マサチューセッツ州の女性が発見した2ドルのオーナメントに隠された秘密とは
季節は遡り、かなり遅めのクリスマスシーズンの話をしましょう。クリスマスは、1年の中でも特別な時期です。人々はワクワクした気持ちで、愛する人たちと大切な時間を過ごします。また、クリスマスは、普段なら信じられないような奇跡を信じやすくなる時期でもあります。
マサチューセッツ州のこの女性は、リサイクルショップで見つけたとあるものに目を惹かれました。何気なく手に取ったそのクリスマスツリーに飾る2ドルのオーナメントは、実は予想以上の価値があることに気づくのです。
興味を惹かれた2ドルのオーナメント
Tマサチューセッツ州のプリマス在住のプリシラ・ベイリーは、地元のリサイクルショップで買い物中、ガラス製のオーナメントに目を惹かれました。たった2ドルだったため、すぐに購入を決めます。
家に持ち帰り、娘と一緒によく見て見ると、このオーナメントが普通とは違うところがあることに気づいたプリシラさん。懐中電灯で照らしてみると、中に何かが入っていることに気づいたのです!
何なのかはわからなかったプリシラさん
プリシラさんが地元のリサイクルショップで買い物をしたのは、これが初めてではありません。買い物中にリサイクルショップやグッドウィル(アメリカのリサイクルショップ)を見かけた際は、店内に入って販売されているものをチェックするようにしています。
プリシラさんは、プリマスの自宅に飾れるような小さくてユニークなものを探すようにしています。リサイクルショップエキスパートというほどではありませんが、特別なものに目がありません。しかし、ある時特別な意味を持つ商品を購入することになるのです。
リサイクルショップで目を惹いたもの
プリシラさんは、ブラウンのガラス製品の横に展示されている、このオーナメントを発見しました。彼女は、このようなガラス製のデコレーションやオーナメントには目がなく、さらに色もお気に入りのブルーだったのです。
2ドルという値段だったため、プリシラさんはすぐにレジまで持っていき、この商品を購入します。用事を済ませながら買い物をこなしていく、いつも通りの日でした。一日を少しだけハッピーにしてくれるようなものを見つけられたことに満足しつつ、このブルーのオーナメントを自宅まで持ち帰ります。
なんでこんなに安かったのか?
プリシラさんの地元のリサイクルショップのセイバーズでは、安い価格と良い品物が見つかります。とはいえ、プリシラさんは美しいこのオーナメントに、2ドル以上の価値があると思っていました。金属の装飾がなされた手吹きのオーナメントだったためです。
さらに、かなりの重さがあります。大量のガラスを使って丁寧に作られており、壊れにくいようになっているのです。箱に入れて保存してクリスマスの時だけツリーに飾って楽しむだけでなく、プリシラさんはこれを窓の傍に飾ることにしました。
家まで持ち帰り、よく見ると…
家に戻ってきて、リサイクルショップのバッグをテーブルにおいて、オーナメントを開けたプリシラさん。見つけた商品に満足していて、このブルーのオーナメントが自分のものになった今、じっくり見てみたかったのです。
金属の装飾をよく見て見ると、デザインが天使か何かのように見えます。きっと、これには何らかのストーリーがあるのではないでしょうか。オーナメントに光が当たって反射する様子を見て楽しんでいたプリシラさんですが、ふと、おかしな感覚に襲われま
思っていたよりも重さがある
その瞬間、思っていたよりもオーナメントが重いことに気が付いたのです。吹きガラス作品をいくつか所有していたプリシラさんは、手にのせた時、もう少し重く感じるであろうと思っていました。
重さが出ているのは、金属の装飾部分のせいなのではないかと考えたプリシラさん。その時はそれ以上疑問に思うことなく、フックから掛けて台所にオーナメントを飾りました。後になって娘が遊びに来た際、プリシラさんは重要な情報を見落としていたことに気が付きます。
娘に見せびらかしたプリシラさん
プリシラさんの娘のキャットさんも、吹きガラスには目がありません。吹きガラスへの思いはかなりのもので、いつか自分自身で作った美しい作品を売る吹きガラスのスタジオを開くことを夢見ています。
キャットさんが遊びに来た際、プリシラさんは購入したオーナメントをキャットさんに見せました。「こんなの見つけたのよ!セイバーズで買ったの!」この時点では、プリシラさんは自身が感じたオーナメントに対する奇妙な感覚について、娘には告げませんでした。
不思議なことに気づいた2人
キャットさんは母親のリサイクルショップからの戦利品に感嘆して、よく見るために壁からオーナメントを外しました。キャットさんも思ったよりオーナメントが重いことに気づき、それを口にします。
そこで、プリシラさんも「重さがおかしいと思っていた」ということを告白しました。キャットさんは懐中電灯を持ちだして、重さの理由を暴くために、持ち上げて光をかざしてオーナメント見てみよう、と提案します。
不思議な中身を暴いた懐中電灯
プリシラさんは娘の賢い提案に同意して、キャットさんが懐中電灯を照らす間、オーナメントを掲げました。はじめは変わったことがないように思われました。そこでプリシラさんがオーナメントを振ってみます。すると、オーナメントの中に入っていたものが動いたのです。
さらに、懐中電灯からの光によって、中に2つのコンパートメントがわかりました!どちらもゴルフボールほどのサイズで、中に入っているものがオーナメントを重くしているようです。
地元のメディアに協力を仰いだプリシラさん
プリシラさんもキャットさんも、何かがおかしいことに気づいていました。自分達の手にしたものが何であるかわからなかったプリシラさんは、地元の自治体に連絡して、オーナメントを調べてもらいます。
さらに、プリシラさんは『ボストン・グローブ』に連絡をして記者を家に招き、ミステリアスな2ドルのオーナメントに対する見解を仰ぎました。ちょっとした買い物は、小さな小物以上の重大な事態に発展していったのです。
不思議なオーナメント
記者たちがプリシラさんの自宅を訪れると、プリシラさんは知っていることすべてを話しました。台所のテーブルに座って、プリシラさんはこう語ります。「今は皿洗いをしているその上の壁にかかっているんですが、時々、じっくりオーナメントを見つめるんです」
何を期待したらよいかもわからない記者たちは、よく見えるようにとオーナメントを渡された際、プリシラさんと同じくらい興味を惹かれました。ただのクリスマスのオーナメント以上の価値があることは明確です。
粉?それとも灰?
それから、プリシラさんとキャットさんは、隠れたコンパートメントを見つけた経緯を記者たちに説明します。前回同様、プリシラさんがオーナメントを持ち上げて、キャットさんが懐中電灯で照らし、中身が露わになりました。
それから、キャットさんは、自分の考えを記者と共有しました。「私、母に言ったんです。コレ、遺灰に見えない?、って」。もし遺灰だったとして、一体誰の遺灰であるのか、何故リサイクルショップにあったのかという疑問が残ります。
誰かの遺灰だった場合どうするべきか
オーナメントが美しいということは、明白です。これに遺灰が入っているとすると、素晴らしい装飾が施され丁寧に作られていることにも説明がつきます。しかし、プリシラさんとキャットさんは、中身が何かを知らずに、オーナメントを振ってしまいました。
遺灰に失礼を働いたのではないか、誰かのご家族の遺灰だとしたら本当に手元に置いておきたいのか、2人は思案します。
どうするべきか悩んだプリシラさん
はじめ、プリシラさんは誰かの遺灰が自宅にあるということ、遺灰が入っているオーナメントに何度も触れてしまったことに、怖くなりました。少し不安になってしまったのです。
しかし、よく考えてみると、遺灰となった人物とそのような特別な品を傍に置いておきたいであろうご家族に対して感情移入するようになりました。どうやってリサイクルショップに行きついたのでしょうか?プリシラさんは、これに関して何かすべきであると考えたのです。
本当の持ち主に返してあげたかったプリシラさん
プリシラさんは、オーナメントを返す正当な持ち主を探すために、どんなことでもすると決意しました。プリシラさんは、誤ってリサイクルショップにオーナメントを渡してしまった親族を見つけるために、ニュースメディアが力になってくれるのでは、と期待します。そうでなければ、別の方法を見つけなくてはいけません。
「とても美しいんです。隠れたストーリーがあるはずなんです。だから、持ち主を見つけることが、私の目標です」。警察にも通報しましたが、答えに近づいている実感はまだ得られません。
ストーリーを広めて
記者たちが去っていった後、プリシラさんとキャットさんは、返す相手が見つかるまで、ガラス製のオーナメントを手元に置いておくことにします。2人は、ニュースが広まって、オーナメントを返す相手が見つかることを期待していました。
プリシラさんとキャットさんには別のアイディアもありました。フェイスブックでストーリーを共有して、ソーシャルメディアを通じて何か知っている人を見つけることができるか試してみるという方法です。
フェイスブックで共有
青いガラスのオーナメントのクローズアップ写真と一緒に、プリシラさんがこれを手にすることになった経緯を共有したキャットさん。「このオーナメントが捨てられて、2ドルでセイバーズの棚に置かれていたということは悲しいことです」
投稿では、キャットさんとプリシラさんが正当な持ち主に返すことができるよう、オーナメントについて知っている人がいたら連絡してくれるよう呼びかけました。
同じものを持っている人
プリシラさんは、オーナメントを購入したセイバーズにも連絡をして、このことを知らせました。お店のマネージャーによれば、多くの寄付は地元の住民から送られてくるため、オーナメントを寄付した人がプリマス近辺に住んでいる可能性が高いということがわかります。
そんな時、コニー・ホワイトマン・スレートさんが、キャットさんの投稿に返信してきました。「私も同じものを持っているので、何かわかったら教えてください。私もリサイクルショップで見つけたんです!同じように重さがあります」
もう一つ現れたオーナメント
フェイスブック上での返信は続き、同じものを持っているという別の女性が現れました。返信した女性は同じようなオーナメントをリサイクルショップで見つけたのですが、その場所は太平洋岸北西部でした。「私のオーナメントは玉虫色で似たような形をしていますが、オーナメントというよりはサンキャッチャーのような見た目です」
しかも、この女性はプリシラさんとキャットさんが知らなかった、オーナメントの中身に関する情報を持っていました。「中身は、セント・ヘレンズ山の灰です」
人びとは様々な説を共有
自身のオーナメントの中身の出所を知っていた女性は、次のように話しています。「中に入っているものが灰に見えたことも頷けます」
オーナメントには遺灰が入っていると、ずっと思いこんでいたプリシラさんとキャットさん。その出所が他のものである可能性は考えてもみなかったのです。2人は確証の取れた答えを得ることは出来ませんでしたが、フェイスブックの投稿がまだ広まっている中、答えがそのうち明らかになるかもしれません。
男性が空港で小包を捨てるところを目撃したのち、その包みを開けて、何かをせずにはいられなかった女性
2016年、フロリダ州在住のイベリース・ヘルナンデスさんは、空港で男性が怪しげなものをゴミ箱に捨てるところを目撃しました。その物体が何であるか訝しがった彼女のボーイフレンドが、この謎の小包を回収します。
カップルは、手にしたアイテムの価値をすぐさま理解して、この状況をどうにかすべきであると考えます。次に起こったことは、現代の奇跡と言っても過言ではないでしょう。
すべての始まりは空港
2016年2月、タンパ在住のイベリース・ヘルナンデスさんは、全く見ず知らずの人に素晴らしいことをすることになります。すべては、ヘルナンデスさんと彼女のボーイフレンドがセントピーターズバーグ・クリアウォーター国際空港へ向かったときに起こりました。
ここで、大きな衝撃を与え、ただの良きサマリア人以上の行いをするように彼女を奮い立たせることになる出来事を目撃したのです。さて、彼女はいったい何を目撃したのというのでしょうか?
普通ではない日
ヘルナンデスさんと彼女のボーイフレンドは、この衝撃の発見をした際、ペンシルベニア州のピッツバーグへ向かう予定でした。何の変哲もない旅行は、2人が期待していたものとは全く異なる日に変わってしまったのです。
多くの人は空港にいたことすら覚えていたくないと思うかもしれませんが、2人の目の前で起こった出来事は、ヘルナンデスさんが忘れることもできないような出来事でした。しかし、すべては、彼女が空港に足を踏み入れる前から始まっていたので
セキュリティーチェックでのトラブル
ピッツバーグへ向かう予定だったカップルがセキュリティーチェックを通ろうとしたところ、問題に出くわします。ヘルナンデスさんは、同じ列の前の人が何からのトラブルを起こしていることに気づいたのです。
その乗客は、セキュリティーチェックより先に持ち込みが許されていないアイテムを手荷物に入れていたようです。残念ながら、乗客はそのアイテムを捨てるように指示されます。
液体物の制限が問題に
飛行機で移動する際、液体の輸送に関して、運輸保安庁では厳しいルールを定めています。典型的なルールとしては、手荷物に100ミリリットル以上の液体を持ちこんではいけないというものです。
そのため、シャンプー、水、他の飲み物などを、セキュリティーチェックで廃棄する羽目になる乗客を見かけることは珍しくありません。
全てに替えが効くわけではない
洗面用品や飲み物を捨てることも時に躊躇しますが、これらの多くのアイテムはセキュリティーチェック突破後、または目的地で代わりのものを見つけることができます。
しかし、こちらのケースは、ペットボトルの水のように替えの利く代物ではありませんでした。この男性の乗客は、感傷的な価値のあるものを廃棄するように指示されているということを、ヘルナンデスさんは察したのです。しかし、この男性に成す術ははありません。
何かがおかしい
この男性は、空港の落とし物センターにバッグを預けることができるか、と丁寧にお願いしました。こうすれば、どうにかしてこのアイテムを取り戻すことができるからです。残念ながら、保安官はそのお願いを却下。男性は、しぶしぶとこの品をゴミ箱に捨てる羽目になったのです。
この様子を見ていたヘルナンデスさんと彼は、この状況は何かがおかしいと感じていました。
ゴミ箱を見て中身を確認
ということで、ヘルナンデスさんのボーイフレンドがゴミ箱のところまで行き、男性が捨てたものが何なのか確認しました。彼がゴミ箱の中を確認すると、そこには箱が入っていました。
彼はゴミ箱から箱を取り出して、中身を確認してみます。箱を開けてみると、男性の乗客がなぜこれを手放したくなかったのかが明らかになりました。かなりの感傷的な価値のあるものだったのです。
明らかになった箱の中身
箱を開けてみると、中身はスノードームであることがわかりました。しかし、旅行先で購入するようなよくあるスノードームではありません。「We love you Katie. Nana and Papa 1/25/16(愛してるよ。ケイティ。おばあちゃんとおじいちゃんより。2016年1月25日)」という刻印がされた、子どもの写真のスノードームだったのです。
この感動的なメッセージと写真を目にして、カップルはこれを失った持ち主に、スノードームを返してあげたいと思いました。
計画を立てた2人
心に響く発見の後、男性がこれだけの大切な品物を置いていくように強制されたことを不憫に思ったカップル。捨てさせられるとは、あんまりです。
2人は計画を立てることにしました。一番良い方法は、この男性を追跡して、彼にこの品を返してあげることです。
ネットの力を借りて
カップルは、自分達が使えるツールを活用しようと、ネットに頼ることにします。これなら、ほぼどんな問題でも解決できますよね。2人はフェイスブックを開いて、状況を説明する投稿を載せました。
2人は大切なスノードームを失った男性にいつかたどり着けることを期待して、人びとにこの投稿をシェアするように呼びかけます。このメッセージがいつか空港の男性に届いてほしい、と切に願っていたのです。
次に起こった驚きの出来事
フェイスブックへの投稿は当てずっぽうのようなものであるということはわかっていましたが、やってみるだけの価値はあります。しかし、次に起こったことは2人とも予期していないことでした。
ヘルナンデスさんは、2016年4月、『フォックス13ニュース』に次のように話しています。「数百件くらいはシェアされるかなって思ってたんです」。投稿したその日、この投稿は大きな話題となります。1秒間に何千回もシェアされることとなったのです。
驚きのシェア数
ヘルナンデスさんと彼女のボーイフレンドはまだ希望を抱いていたものの、投稿が最終的に収まって完全に忘れ去られてしまうのでは、と思っていました。しかし、最初の投稿から1週間後、シェア数は48,000件に及びました。
投稿に大した注目が集まらないと思っていた2人は、ネットの力を前に驚きしかありません。
このスノードームに見覚えがあるという人物
ネットのマジックとカップルの努力の結果、求めていた情報が手に入りました。シングス・リメンバード(Things Remembered)と呼ばれるギフトショップの従業員が、たまたまヘルナンデスさんの投稿を見かけたのです。
目をひいて、どこかで見たことがあると思わせる何かがあったスノードーム。そのため、この女性は企業のデータベースを確認して、このスノードームを誰が注文したのか調べることにしました。
発見された持ち主
まるで奇跡のように、シングス・リメンバードの従業員は、元々このスノードームを注文した人物を見つけることに成功したのです。このギフトを注文した人は、孫のケイティへのプレゼントとしてこのドームを購入した、リンダ・モドリーさんという人でした。
しかし、ケイティを養子にとったモドリーさんの息子が空港のセキュリティーチェックで品物を捨てる羽目になったため、このドームがケイティの手に渡ることはありませんでした
話は広まって
ヘルナンデスさんと彼女のボーイフレンド、フェイスブックの投稿をシェアした人々のお陰で、この小さな女の子の元にスノードームが戻される兆しが見えてきました。
その後、『フォックスニュース13』がストーリーを取り上げて、スノードームが元々の購入者の元へ戻っていくまでを追っています。モドリーさんは、彼女と旦那さんがなくしたと思っていたあのプレゼントを受け取りに、ヘルナンデスさんの自宅を訪れました。
信じられなかったモドリーさん
モドリーさんを迎えようと家のドアを開けると、ヘルナンデスさんは迷子のプレゼントをモドリーさんに返しました。モドリーさんは、ここまでしてくれたヘルナンデスさんとそのボーイフレンドに対する喜びと感謝でいっぱいでした。ハグをしながら、「ここまでしてくれたなんて信じられない」とモドリーさんは口にします。
カップルがしてくれたことへの感謝を示すために、花束まで用意した彼女。モドリーさんはいまだに信じられない様子でしたが、ヘルナンデスさんは正当な持ち主にプレゼントが返った事をうれしく思っていました。
それほどのことをしたとは思ってもいなかったヘルナンデスさん
何故持ち主を探そうとしたのかということについて語る際、ヘルナンデスさんは次のように話しています。「私の母は、人には優しくするよういつも言って育ててくれたんです。もし私がスノードームをなくしたら、自分にも同じようなことが起こって欲しいと願うと思います」
プレゼントを持ち主に戻すことは、そのように育てられてきたヘルナンデスさんにとって当然のことだったのです。本人は大したことではないと思っていたようですが、モドリーさんからすれば、思いやりのある純真な行いです。
素晴らしいやさしさの行為
モドリーさんは次のように賞賛しています。「人間は根本的には善い存在であるけど、ヘルナンデスさんは特別」。男性の捨てたものに興味を抱いた乗客は他にもたくさんいたかもしれませんが、持ち主の元へ返そうと彼女のようにここまで骨を折ろうという人は果たしていたでしょうか。
幸いにも、そこに居合わせたヘルナンデスさんと彼女のボーイフレンドは、正当な持ち主へ品物を返そうと奔走したのです。
他人への良いお手本
ヘルナンデスさんと彼女のボーイフレンドが素晴らしいことをしたと思ったのは、モドリーさんや彼女の家族だけではありません。世界中のフェイスブックユーザーが、世界にやさしさを示してくれた2人に感謝しています。
ユーザーのひとりは次のように話しています。「持ち主が見つかってよかった!2人に10倍以上の神のご加護がありますように!」ソーシャルメディアの世界は、優しい場所であるとは限りません。しかし、ヘルナンデスさんと彼女のボーイフレンドが、ネットの世界も捨てたものではないということを示してくれたのです。
世界にはまだ優しさが残っている証拠
スノードームがなくなったからと言って、それほど落胆しない人もいるでしょう。しかし、これはスノードームだけの話ではありません。面倒であっても、「正しい」ことをしようと真摯に生きる人はこの世にいる、という証なのです。
ヘルナンデスさんと彼女のボーイフレンドがこれほどの行いをしたのは、有名になりたいからではなく、持ち主の家族の幸せを信じていたからです。この話はたくさんの人たちにインスピレーションを与え、同じように人に優しくしようと人々を駆り立てました。
広まったストーリー
ソーシャルメディアで褒めたたえられると、正しい行いをするという決断をしてよかったと、より確信できますよね。 ヘルナンデスさんの優しい行いのニュースは様々なソーシャルメディア上で広がり、彼女は見ず知らずの人からたくさんの賞賛を受けました。たった一度の行いが、人びとの人生に大きな影響を与えたのです。
ラブ・ワット・マターズ(Love What Matters )と呼ばれるフェイルブックのページでは、ヘルナンデスさんの行いのお陰でハッピーな気持ちになれた、と話す人が続出しています。多くのが、彼女の善い行いはいつか本人に返ってくると信じていました。
加護を受けたヘルナンデスさん
どうやら、「ヘルナンデスさんは神の加護を受ける」と言ったフェイスブック上の見ず知らずの人達は正しかったようです。スノードームを持ち主に返してから2年後、彼女は新しい命を身ごもりました。
彼女ほど素晴らしい母親になれそうな人は、なかなかいません!間違いなく、良い親になるはずです。さらに、彼女の空港での行いは別のところにも影響を及ぼしました。