元カノからのプレゼントを約半世紀も開けずにとっておいた男性、その中身とは?

高校時代に付き合っていた人のことは、大人になってからもずっと覚えているものですよね。でも、何十年も前にもらったプレゼントをずっと、とっておくことは普通はないかもしれません。少なくとも、もらったプレゼントを半世紀も開けないなんてありえません。

エイドリアン・ピアースと言う男性は、70年代後半のクリスマス直前に別れることになった元カノからのプレゼントを開けずにずっととっておいたのです。一体どうして、エイドリアンはずっと開けずにとっておいたのか、そしてその中身はいったい何だったのか、確認してみましょう!

オンタリオ州出身の青年

Adrian is pictured as a young teen who had yet to meet Vicki.
@unopenedpresent/Facebook
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1970年代、エイドリアン・ピアースさんは、ティーネージャーでした。当時彼は、オンタリオ州にあるジョージ・ヘンリー高校へ通っていました。他の男子学生と同じように、エイドリアンさんも、彼女を作ることに興味深々でした。

結局、エイドリアンさんは、高校時代の大半を彼女のいない生活で送っていましたが、高校生活最後の年に、とても気になるある女性に出会ってしまったのです。その彼女は、ビッキー・アレンという名前の女性でした。

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エイドリアンさんの初めての彼女

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An old photograph shows Adrian with his arm around Vicki.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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この写真は、エイドリアンさんと、ビッキーさんが70年代の頃に二人で撮ったものです。エイドリアンさんは、髪を横に流して、少しひげを生やしています。ビッキーさんは、長い髪に、丸い眼鏡をかけていますね。

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当時、エイドリアンさんは17歳で、ビッキーさんは15歳でした。二人とも、これまで誰とも真剣に交際したことがなく、1971年に初めて休暇を一緒に過ごそうと計画していました。エイドリアンさんは、ビッキーさんへ、とびっきり良いプレゼントを探していていましたが、ビッキーさんは、すでにエイドリアンさんにあげるプレゼントを準備していたのです。

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ほろ苦いさようなら

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Young Adrian is pictured next to the unopened present.
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ビッキーさんは、エイドリアンさんにクリスマスプレゼントを少し早めに渡したのです。と言うのも、ビッキーさんは、もうすでに二人の関係に終止符を打とうと決めていたからです。ビッキーさんは、エイドリアンさんに、さようならを言いたかったのです。

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エイドリアンさんは、この告白にショックを受けましたが、納得して受け入れました。いきなり別れを告げられて、どうしていいのかわからず、もらったプレゼントを開けずにとっておくことに決めたのです。

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新しい恒例の行事ができた

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An old photo of Adrian and Vicki is fixed to the unopened present.
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高校生の男の子にとって、高校時代の彼女からいきなり別れを告げられると、過剰に反応してしまいがちですが、エイドリアンさんは、ポジティブにとらえることにしました。ビッキーさんからもらったプレゼントと写真を一緒に取っておくことに決めたのです。

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エイドリアンさんは、それを思い出の品としてとっておき、プレゼントも開けずにとっておきました。プレゼントを開ける代わりに、開ける心の準備ができるまで、クリスマスツリーの下に飾って、何がその中に入っているのか楽しみにとっておいたのです。毎年、開けたいという欲求を堪えて、それが毎年の恒例行事となっていったのです。

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絶対に開けないと誓った

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A woman opens a present.
Kira Auf Der Heide/Unsplash
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エイドリアンさんは、別れを告げられて、それを真摯に受け止めましたが、やっぱり傷ついてしまったのです。別れたくなかったにも関わらず、それがとんでもないクリスマスとなってしまったのです。

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エイドリアンさんは、家族にもそのプレゼントを絶対に開けないと誓っていました。最初は、それも怒りから来たものでしたが、結局何十年もその誓いは守られたのです。毎年、開けることを拒むために、クリスマスツリーの下に飾ったのです。

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理想の彼女

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Janet jokingly pulls on Adrian's beard back in the '70s.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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もちろん、エイドリアンさんも、ビッキーさんのことから立ち直り、ジャネットという名前の女性とも出会いました。この写真からもわかるように、ジャネットさんが、エイドリアンさんのひげをひっぱって、変顔をしていることもわかります。お察しの通り、ふたりはとてもいい関係を築いていました。

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よく言われるように、一番いい関係は、親友との関係なのです。一目瞭然で、ジャネットさんは、エイドリアンさんにとって、かけがえのない人だったのです。そういった関係ができたにも関わらず、エイドリアンさんは、それでもずっと、ビッキーさんからのプレゼントをクリスマスツリーの下に毎年飾っていたのです。

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エイドリアンさんも、家族を持つように

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Janet and Adrian pose in front of a house in the '70s.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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エイドリアンさんと、ジャネットさんも結婚し、子供たちにも恵まれました。二人は何不自由のない生活を送っていましたが、それでもエイドリアンさんは、ビッキーさんからのプレゼントをそのままとっておくという変わった慣例行事も続いていたのです。

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ご想像の通り、ジャネットさんも、このエイドリアンさんの行動を心配していたのです。もちろん、ジャネットさんは、エイドリアンさんとビッキーさんの間に何かがあると心配していたのではなく、ジャネットさんとの関係は良好でしたが、それでもやっぱり、そのことについて聞かないわけにはいかなくなってきたのです。

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ジャネットさんも、我慢の限界に

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A recent photo shows Janet kissing Adrian on the cheek.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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ジャネットさんが、エイドリアンさんに、その慣例行事について不満があることを打ち明けるまでに、何十年という歳月が過ぎていました。ふたりの夫婦関係はとてもよく、信頼していましたが、それでもエイドリアンさんが、どうして今でも元カノからもらったプレゼントを開けずにとっているのか理解できなかったのです。

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二人のこれからの関係のためにも、ジャネットさんは、エイドリアンさんが、どうして今でもそのプレゼントを持っているのか知る必要がありました。ジャネットさんも、エイドリアンさんのことが、とても心配になってきたこともあり、エイドリアンさんも、とうとうその変わった恒例行事について考え直すことにしたのです。

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エイドリアンさんには、しなければならないことがあったのです。

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Two men have a conversation outside on a bench.
Belinda Fewings/Unsplash
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エイドリアンさんのこの恒例事項について気になっていたのは、ジャネットさんだけではなく、エイドリアンさんの家族や、友人たちも同じように感じていたのです。ついにエイドリアンさんも、どうして今までプレゼントを開けなかったのか、話す時が来たのです。

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エイドリアンさんは、こう語ってくれました。このプレゼントは、エイドリアンさんが若かったころを思い出させてくれるもので、当時の純粋無垢で、若かりし頃の恋の象徴だったのです。まるでテディベアのようなノスタルジックな感情さえ抱かせてくれるものだったのです。でも、他人には、これだけでは十分な説明とかいかなかったようです。

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エイドリアンさんは、ソーシャルメディアにも

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A man types on his laptop.
Luka Bieri/Pixabay
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エイドリアンさんは、クリスマスツリーにこのプレゼントを置くことはもうしないと決めたにも関わらず、ホリデーシーズンになると、また取り出してノスタルジックな感情に浸るということも辞めずにいたのです。また、エイドリアンさんは、この自分の感情をソーシャルメディアにもシェアすることにしました。

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フェイスブックのフォロワーたちにも、話のすべてをうち開けて、別れから恒例行事に至るまで、どうして自分がそんなにプレゼントを開けないことに固執し続けているのか、すべてをシェアしたのです。それから、別れたことに関する驚くべき事実も打ち明けたのです。

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エイドリアンさんの話が有名に

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A photograph shows young Vicki.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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エイドリアンさんは、自分たちが、そもそもどうして別れることになったのかも含めて、詳細な説明をしました。つまりは、ビッキーさんは、他の人を好きになってしまったのです。ビッキーさんが、好んで、"ウォルフィー"と呼んでいた“ウルフ”と言う名の男の子を好きになってしまったのです。

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すべてのことがこれて明らかになったのです。エイドリアンさんは、開けないプレゼントというもので、現実から目をそらし、自分の純粋無垢さを大事にしたのです。その話は多くの人から賛同を得て、エイドリアンさんのソーシャルメディアもどんどんシェアされていったのです。

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エイドリアンさん、ビッキーさんを探すことに

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Adrian adjust a camera to film himself.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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エイドリアンさんは注目されることで、その話が忘れ去られる代わりに、更に事態に火がついていったのです。多くの人が、そのプレゼントが何なのか、いきなり拡散されていったこの話に結末をつけたいと感じるようになったのです。

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エイドリアンさんも、とうとうそのプレゼンを開けることにしたのですが、その前にある条件を付けたのです。それは、まずビッキーさんを見つけ出し、そのプレゼントを一緒に開けるというものでした。まさに、エイドリアンさんが、この話に決着をつけるのにうってつけのエンディングだったのです。

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ビッキーになりすます女性たち

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A woman types on a laptop.
Bartek Zakrzewski/Pixabay
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エイドリアンさんの話はかなり有名になり、テレビでも取り上げられるようになったのです。そのせいで、エイドリアンさんのフェイスブックは、更にシェアされるようになり、中には、私が彼が探しているビッキーである、と名乗り出る女性たちまで出てきたのです。

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エイドリアンさんも、どの人が本物のビッキーさんであるか、ビッキーさんしか知りえないことを質問することで、偽物を見極めていきました。結局、だれもその質問に正解することができず、探索は続いていったのです。この盛り上がりのせいで、エイドリアンさんは、ビッキーさん探しに更に奔走しなければならなくなったのです。

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昔のジャーナルで、ビッキーさんの手掛かりが

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Adrian's journal reveals phone numbers.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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まず、エイドリアンさんが、ビッキーさん探しの手掛かりとなるであろうジャーナルを見つけました。エイドリアンさんは、ハンバー大学に行っていたころ、ビッキーさんの妹と偶然会ったことを思い出したのです。

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それは確か、1977年ごろで、二人が別れてから6年後のことでした。エイドリアンさんは、妹さんから電話番号をいくつか貰っていたので、それにかけてみたのです。しかし残念ながら、どの電話番号もビッキーさんに繋がることはなく、ビッキーさん探索はさらに続いていったのです。

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ネットでも探索

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Adrian points at the camera.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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次に考えられる効果的な方法は、ネットで調べることでした。まず初めに、ベッキーさんの名前を検索して情報を得ることでした。ベッキーさんの可能性のある女性を見つけ、連絡を取ってみるも、その人も本人ではありませんでした。

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この女性は、ブリティッシュ・コロンビアのキローナに住んでいましたが、年齢が90歳だったのです。ベッキーさんが、たとえ高校生活の後に引っ越したとしても、91歳ではありえないのです。この方法も効果がなかったようです。

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ソーシャルメディアのニュースでビッキーさん見つかる

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A closeup shows the Facebook logo reflected in someone's eye.
Chris Jackson/Getty Images
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エイドリアンさんがビッキーさんを探していることは、ソーシャルメディアでも多く取り上げられていて、特に、ベッキーさん探しがより顕著になるにつれて、より多くの人がこの話に興味を持つようになっていきました。

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特に、エイドリアンさんの高校時代に仲の良かった友達もこの話を目にするようになり、フェイスブックを通して、ビッキーさんと連絡を取り、この話をリンクしてあげたのです。ようやくベッキーさんもエイドリアンさんに連絡をとり、エイドリアンさんの奥さんであるジャネットさんと一緒に、会う約束までこぎつけたのです。

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数十年後にようやく再会

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Vicki and Adrian hug.
@unopenedpresent/Facebook
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2018年に、エイドリアンさんと、ジャネットさんは、ブリティッシュ・コロンビアにいるベッキーさんに会いに行ったのです。エイドリアンさんが、高校時代の恋人と最後に会ってから、もうすでに半世紀ほどたっていましたが、お互い抱き合い、笑顔で再会することができたのです。

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エイドリアンさんは、自分の奥さんをビッキーさんに紹介して、皆とてもいい時間を過ごしました。ビッキーさんも、エイドリアンさんが、今までずっとそのプレゼントを持っていたことにも驚きを隠せませんでしたが、3人ともようやく、そのプレゼントの中身が何であるのか確認するときが来たと感じていました。

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イベントをして支援活動も

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Cameraman film.
@unopenedpresent/Facebook
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いよいよプレゼントを開ける時が来たわけですが、そこにはもう一つプランがあったのです。この心温まる話が、ソーシャルメディアで沸いたこともあり、この二人の再会を電波を通して伝えることにしたのです。

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エイドリアンさんたちは、こうやって有名になったわけですが、プレゼントの開封もテレビで放映することにして、その集まった資金をクリスマスのチャリティーに寄付したのです。そうすることで、皆がこの素晴らしい話で幸せになれると考えたのです。

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ベッキーさんの口からサイドストーリーも

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Vicki talks to a camera.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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ビッキーさんも、自分とエイドリアンさんの話に興味を持ってくださった人々に対して、率直に意見を述べる機会が持たれました。ベッキーさん自身の側からの話だけでなく、実は秘密にしておけばよかったような情報まで出てきたのです。

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ベッキーさんは、カメラの前で大胆にも、どうして数十年前にエイドリアンさんと別れる決断をしたのか話し始めました。実際、ベッキーさんは、エイドリアンさんと付き合っていた当時、ウルフさんにも惹かれていて、結局の所、ウルフさんとキスもしてしまったのです。ベッキーさんは、そのことに対して罪悪感を感じて、別れる選択をしたのでした。

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エイドリアンさんも、もう感情的ではありません

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Adrian and Vicki get interviewed by several cameramen.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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ビッキーさんは、当時、とてもひどく罪悪感を抱いていたようで、たった15歳の少女には重たい現実だったのでしょう。今振り返ると、ベッキーさんも、エイドリアンさんも、そんな彼女の過ちも、今ではたいしたことではでないように感じているそうですが。

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結局のところ、ベッキーさんもエイドリアンさんとは、運命の人ではなかったこともあり、エイドリアンさんも、そのあとすぐに、ジャネットさんとも出会っているのです。ベッキーさんが正直に自分の気持ちを話してくれたおかげで、二人ともようやく真実を、すべての人達だけでなく、自分たち自身にも明らかにすることができたのです。

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ジョニー・ウインターは、エイドリアンさんの別れの曲

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Johnny Winter sings live onstage.
Michael Ochs Archives/Getty Images
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自分の別れの話をするときにナーバスになるのは何もビッキーさん一人ではありません。エイドリアンさんも自分のフェイスブックでも言っているように、70年代のロックスターであるジョニー・ウインターのおかげで、破局からの傷心を癒してもらったと言っています。

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エイドリアンさんによると、"Be Careful With A Fool"と言う曲は、数十年前の自分の気持ちを唄った曲だと言っています。その傷心も、数十年前の話であるにも関わらず、エイドリアンさんは、今でも十代だったころに癒されたことを覚えていて、大見えきって認めるのも恥ずかしいくらいだそうです。

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そのプレゼントの中身は、愛についての本だったのです

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Adrian and Vicki hold up the book.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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さぁ、いよいよエイドリアンさんが、ほぼ半世紀もの間、開けずにいたプレゼントの中身を見る時がやってきました。エイドリアンさんは、自分で開けるよりビッキーさんに開けてほしかったのです。ビッキーさんは、その申し出を受けて開けたわけですが、その中身をみてちょっと恥ずかしそうでした。

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そのプレゼントの中身とは、"愛について:ある感情の見つけ方"、というタイトルの本でした。キム・グローブ著のコミック・ストリップを集めたもので、著者であるキムさんが、自分の旦那さんに送った手紙からインスピレーションを受けたものでした。

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エイドリアンさんと、ビッキーさんは、それでも今でも特別に感じています

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Adrian smiles while holding the opened gift.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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ビッキーさんは初め、そのプレゼントが、アーチー・コミック・ストリップだと思い、少し恥ずかしく思ったそうです。ずっと、自分がエイドリアンがどう感じていたか無頓着だったとも感じていたそうです。

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それでも、二人とも自分たちにとっては、意味のあるプレゼントだったと今では感じているそうです。エイドリアンさんも、そのプレゼントを大切に保管しておくべきだと感じていたため、意味があったのだと感じています。こうやって本の中身を見たことで、その愛をテーマにした本も意味のあるプレゼントとなりました。

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ビッキーさんと、エイドリアンさんも、また友達に

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Adrian, Janet, and Vicki chat around a table.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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ビッキーさんは、エイドリアンさんが描いていたほど、二人の関係が深いものだと感じたことはなかったようです。エイドリアンさんが、当時のティーネージャーだったころには、かなり心が折れることですが、今の彼は、最愛の妻のジャネットさんがいるので、軽くとらえることができるはずですね。

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しかも、二人が別れたことで、プレゼントを通して、意味のある再会ができ、二人は、次は友達として再会することができたのです。

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収益は、子供たちへのプレゼントへ

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Adrian holds out Canadian money.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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二人の年配のカップルが、友達になれたことで終わった夜は、とてもいい雰囲気で終わりを迎えました。エイドリアンさんは、この本を記念品として、ラッピングを付けた状態でフレームに入れて飾ることにしました。更に幸運なことに、このイベントで上げた収益は、エドモントンのクリスマスチャリティーへ寄付されました。

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この写真でもわかるように、エイドリアンさんは、このイベントで上げたカナダドルを手に持っていますね。かなりの額が集まり、この集まったお金は、貧しい子供たちへのクリスマスプレゼントとして使われたのです。このイベントは、自分の経験が、他人への施しへと変わった良い話でした。

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エイドリアンさんの話は、更に本としても出版された

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Adrian's book appears on a shelf below a
Adrian Mike Pearce/Facebook
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エイドリアンさんは、この自分の経験を一冊の本にまとめました。その本のタイトルを"47歳のプレセント"と名付け、この本についての自分の思いや、どうしてずっとこのプレゼントを開けずに保管し続けたのかを書き込みました。

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ジャネットさんと、ビッキーさんもその本で、チャプターを設けて、彼女たちの思いについても綴られています。また、プレゼントを開けるセレモニー後の反響についても詳細を付け足し、どういった良い結果につながったかをまとめています。

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この話は、ドキュメンタリーにもなりました

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Adrian sits in front of a rolling camera.
@the47yearoldpresent/Instagram
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エイドリアンさんは、自分の経験を本にしただけでなく、これをスクリーン上にも残すことも考えていました。書くことが好きだったうえに、実は、カメラマンとして活動することにも興味があったのです。エイドリアンさんは、この話をドキュメンタリーとして映画にすることも決めていたのです。

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このドキュメンタリーには、自分だけでなく、ジャネットさんや、ビッキーさんなど、この話に関わった人たちにもインタビューをしました。このプレゼントの開封もテレビで放映されていることもあり、そのことについてもドキュメンタリーに加えたのです。

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エイドリアンさんの次の本は、カメラマンについてです。

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Adrian holds up a camera.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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一年間に43冊も本を読んでいることも、エイドリアンさんは、フェイスブックで話しています。そういったこともあり、自分自身の本を書きたかったことも納得できます。もちろん、この1冊でおわりではありません。次の本は、カメラマンとしての自分の経験を本にまとめようと考えているそうです。

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エイドリアンさんは、ただ本を読むだけではなく、もっと技術を学ぶためにライティングのワークショップなどにも通っているのです。自分の話を一つだけでなく、もっと違った方法で表現しようと努力もしているのです。

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ジャネットさんは、かけがえのないパートナー

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Janet and Adrian pose together wearing matching plaid.
Adrian Mike Pearce/Facebook
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ビッキーさんからのプレゼントから派生していったいろんなプロジェクトを通して、、ジャネットさんは、いつも献身的な支えであり、最愛のパートナーとして、エイドリアンさんの傍にいました。フェイスブックにもシェアしているように、エイドリアンさんもジャネットさんの献身的な愛にいつも感謝しています。

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ビッキーさんと別れたわずか1年後あたりの1972年に撮られた自分とジャネットさんの写真もシェアしています。プレゼントに固執していたわりには、エイドリアンさんは、すぐに運命の女性とで会って、人生を共に歩んだのですから。

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エイドリアンさんの話は、ハッピーエンドになるようになっていた

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A silhouette shows a couple reaching a hand to one another while riding a bike.
Everton Vila/Unsplash
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エイドリアンさんの開けないプレゼントの話は、世界的にも反響があり、カナダ、イギリス、アメリカでも広まりました。この話がよかったのは、もともと嫌みのない別れ話だったからでなないでしょうか。

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エイドリアンさんも、ティーネージャーの頃には、かなり傷心したようですが、すぐにジャネットさんにも出会い、人生を共に歩んでいったのです。最終的には、ジャネットさん、エイドリアンさん、それからビッキーさんもみんな、47歳のプレゼントで仲良くなり、更に他の人たちにも幸せをわけることができたのですから。

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たった2ドルの飾りが気になった

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この話は、マサチューセッツ州のプリマスに住むプリシラ・ベイリーという女性の体験です。プリシラさんは、地元のリサイクルショップで、ある飾りが気に入り、それをすぐに購入しました。その飾りはかなり安いタグが付いていて、たったの2ドルだったのです。プリシラさんも、それはお得だと感じ、迷わずすぐ、その飾りを購入しました。

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プリシラさんも、家に帰って初めて気づいたのですが、その飾りは何か少し変わっていたのです。

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何か変わったものが中にある

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プリシラさんは、そのリサイクルショップには以前にも行ったことがあり、そこでいつも他の店より、かなり安い価格で、ユニークできれいなものを見つけることがよくあったのです。プリシラさんは、よく外に出かける用事があったときなどは、ちょっとついでにそのリサイクルショップによっていたのです。

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プリシラさんは、リサイクルショップには詳しい方でしたが、そういった本当に特別な何かに出くわすとは想像もしていたかったのです。

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プリシラさんは、どうやってその飾りをみつけたのでしょう

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プリシラさんが買った飾りは、リサイクルショップの棚の上に、他のセールされていた吹きガラスと一緒に並べられていました。プリシラさんは、そういったガラス製の飾りがとても好きで、しかもその飾りは、自分の大好きな青色だったのです。

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その飾りを手に取ったプリシラさんは、値段札が、底に張り付いているのに気づき、それを見ると、たったの2ドルと書かれていたのです。プリシラさんは、こんなに豪華な飾りが、こんな低価格で手に入って、とても嬉しかったそうです。

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それって、本当に安いの?

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リサイクルショップは、価格が安いことで知られていますが、ガラス製の飾りが、たったの2ドルと言うのは、いくらリサイクルショップでも、少し安すぎるようですね。何か不具合があるんじゃないの?プリシラさんも、そう思ってその飾りをよく見てみましたが、特に何も問題はなく、全然大丈夫だったのです。

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その飾りは、ちょっと重くて、たくさんのガラスが散りばめられていましたが、もろくもなく、壊れやすい感じでもなかったようです。

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家に宝物を持って帰る

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プリシラさんは家に着くと、新しく買った飾りをラッピングペーパーから取り出して、詳しく調べてみました。

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金属細工を詳しく見てみて、プリシラさんは、このデザインが、天使なのか、それとも何か違うものなのか、わかりかねていました。この飾りにも何か経緯があるはずなのです。ほとんどのすべての中古品には、何かしらの経緯があるものなのです。プリシラさんは、その飾りを手に乗せて、裏返して、つくづく良い青いグラス製品だと感心していました。それは、本当にきれいで、魅惑的な飾りだったのです。

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想像以上に重いもの

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プリシラさんは、その飾りを手に乗せてみて、それが想像以上に重いものだと実感しました。プリシラさんは、別に飾りの鑑定士とかではないものの、これまでかなりの数の装飾品を見てきたので、なんとなくわかったのです。その特定の金属細工が、重さを足しているのだともわかりました。

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とにかく、今の所、その飾りの重さのことは置いておいて、プリシラさんは、その飾りをキッチンのどこに置こうか考えていました。それから、プリシラさんの娘さんがやってきて、そこで、その飾りにもっと詳細な技巧があることに、プリシラさんは、初めて気づかされたのです。

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娘の発見

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これは、プリシラさんの娘のカットさんの写真です。カットさんもまた、プリシラさん同様、吹きガラスの装飾品が大好きで、プリシラさんが、リサイクルショップで新しい飾りを買ったと聞いて喜んで見に来たのです。カットさんは、吹きガラスが好きすぎて、いつの日かマサチューセッツ州で、自分の吹きガラスのお店を持ちたいと考えていました。

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プリシラさんは、カットさんに、その飾りの重さについては何も言っていなかったものの、それでも、カットさんは、その飾りの特異な装飾細工に何か違和感を感じていたのです。

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何が違うの?

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カットさんは、そのハート型の飾りがとても気に入っていました。カットさんは、その飾りを慎重に壁から取って、もっと近くで詳しく観察したのです。もちろん彼女も、その飾りの重さに気が付きました。カットさんも、プリシラさんが感じたように、その飾りの異様な重さがどうしても気になったのです。

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カットさんは、懐中電灯でガラスの中を照らしてみて、底に何が入っているのか調べてみてはと提案したのです。その提案は功を制し、中に何か信じられない物が入っているのがわかったのです。

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中身のものは一体何だったの?

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プリシラさんも、懐中電灯で飾りの中に光を当ててみるというアイデアに賛同して、実際に光を当ててみたのですが、そこには何も特に変わったものは見当たりませんでした。でも、飾りの中で何か動くものがあることに気が付きました。

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光を通して、その飾りの中に、更に二つの隠れた囲いのようなものがあるのに、二人も気付きました。小さい囲いの中に、何やら動いてるものがあり、ふたりともそれが何なのかどうしても知りたくなったのです。

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助けを呼ぶ

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プリシラさんと、カットさんは、その謎を解くには、専門家に頼むしかないと考えたのです。プリシラさんは、地元当局に連絡し、調べてもらうことにしました。もしかしたら、中にあるものが、危険なものだったり、違法なものだったりすることもあるからです。

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また、プリシラさんは、ボストン・グローブにも連絡して、リサイクルショップで買った2ドルのこの奇妙な飾りが一体何なのか見てもらうために、レポーターの手配も頼んだのです。プリシラさんには、その飾りの中身が何なのか皆目見当もつきませんでしたが、ただそれが、何か面白いものであるものに違いないと感じていたのです。

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ただの飾りではなかった

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ニュースリポーターが、まず、プリシラさんの家へとやってきて、その飾りについての詳しい説明を求めました。プリシラさんは、キッチンテーブルに座りながら、"ほら、そこの壁にかかっているでしょ。あれがそうなの。いつも洗い物をしていると、たまに見つめちゃうのよね。"と、答えていました。

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レポーターも何が何なのかよくわからず、プリシラさんから手渡された飾りを調べてみたのです。ただわかることは、この飾りは、単にクリスマスツリーの飾りなんかではない、ということだけでした。

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何か粉っぽいものが?

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それから、プリシラさんと、カットさんは、自分たちがどうやって、この二つの囲いが中にあることが、わかったのか見せてあげました。前回と同じように、プリシラさんが、飾りを掲げて、カットさんが、そこに光を当てて、中にあるものを見せてあげました。

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カットさんは、"お母さんにも言ったんだけど、この中にあるものって、なんか灰っぽくない?でも、もし、それがそうだとしても、誰がそんなことをして、どうしてその飾りがリサイクルショップにあったのか、まだまだ謎だらけだわ"と、自分が思ったことをリポーターに話したのです。

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もし、それが灰だったら?

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たとえ、その中身が灰であったとしても、その飾りが、とても素晴らしいことには変わりはありません。もしそうだとしたら、こんなに豪華な装飾がなされているのにも納得がいきます。でも、その中身が灰である可能性があることを知らなかったときに、ふたりはその飾りを揺すっていたのです。

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ふたりとも、灰に対して失礼なことをしたのでは、もしその灰が、誰かの親戚のものであったとして、それでもその飾りを家に置いておきたいのか、などいろいろ考えていたのです。

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何をすべきか

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初めプリシラさんは、誰かの灰が自分のうちにあったことや、その灰が入ったものを何度も手に取ったりしていたことを考えると、とても嫌な気持ちになったそうです。

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それでも、その灰となった故人に同情したり、その灰をとてもきれいな入れ物にしまっておいた家族のことなど、いろいろと頭をよぎるのでした。それにしても、どうしてその飾りがリサイクルショップにあったのでしょう?プリシラさんは、何かしなくてはいけないような感情に駆り立てられたのです。

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元の持ち主のところに返すべき

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プリシラさんは、是が非でも元の持ち主の所に、この飾りを返すべきだと考えるようになりました。メディアを通して、間違ってリサイクルショップに行ってしまったこの飾りの本当の持ち主を見つけ出したい、と祈っていたのです。もしそれがうまくいかなければ、また他の方法を考えなければいけないのです。

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"これは、とても美しい飾りなの。だから、何かしら経緯があるはず。私がしなくてはいけないことは、この飾りがどこで、誰が持っていたものなのか突き止めることなの。"と、リポーターに答えていました。プリシラさんは、警察にも連絡をしていましたが、手掛かりになりそうなものは出てこないような気がしてなりませんでした。

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よりもっと多くの人に

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メディアが、プリミス家の家を出てから、プリシラさんと、カットさんは、本当の持ち主が出てくるまで、この飾りは自分たちで大事に保管していようと決めました。ふたりとも、ニュースを通して誰かしら声を上げて、本当の持ち主が現れることを望んでいたのです。

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また、ふたりは、フェイスブックにも、その飾りのことを掲載し、誰かしらこのことを知っている人が現れれば、と願っていたのです。

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ソーシャルメディアを駆使して

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この青いガラスの装飾品のアップ画像と一緒に、カットさんは、母親と自分が、どうしてこの飾りを手にすることになったのか掲載することにしました。"この飾りが、半ば捨てられて、たった2ドルの売り出し品として出回っていたことが、私はとても悲しいの"と綴っていました。

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ふたりは、誰か知っている人がいれば、連絡をくれるようにと掲載し、ちゃんと大事にお返ししますとも綴っていました。

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もう一つの特別な装飾品

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プリシラさんは、また飾りを買った場所でもあるセイバーズにも連絡を取り、ことの経緯を説明したのです。その店のマネージャーによると、多くのドネーションは、その地域の住民からのものがほとんどなので、その飾りもプリミスの街から来たものである可能性も高かったのです。

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そんな時、コニー・ホワイトマン・スレートという名の地元の女性から、カットさんのフェイスブックに連絡が届きました。"どんなもの見つけたのか教えてくれませんか?実は、私も同じものを持っているの。私も同じリサイクルショップで見つけて買ったの。それに結構重たいしね。"

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二つもあったの?

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Facebook/Connie Whiteman Slatt
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フェイスブックには、他にもコメントを残した人がいて、その人も同様に同じものを一つもっているようでした。その女性も同じような飾りをリサイクルショップで見つけて購入したのですが、それは、パシフィック・ノースウェストだったようです。"私の飾りは、虹色で同じようにハート形をしているわ。でも、飾りというよりは、サンキャッチャーみたいなものよ。"とコメントを残してくれました。

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それから、その女性が今まで聞いたことがない飾りに関する情報も教えてくれたのです。彼女によると、“この飾りは、セイント・ヘレン山の灰から作られています”、ということでした。

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理屈だってきた

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Facebook/Connie Whiteman Slatt
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この飾りの中にある灰の出どころを知る女性はまた、"中に入っている灰についても、これで意味が通るわね。おそらく同じものでしょう。"と、答えてくれたのです。

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プリシラさんも、カットさんもずっと、この飾りの灰は、骨壺にあるような人の灰だと思っていたので、その灰がそれとはまったく違うものから来ているとは、考えもしなかったのです。実際の所、まだ確実な答えは出ておらず、今でもフェイスブック内では、議論がなされています。もしかしたら、いつの日か真実を知る日がくるかもしれませんね