に突き止めることにしました。仕事の前に彼は、暗視カメラを買って設置することにしました。
しかし、彼はすぐには映像を確認することはしませんでした。それは彼の犬に何が起こっているのかを確実に知るために、少なくとも2日分の「証拠」が欲しいと思っていたからです。
カメラは何も写していなかった
ジョージが驚いたのは、映像にはクロスビーがリビングルームの壁を見ている姿が映っていなかったことです。なんと彼がそのような行動に出ていたのは、ジョージがいるときだけだったことが判明し、この不可思議な行動に新たな謎が追加されました。
それはまるで、クロスビーがジョージに壁について何かを伝えようとコミュニケーションをとっているようでした。その視線や行動は、確かにジョージの注意を引きました。ただ、それが何を意味しているのかはわからないのです。
間違いなく何かを伝えようとしていた
クロスビーは英語を話せないかもしれませんが、ジョージに何かを伝えようとしていたのは間違いありません。吠えたり、引っ掻いたり、飛び跳ねたりするのは、たいていの犬のコミュニケーションの手段かもしれませんが、クロスビーはじっと見つめることにこだわっていました。
さて、今は彼がなぜ見つめていたのか、そしてジョージに何を伝えようとしていたのかを見極めることが重要です。何かを完全に見落としていたのでしょうか?それともクロスビーは何か重要なことを伝えようとしていたのでしょうか?
何かに満足していた
ジョージは、困惑していました。なぜクロスビーがリビングルームの壁を見つめているのか、彼には全くわからなかったのです。それでも彼は何かを見落としているのではないかと思い、部屋に入ってもう一度確かめてみました。そして、彼が部屋に入った次の瞬間、予想外のことが起こったのです。
クロスビーは、戯れるように吠え始め、ジョージを追いかけてリビングに入ってきたのです。それは近所の猫と犬が亡くなって以来、ジョージが見た中で一番元気で幸せそうなクロスビーの様子でした。
ジョージは壁をもう少し調べることにした
ジョージは吠えている犬に促されて、手と膝をついて壁を調べました。そのようにすると、クロスビーはさらに吠え始めました。それはまるで宝探しのゲームのようでしたが、一人は英語を正確に話すことができず、もう一人はその吠えている声が何を示しているのか分からない、極めて難解のゲームでした。
しかし、ジョージはすぐに、なぜクロスビーが壁をじっと見つめているのかを見つけることができたのです。
何かが壁にいるようだ
さらに壁を調べて見ると、ジョージは奇妙な音を耳にしました。その音が壁の中から聞こえていることに気づくのに時間はかかりませんでした。これが、クロスビーが何日も壁を見つめていた理由だったに違いないと確信します。
問題は、一体何が壁の中に詰まっているのか、そしてそれが何であれ、どうやって取り出せばいいのか、ということでした。彼の心臓は、そのことに気付き、ドキドキしていました。
壁に穴が開いていた
ついに、ジョージは何かを掴んだのか!?彼のリビングの壁には確かに何かがありました。それこそがクロスビーが壁を見つめていた理由だったのです。今は、それが何であれ、それを取り除く方法を見つけることが問題でした。
壁をよく見てみると、ジョージは床の近くで木の羽目板が緩んでいるのに気づきました。彼は乾式壁に穴が開いていることに気付き、それを取り除きました。ここまで来て、ようやく彼は穴に手を突っ込んで、何かを取り出すことができたのです。
ジョージは穴に腕を突っ込んだ
壁の穴を見つけた後、ジョージはできるだけ多くのことを調べなければならないと思いました。そのためには、穴に手を突っ込んで、肘まで手を伸ばす必要がありました。
壁の内側に手を回すと、ジョージの目は信じられない物を目にしました。一体何を感じているのだろうか?居間の壁に何かが住んでいたのか?彼は可能な限り多くの破片を取り除き、奥へ奥へと手を伸ばしました。
たくさんのほこり、汚れ、破片
ジョージは、壁の内側を少しだけ見て回ったが、壁には埃や乾式壁の粒子だけがあるのではないことに気付きました。できるだけ注意して、ジョージは拳を閉じて瓦礫の周りを囲み、壁から引っ張り出しました。
拳を開いて、乾式壁、埃、断熱材、汚れを見たとき、彼は混乱しました。壁の中には何か他のものがあるはずだ。そう思った瞬間、彼は何かの鳴き声をまた耳にしたのです。
穴の下に到達した
ジョージは、鳴き声が始まったとき、クロスビーが壁を見つめていた理由には意味があったことを改めて感じました。その鳴き声を頼りに、ジョージは腕を穴の中に戻しました。
ジョージはできる限りの力で、腕をさらに穴の中へと伸ばしました。その時、彼は何か小さくて柔らかいものを感じました。それは断熱材なんかではありませんでした!
何かが音をたて続ける
ジョージは、その小さくて柔らかい物体が断熱材以外の何物でもないとその小さな鳴き声を聞くまでは思っていました。しかし、その音は、断熱材の音なんかではありませんでした。ジョージはその生き物の周りに細心の注意を払って手を閉じ、壁の外に出そうとしました。
もちろん、これは言うは易く行うは難しです。その何かをここまで来て傷つけるわけには行かないのです。
なんとそこにいたのは子猫だった!
ついにジョージは、その壁から生き物を取り出すことができました。そこにいたのは、小さな子猫でした。一体どうやってリビングルームと洗面所の間の羽目板の中に入ってしまったのでしょうか?
さらに奇妙なことに、その子猫は、クロスビーの亡き友人である隣の猫に似ていたのです。この子猫が壁に宿ったのには、彼の犬が何か関係していたのでしょうか?
子猫のママは誰?
ジョージは信じられませんでした。小さな子猫が壁の中に住んでいたのです。かわいそうな子猫は埃まみれになっていました。いつからそこに住んでいたのか、誰にもわかりません。しかし、一つだけ確かなことは、ジョージのこの後の行動が大きな鍵を握っているということです。
隣人の猫は、この猫の母親だったのか?それとも、他の猫が赤ちゃんがどこにいるのか気になってこの辺りをうろうろしているのだろうか?おそらく、この子猫は自分で壁の中に入ったわけではない。クロスビーが何かしたのかもしれない。
まず最初は、お風呂!
まず最初にジョージは、その小さな子猫をきれいにしようとしました。湿らせた布で子猫についた埃を洗い流しました。しかし、生後数週間以内の子猫の世話の仕方についての彼にほとんど知識はありませんでした。
ジョージが次の行動をどうしようかと頭を悩ませている間、クロスビーは飼い主が抱いている小さな生き物に大喜びで尻尾を振っていました。
ジョージは持ち主について尋ねるために一つ一つの家を訪ねた
クロスビーは、この子猫に興奮していたかもしれないが、ジョージは子猫の世話の仕方を知らなかったので困惑していました。飼い主が近くに住んでいることをただただ願っていました。そこでジョージは、近所に迷子の子猫を探している人がいないか尋ねてみました。
残炎なことに、誰もこの小さな生き物を自分のものだと主張する人はいませんでしたが、近所の人たちはこの子猫に見覚えがあると言っていました。迷子の子猫に違いないので、獣医さんに診てもらうことにしました。
子猫の状態は、良好だった
ジョージは、子猫を獣医に連れて行き、検査をしてもらいました。ありがたいことに、お腹が空かせていて、汚れていたことを除けば、この子猫には何の問題もありませんでした。残念なことに、この子猫にはICチップも付いていなかったので、ジョージが飼い主を見つける方法はありませんでした。
「迷子の子猫」のポスターやFacebookページにも誰も反応がなく、ジョージは途方に暮れていました。彼は厳しい決断を迫られる時が来ていたのです。
ジョージは作戦を考える必要があった
誰も子猫の飼い主だと主張してこない場合は、ジョージは厳しい決断をする必要があると考えていました。クロスビーは、隣人の家の友人の死後、どこか寂しそうにしており、この小さな子猫が現れたことにとても興奮していたのは確かでした。
しかし、ジョージは子猫を欲しがっていませんでした。彼は、シェルターなどの他の選択肢について獣医に相談しました。その決断は、彼の心を押しつぶしましたが、子猫が良い人の手に渡ることを確認したかったのです。
ジョージはプランBも必要としていた
獣医はジョージに、もし子猫をシェルターに連れて行ったら、その子猫は捨てられる可能性も高いと言っていました。インタビューの中で、ジョージは"獣医は基本的に、もし私がその子猫をシェルターに連れて行ったら、彼女は捨てられてしまうだろうと言ったのです。”と話しました。
これを聞いて彼は、"外に出して家に帰るのを待つか、飼うかの選択肢のどちらかだと思った"と言います。
子猫は家族の一員に
その情報を聞いた後、ジョージが子猫を飼うことを決めるのに時間はかかりませんでした。クロスビーはすでにこの小さな生き物を気に入っているようでしたし、ジョージは子猫を家に連れて帰ることにしました。
すぐにジョージは、クロスビーが大喜びしているのがわかりました。家の中に動物の仲間ができたのです。子猫は言うまでもなく、愛情のこもった家と一緒に遊ぶ兄弟を手に入れたのです。そう、どちらにとってもWin−Winだったのです。
リルレイとクロスビーは最速で親友になった
ジョージは子猫にリルレイと名付けることを決め、クロスビーがいつもと違うことをしたときは、もう少し注意を払うことを誓いました。例えば、必要以上に長く壁を見つめていたとか。
そして、彼は子猫を望んでいなかったが、ジョージは正しい選択をしたと思っていました。クロスビーとリルレイは、お互いにソウルメイトのようなもので、すぐに友達になったり、いたずらのパートナーになったり、もちろんお昼寝の相棒になったりしました。
アラハナとリッキーは親になるのが夢でした
アラハナとフィアンセであるリッキーは、初めて会った時から意気投合し、これからずっと一緒に時間を過ごすパートナーだと感じ、家族になりました。そして、ふたりは、迷うことなく子供を作ることにしました。妊娠を望む中、アラハナは、時々、このまま妊娠しないのではないかと疑った日もありました。しかし、その幸運の日は訪れたのです。ー妊娠したのです。
キオラも同じようにアラハナの妊娠を喜びました
アメリカの秋田犬のキオラが、アラハナが妊娠していることに気が付くのに、そんなに時間はかかりませんでした。キオラは、かわいい子犬でいつも一緒にごろ寝していました。この時間がアラハナにとって、妊娠してからは、より安らぎを感じるいい時間となっていました。キオラは、日に日に大きくなってくるアラハナのおなかのすぐ側にいました。外に出かけるよりも、大抵の夜は、キオラがアラハナのおなかの上に頭をのせて、ソファーの上でくつろぐのがいつもの過ごし方となっていました。
キオラの変な行動
アラハナが妊娠4か月になったころ、キオラの変な行動が目立ち始めました。いつもは、穏やかで、ぴったりとくっついてきたのが、180度変わってきました。やさしいタッチでアラハナを触っていたのが、何時間もアラハナのおなかに対してクンクン泣いたり、軽くツンツンしてくるのです。ある日、キオラは、アラハナのおなかに鼻をうずめて、何かを出すかのようにしてきたのです。初め、アラハナとリッキーは、その行動が信じられませんでした。
アラハナの妊娠は、すべて順調
アラハナは、妊娠していることを心から楽しんでいました。妊娠初期の他のお母さんたちから聞いたあまり好ましくない症状は、うまく回避することができていたので、幸運に恵まれていました。アラハナもリッキーも、その子供が産まれてくるのをとても心待ちにしていました。二人とも、はやく親になりたくて、家族が増える、その光景を考えては、楽しくなりました。アラハナの妊娠はとても順調でした。キオラのアラハナへの、ツンツンしたり、何かを呼び起こしているような奇妙な行動はまだ続いていましたが、ふたりは、それも一時のことだと思っていました。
アラハナ、鋭い痛みを感じ始める
アラハナは、妊娠16週目まで、順調でしたが、その後とても信じられないようなことが起こりました。アラハナは、急に後ろの腰の下あたりに鋭い痛みを感じ始めたのでした。痛みはとてもひどかったため、彼女は、歩くことも話すこともできなくなりました。痛みのせいで、アラハナは、とても悪いことが起こるのではないかと思い始めました。赤ちゃんは大丈夫なの?ふたりの親になるという夢が壊されないだろうか?リッキーは、アラハナをすぐに病院に連れていき、神に祈りました。
アラハナ、病院へ担ぎ込まれる
ものすごい痛みがアラハナを襲い、リッキーは、すぐに彼女を診てくれる病院へ連れて行きました。ふたりは、悪い知らせを覚悟していましたが、以外にも、医者から、アラハナと赤ちゃんは無事であると告げられました。医療スタッフによると、妊娠のためにアラハナの体はすごく負担がかけられていたそうです。そのため、アラハナは赤ちゃんが産まれるまで、しっかりと休養を取るように言われました。二人は安心して、家へ帰りました。
家に帰って、まずは安心。(でも疲れた)
アラハナとリッキーは、病院を出て家に帰りました。ふたりは、赤ちゃんが無事と知り、胸をなでおろしました。ふたりは、とにかく早く家に帰って、リラックスして、子犬のキオラとごろ寝したかったのです。アラハナは、まだ、鋭い痛みを腰の後ろ辺りに感じていましたが、医者の言葉を信じるしかありませんでした。アラハナは、家について、ベッドでゆっくりし、長引く痛みを感じながらも寝ようとしました。
ファイスブックをはけ口に
次の日、アラハナは、フェイスブックを更新し、友達や家族に近況を伝えました。アラハナは、自分のキツイ症状の詳細を伝え、医者に、彼女自身と赤ちゃんが無事であると言われたことを投稿しました。それから、キオラが、ここ2週間ほど変であることも付け加えました。友達や家族は、すぐに、ふたりに手助けを申し出ましたが、キオラの行動についてのコメントもたくさんきました。皆、すぐに、キオラの本能を信じ、医者に行くようにと、促すコメントがたくさん来たのです。
キオラは、アラハナに何かを伝えようとしたのか?
この時、アラハナは、どうしていいかわかりませんでした。この2、3日は、母親になろうと疲弊していて、どこか悪いはずだと主張して医者の機嫌を損なうのにも乗り気ではありませんでした。しかし、痛みが消えることはなく、アラハナは、キオラのことを信じよう思いました。現時点では、キオラの行動は、とても奇妙でしたが、キオラは、一体何を彼女に伝えようとしているのでしょうか?
アラハナの母も助けに
今、アラハナは、友達や家族みんなから、医者に行くべきであると言われ続けていました。アラハナは、状態が良くないにしろ、どうしていいかわかりませんでした。でも、彼女にセカンドオピーニオンを受けなさいと、必死で説得する母親に後押しされました。アラハナの母親は、キオラの行動が単なる偶然だとはどうしても思えませんでした。次の日、アラハナは、痛みをこらえて、仕事に行くことにしました。しかし、とても恐ろしいことが待ち受けていたのでした。
キオラがドアを閉じで、アラハナを仕事に行かせなかった
次の朝、アラハナは朝起きて、まだ痛みを感じていました。しかし、彼女は、頑張って仕事に行こうとしました。準備ができ、アラハナがドアへ向かうと、キオラが、彼女を行かせなかったのです。キオラは、跳ね上がり、ドアを塞いで、駄々をこねました。アラハナは、キオラの行動が全く理解できませんでした。その時、アラハナは倒れたのです。リッキーは、物音を聞きつけ、急いで、アラハナを緊急救命室へ連れて行きました
アラハナと家族は、答えを探す
今、アラハナは緊急救命室にいます。アラハナは、落ち着き、自分の今の症状を説明しました。でも、キオラにも自分が今ここにいる原因があることは言いませんでした。医師は、アラハナに、色々検査を行い、痛みや倒れた原因が、何か深刻な病気によるものなのか、それともただの妊娠による疲労なのか調べていました。アラハナ、リッキーそしてアラハナの母は、その結果を待っていました。
アラハナは、二つの腎臓が同時に感染症を起こしていたのです
様々な検査の結果が終わった後で、アラハナの医師から、悪い報告がありました。アラハナは、ただの腎臓感染症ではなく、両方の腎臓が感染症を起こしていたのです。それ以上に、彼女のバイタルはとても悪く、もう少し遅ければ、アラハナと赤ちゃんは、ともに死んでいたかもしれなかったのです。一方で、アラハナは、痛みが自分の想像ではなかったことに安心したと同時に、自分の生命の危機と自分のまだ生まれていない赤ちゃんの命に恐怖を感じたのでした。
治療中
アラハナの医師は、時間が急務だと知っていました。彼女が、流産する危険性もあり、最悪の事態であれば、母子ともに命を失うこともあったのです。医師は、これ以上彼女の腎臓にダメージを与えないために抗生物質の治療や最善のケアを行いました。アラハナは、自分でも回復したことが分かりましたが、自分が赤ちゃんの命を危険にさらしたことに打ちひしがれていました。
治療にも効果が表れる
怖くて、ストレスな2-3週間も終わり、アラハナも抗生物質の治療もおわり、十分休養も取れました。アラハナと赤ちゃんは、医師によって、注意い深く看病されました。幸運にも、ケアと治療もうまく効果を示し、アラハナの腎臓感染症も感知し、母子ともに健康になりました。これで、アラハナとリッキーのすることは、新しくこの世に生を受ける赤ちゃんの誕生を待つのみとなりました。
アラハナとリッキーは、健康な赤ちゃんとご対面
遂に、ものすごく長い時間だったようにも思えた瞬間が2015年の11月に来ました。アラハナとリッキーは、その大事な赤ちゃんをリンカーンと名付けました。二人はすぐにその赤ちゃんのとりこになりました。これまでのことを考えると、遂に自分たちが親になったことが信じられませんでした。アラハナが、とても深刻な健康状態にあったにも関わらず、リンカーンはとても健康だったのです。ふたりは、これ以上何も望みませんでした。このすべてのことに対して、キオラに感謝しました。
リンカーン、家に帰る
リンカーンが産まれた後、アラハナとリッキーは、病院で2-3日泊まりました。ふたりは、この小さい男の子を家に連れて帰るのがとても嬉しくて、何よりも、キオラに紹介するのがとでも楽しみでした。妊娠のことを思い出して、アラハナは、キオラが、何週間も悪いニュースを教えようとしていた事ばかり考えていました。アラハナは、キオラにものすごい愛情を感じ、これからキオラに恩返しできるかわからないでいました。
キオラ、リンカーンに夢中
アラハナとリッキーは、新しい家族を大事にして、帰ってきました。キオラは、すぐに、父と母が、新しい赤ちゃんの弟を連れて帰って来たことを察し、興奮しました。アラハナとリッキーと同じように、キオラもすぐにリンカーンに夢中になりました。すぐに、キオラは、リンカーに興味を示し、自分の小さな弟の側から離れなくなりました。まるで、キオラは、リンカーンのことをずっと前から知っていたかのようでした。
キオラは、いつもリンカーンと一緒
今は、アラハナとリッキーは、キオラが何か悪い知らせを知らせようとしていたことが分かりました。それも当然で、キオラと彼らの息子は強い絆で結ばれていたことをわかっていました。リンカーンを家に連れてきてから、キオラはいつもリンカーンの側にいました。リンカーンがお昼寝している時も、イスでご飯を食べている時も、自分の部屋でおもちゃで遊んでいる時も、いつもキオラはそこにいました。リンカーンは、家に備え付きの親友がいたのです。
細心の注意を
キオラは、小さな赤ちゃんと比べると、とても大きな犬でした。そのため自然と、アラハナ、リッキーそして家族も友達も皆、間違ってリンカーンを傷つけることがないか心配でした。しかし、二人の関係を見ると、明らかにキオラは、大きさの違いを理解していたようです。キオラは、いつもふたりでゴロ寝したり、遊んだりするときに、細心の注意を払っているようでした。キオラは、まさに、"第6感"という動物が持っているとされるものを持っているようでした。
一緒に成長
アラハナとリッキーが気付く前に、リンカーンは、一歳になろうとしていました。リンカーンは、目に見はるように大きくなっていました。しかもはやく。この彼の一年の間、キオラはいつもリンカーンの傍にいました。二人はいつも何時間も一緒に遊び、ママとパパと散歩に行き、一緒にごろ寝しました。二人は稀に見るとてもユニークで特別な絆で繋がっていたことは明らかでした。
もう歩けるよ!
家族の一番の一緒に過ごす楽しみは、近所や公園を長い間散歩することです。アラハナとリッキーが、リンカーンの乳母車を押している横を、キオラがいつも小さな弟である、親友の横にいました。アラハナによると、一番かわいいのが、キオラは、一日のうちで、いつ散歩に行くか知っていたのです。アラハナが、リンカーンの着替えをすると、キオラは、その時間が来たと察し、おおはしゃぎします。
最近は、お昼寝姿がたまらなくかわいい
もちろん、長い散歩のあとは疲れるので、お昼寝は必要なことです。私をのけ者にはしないでよと言わんばかりに、キオラはいつもリンカーンの横で寝ます。これ以上可愛いものはないですよね。キオラとリンカーンの間には特別な絆があるのは明らかです。アラハナとリッキーは、ふたりの絆が特別なのを知っていましたが、他の人にもふたりの絆が特別だとわかるとは思ってもいませんでした。
キオラに名誉を称えて
アラハナは、心からキオラが彼女自身とリンカーンの命の恩人だと感じています。キオラは彼女にとって、ヒーローであり、それは皆にとっても同じでした。キオラの話はすぐにひろまり、キオラは、RSPCAによってアニマルヒーロー賞に選ばれました。ノミネートの一環として、キオラは、アラハナとリッキーと一緒に、受傷した場所でセレモニーに出席しました。もちろん、真のアニマルヒーローには、たくさんのご褒美がありました。
その笑顔がすべて
リンカーンは、まだ赤ちゃんではあるかもしれませんが、明らかにキオラとの特別な絆を理解していて、その絆は、時と共に強くなる一方です。もし、何かの悪い知らせを知らせようとしていたキオラがそこにいなかったら、アラハナとリンカーンに何が起こっていたかを想像することは難しいです。でも、キオラのおかげで、ママも赤ちゃんも、二人とも元気です。見て、この笑顔。それがすべてを物語っています。
リンカーンは、元気で健康そのもの
今、リンカーンは、ヨチヨチ歩きをしています。アラハナとリッキーは、よく妊娠していたころを思い出し、ダブルの腎臓感染症で母子ともの命を奪っていたかもしれないことを思い出します。ふたりとも、キオラにとても感謝していて、今日の元気で健康なリンカーンを見るたびに感じます。アラハナとリッキーは、リンカーンの成長を見るだけでなく、キオラと一緒にいつもいるリンカーンの成長も見ています。
アラハナとリッキーは、いまでも妊娠時の恐怖を考える
アラハナ、リッキー、リンカーン、そしてキオラの話を聞くと、あなたのペットが何かを伝えようとしているのではと考えます。多分、私たちもちゃんと耳をすませば、わかるはずです。"私は、キオラがいなかったら、私も、息子のリンカーンもここにはいなかったであろうと疑う余地はありません。"とアラハナは、デイリーミラーのインタビューでコメントしています。
何か悪いことがあれな、本当に犬は知らせてくる?
中には、キオラの行動は単に偶然にすぎないと言う人もいるかもしれないが、多くのペットオーナーたちは、何か悪いことがあれば、私たちのふさふさした友達は教えてくれると言っています。犬(動物全般)は、本当に何かおかしなことがあれば、教えてくれるでしょうか?サイエンスは、YESと言っています。動物、特に犬は、人が病気であれば、それを感知する特別な能力があると言っています。その一つの能力が、その鋭い嗅覚です。犬は、においを識別する受容体が、人間より50倍も多く存在し、その匂いに対する感覚は、人間の10万倍にもなります。
犬は、人が病気であれば、それを匂いで嗅ぎ分ける
ひとは、病気になると、その生体反応が変わります。そのため、犬は、その変化を嗅ぎ分けることができるのです。それがとても些細な違いでもです。犬の中には、ガンのような重篤な病気を嗅ぎ分けることができるように訓練されている犬もます。信じるか信じないかはあなた次第ですが、犬の中には、ヒトの呼吸から、肺がんを嗅ぎ分け、しかも、その腫瘍のおよその場所もわかります。アラハナが、ダブルで腎臓感染症になったときに、キオラは、彼女の生体反応の違いを見極めていたのです。
犬は、妊娠も感知できる
犬のもう一つのすごい能力が、女性が妊娠しているかを匂いで嗅ぎ分けることができることです。彼らのすごい嗅覚の能力で、犬は女性のホルモン変化を嗅ぎ分けることができます。犬は、基本的に主人の匂いを知っているので、妊娠によるホルモン変化で、犬の行動もかわる原因になると言われています。科学者によると、犬は、その匂いの違いでそれが妊娠であるとわかるわけではなく、ただ、主人の匂いの違いを嗅ぎ分け、行動が変わると言われています。