初めて付き合った彼女から告げられた、厳し過ぎる食事制限とは
どんな人でも初めての恋人ができると盲目になり、普通ではないと思っていても、相手の言ったことに従ってしまうことはあるだろう。しかし、その制限やルールがエスカレートすると、あなた自身の人生を後悔しかねません。この話は、nasan_mainichiさんの投稿を基に、とある男性が初めて付き合った彼女にとんでもない食事制限を言い渡され、危うく我を失いそうになった話である。
あなたの周りにもそんな人がいないか今一度考えて欲しい。
始まった楽しい大学生活
大学に入学したばかりのトモ君は、多くの学生がキャンパスライフを楽しむ中、どうにかして彼女を作ろうと必死になっていた。しかし、そんなトモ君の努力も虚しく、毎日勉強に追われ、忙しい日々が過ぎていった。
そのうち、サークルやアルバイトを始めたことで、彼女がいなくても大学生活は存分に謳歌出来ることに気付き、楽しい大学生活を仲間と一緒に送っていたのだ。しかし、大学で出会った彼女と付き合ったことで、まさかあんなことが起こるとは思ってもいなかった。
授業についていくのに必死
その日も、なんとかついていくのに必死な授業の講義を一人で黙々とうけていた。しかし、ある部分がどうしても聞き取れず、うろたえていた。周りを見回したが、サークルの仲間などは見当たらなかった。
大学で授業を受けたことがある人なら想像がつくだろうが、大教室で教授に質問するのはかなりの勇気がいる。しかし、もう少しでテストが近いのもあり、その大事な部分を見過ごしたままにするわけにはいかなかったのだ。
始まりは、まるでオレンジデイズのように
大学生活で恋人が出来ると、キャンパスを一緒に歩いたり、学食で一緒にお昼休憩を取ったりと多くの夢やロマンが広がるのは間違いない。しかし、それと同時に授業やアルバイト、サークルなどが忙しく、そんな余裕がなくなってしまうのも事実だ。
トモ君は、決してその日はそんな出会いを求めていたわけではなかった。ただ出会いは突然やってきたのだ。授業でたまたま隣に座っていた女の子に、その聞き逃してしまったところを聞いた。
距離が縮まる
そこで話したことがきっかけで、他にも何個か同じ授業を取っていたことがわかり、自然と話す仲になった。そこから連絡先を交換して、大学のこと以外でもプライベートで連絡をとるようになっていた。
大学に入学してからすぐだったら、想像もできないような、本当に理想の出会いだった。毎日連絡を取り合ったり、良く顔を合わせるようになって、トモ君は彼女のことがとても気になる存在になっていたのだ。そう、彼女の本当の性格を知らずに・・
ついに告白
そこからトモ君は、一気に彼女との距離を縮め、ついにその彼女に告白した。トモ君にとって、それは初めての告白だった。トモ君の告白を聞いた彼女は、どこか照れ臭そうだった。そして、少し考えてから俯いた。
トモ君は返事を待っている間もドキドキが止まらなかったが、彼女から返ってきた言葉に一気に笑みがこぼれた。その女の子もトモ君のことが好きだったので、「よろしくお願いします」と答えたのだ。
大学生のデートって?
そこから二人は付き合うようになった。初めての彼女に緊張しっぱなしだったトモ君だが、とても大切な時間をその子と過ごした。ここで皆さんにお聞きしたいが、大学生のデートと言ったら、どんな場所を思い浮かべるだろうか?
もちろん学生なのだから、お金なんてそんなにたくさんない。多くの人がファストフード店やチェーン店で済ませることだろう。トモ君も付き合う前から、その彼女とお互いの食の好みについては話し合っていたが、特に違和感を感じることもなかった。
大学生男子の食生活事情
アルバイトをしながら一人暮らしをしていたトモ君は、食事も簡単に安く済ませることが多かった。そのことも、彼女にはメールなどで伝えたりしていた。
その時の彼女の反応は、「私も一緒に食べたかったな。」「今度、一緒に行ってみよう!」などとポジティブなものばかりだった。だからこそ、この時の彼女があそこまで豹変するとは、トモ君が知る由もなかったのだ。
バイトで忙しい
ただ、食事について会話はしていたものの、付き合う前に二人で食事にいくことはなかった。これが今考えれば大きな間違いだったのかもしれない。もし、一回でも彼女と食事デートに行っていれば、価値観の大きな違いに気付くことができたのかもしれない。
しかし、トモ君は飲食店でのアルバイトがとても忙しく、なかなかデートの時間を割くことができないでいた。しかし、彼女と一緒に美味しいものを食べに行きたい一心で一生懸命働いた。そして、そんな彼の姿を彼女もとても応援していたのだ。
だんだんと本性が明らかに
彼女は、付き合う前も後もまるで友達みたいな感覚で一緒に楽しめる人だった。トモ君自身も彼女と一緒にいてとても楽しかったし、いろんなところにデートにも行った。素敵な彼女と過ごす大学生活は、本当に幸せだった。
その日もいつものようにバイトを終えて帰ってきたトモ君は、疲れ果て家の中にあったもので適当にご飯を食べて過ごしていた。ただただお腹の空いていたトモ君は、特に何も考えもせずに過ごしていたのだ。
何を食べたの?
バイトから疲れて一人でくつろいでいると、彼女から一件のメールが入った。そこには、「バイトお疲れ様!夕飯何食べてる?」と労いの言葉と共に届いた質問だった。その時のトモ君は、特に何も気になどせず、こう返信した。
「今日はバイトでくたくただったから、家に買い置きしていたカップラーメンで簡単に済ませたよ!もうお腹いっぱいだよー。」そして、そのメールに対しての彼女の返信は、目を疑うものだった。
カップラーメンに救われること
どんなに普段食事に気を遣っている人だって、疲れてどうしようもない時は、カップラーメンで簡単に済ませることなんて人生でいくらでもあるだろう。ましてや、大学生の男の子の一人暮らしであれば、決して珍しいことなんかではないだろう。
しかし、彼女の返信はこうだった。「は?カップラーメン?そんなの夜ご飯じゃない。今すぐにやめて」その口調は今までの彼女からは想像できないような言い方だった。トモ君は、突然のことにびっくりした。
「自炊して」
トモ君は理解ができなかったので、彼女に聞くことにした。「カップラーメン美味しいよ。ダメ?」しかし、彼女はメールのトーンを一切変えずに「絶対にダメ!コンビニのお弁当も体に悪いから絶対にやめて!」そして、次の言葉を言い放った。
「自炊して。」確かに、コンビニ弁当やレトルトなどは簡単だが、決して栄養が摂れているとは言い難い。しかし、バイトで疲れて帰ってきて、一人暮らしをするトモ君には、かなりきつい要望だった。バイトを辞めれば良いという簡単な話でもなかった・・
生活費や学費を全て自分で賄っていた
彼が一生懸命バイトに励むのには理由があった。それは、自分の生活費やその他の費用をアルバイトで賄っていたからだ。学業はもちろん優先だが、彼の中でバイトに時間を費やすのは、仕方のないことだった。
しかし、自分の健康を気にかけてくれている彼女の要望に答えないわけにもいかなかった。トモ君は、彼女のそんな優しさに益々惚れていったのだ。だからこそ、彼女の要望に必死に答えることにしたのだ。
合い挽き肉禁止
自炊をがんばるトモ君に、次に科されたのはなんと、合い挽き肉禁止のルールだった。その理由もよくわからないものだが、おそらくスーパーなどで挽いた肉は、何が入っているのか定かではないことを言いたかったのだろう。
しかし、合い挽き肉は料理を作る上でとても便利なアイテムだ。値段も手頃で簡単に調理ができるなど、良い点がたくさんある。しかし、そんなこと彼女の前ではなんの意味もなさないのであった。
食材は高級スーパー以外購入禁止
トモ君にはバイトをしている理由があった。それは何も彼女とのデート代のためだけではない。彼には生活がかかっていた。しかし、もちろん全ての食事をスーパーで自炊するとなると、プロの主婦でもない限り、一食一食の値段がかかってしまう。
それも、食材を買うスーパーのブランドにも指定があった。普通の安売りをするような近所のスーパーではダメで、彼女の指定する高級スーパーのみでの買い物が許されていた。お金はどんどん飛んでいく・・・
ファミレス・コンビニ禁止
コンビニでお弁当を買うこともインスタント商品も買うことも許されなくなった彼に、彼女は、コンビニにもファミレスにもいくことを禁止した。「もし、外食でお肉を食べたくなったら、〇〇のレストランしかいっちゃダメだよ!」と彼女は笑顔で言った。
そのお店は、決して学生が簡単に行けるような場所ではない高級店だった。自分のバイトで代でカツカツの生活にそんな余裕はなかった。もちろん、デート代は全てトモ君持ちだった。
夜9時以降の食事禁止
彼女とのデートの他に、もちろん友達と飲みにいくことだってたまにあった。ましてや、サークルにも入っていたトモ君には、そのような場が癒しや活力となっていた。
しかし、彼女は夜9時以降の外食は全て禁止という、大学生には到底不可能なルールを叩きつけたのだ。友達との時間を制限されながらもこのルールには、まだ頑張って耐えていた。がついにトモ君も限界を迎えた。
一生懸命がんばるが・・
エスカレートする規定にさすがに限界を迎えたトモ君は、ついに彼女にきちんと伝えることにした。自分だけの常識や考え方を自分に押し付けないで欲しいと。彼女は、多くの要望を押し付けすぎたととても反省している様子だった。
しかし、すぐさま次に家にあるものを見て彼女は大激怒し、トモ君もついに何も言えなくなった。それは彼女に注意されてから、トモ君は一生懸命自炊をがんばるようになった。どんなに疲れていても、きちんと自分の作った料理を食べるようにしていた。しかし、もちろん毎回作るわけにも行かないので、作り置きなどの工夫もしていた。そこに問題があったのだ。
電子レンジ禁止
話し合いをしながら反省していた様子の彼女だったが、作り置きのおかずを家の電子レンジで温めて食べようとしたら、「電子レンジなんて使って良いわけないでしょーが!!!!」と激怒した。
この言葉に流石のトモ君も、もう何も言い返す気も、話し合う気も起きてこなかった。そして、その場で「別れよう。」と告げたのだった。
あっけない終わり
その言葉を聞いた彼女は、「あっそ」の一言だけで特に反論もなく、トモ君の家を後にした。なんだかんだで一年くらいは付き合っていたので、少し寂しい気もしたが、呆気ない終わりに安堵したのも事実だった。
この付き合いを通してトモ君は、自分の考えや常識を相手に押し付けず話し合いながら寄り添っていくことの大切さを学んだという。あなたの周りにもこんな人がいたらぜひ気を付けて欲しい。