意外と気付かない?新しい発見が得られる地図
何とはなしに地図を眺めていると、時に、実際よりも大きく見えるものがある。たとえば、世界地図ではグリーンランドは南アメリカ大陸と同じくらい大きく見えるが、実際に面積を比べてみるとグリーンランドはずっと小さい。
さらに、かつてのモンゴル帝国はおよそ2,330万㎢以上もの広大な地域を征服したが、この地域は世界の他の国々と比べるとどのように地図上に描かれているのだろうか。ただ、ご心配には及ばない。これから紹介する地図は、こうした国々に対して一般的に信じられている見方をご紹介するだけでなく、実際の国土面積も明らかにする。
グリーンランド、南アメリカ大陸の横に並べると…
世界地図をご覧になったとき、グリーンランドの面積が南アメリカ大陸をはるかに上回るほどの大きさで描かれていることにお気づきだろうか。だが実際の大きさは、まったく違う。上の地図をご覧いただくと、それぞれの本当の面積を比べてみることができる。
グリーンランドの面積は2,166,086㎢であるのに対し、南アメリカ大陸はなんと17,840,000㎢もある。ということはつまり、南アメリカ大陸はグリーンランドのおよそ8.2倍もの面積を持つのだ。
赤い地域は灰色の地域よりも人口が集中している
この地図を見ると一目瞭然だが、灰色のエリアより赤いエリアに人口が集中していることを考えると、アメリカ人はどうやら海岸沿いを好む傾向があるようだ。赤いエリアの大部分が南カリフォルニアに集中していることからも、おそらく多くの人が常夏のライフスタイルにあこがれているのだろう。
一方、東部ではニューイングランド地方やニューヨーク、ニュージャージー、コネティカット州のライフスタイルを楽しむ人も多いようだ。この地図から明らかなのは、およそ3.3億人のアメリカ人のうち、寒い地域や田舎に移住したいという人はなかなかいないということだ。
テキサス州、アフリカ大陸と比べると…
テキサス州はアメリカの中でもアラスカ州に次ぐ二番目の面積を誇っている。しかしながら、世界でも二番目の大きさであるアフリカ大陸と比較すると、その大きさはまるで比べものにならない。「テキサス州ではすべてのものが大きい」とよく言われているが、アフリカ大陸に重ね合わせて比較すると、アフリカの国々と何ら変わらないくらいの大きさであることが分かる。それでも十分すごいことだけれども。
改めて数字で比較してみよう。アフリカ大陸の面積は30,370,000㎢であるのに対し、テキサス州の面積は100万㎢にも及ばず、676,587㎢だ。つまり、アフリカ大陸はテキサス州の45倍もの大きさということになる。
アメリカ大陸中で光害が広がっている
夜空の星を眺めるのが好きなアウトドア派であれば、中部~北西部がお勧めだ。というのも、ミシシッピ川の東側の州ではご覧の通り、光害が広がっているからだ。残念なことに、2016年の研究で、科学者らは北アメリカ大陸で天の川を見ることができない人は80%に及ぶだろうと推測している。
地理学者のティム・ウォレスによると、ノースダコタ州などほとんどの州では、シェールオイルの採掘や、空港や発電所など商業的な建物から発せられる灯りが明るすぎるため、星がきれいに見れないのだという。
アメリカの土地利用
アメリカ合衆国は世界で最も国土面積の大きい国の1つだ。その面積は980万㎢に及ぶため、当然のことながら、地域によってさまざまな特色がある。
アメリカ西部には森林が広がり、中部には牛や羊、馬などの家畜飼育のための牧草地が広がる。しかし、比較的小さなエリアも国立公園などに使われており、北部の小さなエリアではメープルシロップが生産されている。
1279年時点でのモンゴル帝国の領土
かつてモンゴル帝国は史上最大の面積を誇る国だった。13世紀から14世紀にかけて、同帝国は中央~東ヨーロッパから、南は日本海、北は北極海の一部、西はレバントとカルパチア山脈に至るまで、さらに東南アジア本土からインド亜大陸、イラン高原にまでその国土を広げていた。
いくつかの遊牧民間の同盟により生まれたモンゴル帝国は、チンギスハンを指導者とし、情け容赦なく、次々と領地を侵略していった。幸いにも、帝国成立から数年後に後継者争いが起こり、それからまもなく衰退の一途をたどっている。しかし、最盛期の国土面積は、なんと2,300万㎢にも及んだ。
ニュージーランド、アメリカと比べるとちっぽけ
アメリカは世界で4番目に大きな面積を誇る国だが、ニュージーランドを地図上に重ね合わせると、大きさにかなりの差があることが見てとれる。数字で表すと、アメリカの国土面積がおよそ9,833,517㎢であるのに対し、ニュージーランドはわずか268,838㎢ほどしかない。
これはつまり、アメリカはニュージーランドの3,558%の大きさだということだ。しかし、何も小さいのはニュージーランドに限るわけでなく、イギリスの面積もほぼ同じくらいだ。
メートル法 VS ヤード・ポンド
アメリカについて世界の大多数の国々で長年議論されていることの1つに、なぜ測定の単位をヤード・ポンドから変えないのか、ということがある。地図をご覧になるとお分かりのように、アメリカ以外にリベリアとミャンマーを除いた、世界中のすべての国でメートル法が採用されている。
アメリカを弁護するわけではないが、アメリカがヤード・ポンド法を使っている原因はイギリスにある。数百年も前、イギリスがアメリカを植民地化したときにヤード・ポンド測定法を使っていた名残なのだ。以降、アメリカはメートル法の流行に乗らず、頑なにヤード・ポンドを使い続けている。
中部アメリカは森林というよりも牧場が多い
アメリカには、世界の森林の8%にあたるおよそ2280億本もの木々がある。さらに、地図をご覧になるとお分かりのように、森林は北西部とミシシッピ川の東側に集中している。
一般的に信じられていることとは逆だが、1エーカーあたりの平均的な木々の数は1950年以降、著しく増加している。これはヨーロッパからの入植者が当初多くの木を切り倒して開墾していったことを考えると驚きだ。今や、これまで以上に人々は自然の大切さを理解しているのだろうか。2007年、当時のニューヨーク市長であったマイケル・ブルームバーグは2017年までに100万本の植林を計画し、その目標は達成されたのだった。
アメリカ中に広がる廃線となった鉄道
鉄道は、西部の開拓から東部の産業革命まで、アメリカという国の建設に大きな役割を果たした。アメリカで最初の鉄道が開通したのは1827年のことだが、ボルチモア・アンド・オハイオ鉄道こそ、ジョン・スティーブンスの構想であり、貨物のみならず、乗客まで輸送する鉄道を敷設したのだ。
そして地図をご覧になると、廃線となっている鉄道のほとんどが東部に集中しており、そこから西側に広がっている様子が分かるだろう。初期のヨーロッパ人による東部の植民地化に始まり、そこから緩やかに鉄道敷設が広がったものの、その後の経済恐慌によって多くのプロジェクトが中断された。やがて自動車や飛行機が発明され、近代的な交通手段として普及し始めた、という一連の流れを考えると、この地図の様相も納得だ。
フラミンゴの生息地
ほとんどの人は動物園でしかフラミンゴを見たことがないかもしれないが、世界には野生のフラミンゴを見ることができる地域がある。上記の地図に示されているように、フラミンゴはアフリカ、ヨーロッパ、アジアのわずかな一部地域、カリブ海、南アメリカ大陸を好むようだ。
フラミンゴについてのオモシロ情報。フラミンゴは片足で立っていることが多いが、その理由は未だに不明のままだ。一般的には、冷たい水の中でも長くて細い片足で立つことで、体温を保っているのではないかと考えられている。
カリフォルニア州、それだけで国になれる大きさ
イタリアの人口6.03億人に対し、カリフォルニア州の人口は3.95億人と、厳密に言えばイタリアの方が人口が多いものの、面積で見るとカリフォルニア州の方が明らかに大きい。地図をご覧になるとお分かりのように、カリフォルニア州を重ね合わせるとイタリア全土ばかりか、スイスの一部まで覆われている。
面積を数字で表すと、イタリアの面積は301,340㎢であるのに対し、カリフォルニア州の面積は403,882㎢だ。つまり、イタリアはカリフォルニア州の74.64%ほどしかない。
アメリカ中部の人口=東・西海岸の人口
多くの人がアメリカ中部ではなく、東部か西部の海岸沿いに住みたいと考えているのは周知の事実だ。しかし、東部と西部の海岸沿いに住む人の数と、中部に住む人の数を比較した結果には驚くことだろう。
つまり、オレンジのエリアに住む人の数と、赤いエリアに住む人の数がほぼ同じなのだ。もしあなたが社交的ではないのなら、どこか赤いエリアに住むといいだろう。
アメリカ全土に広がる国道1287万㎞
1926年11月1日に開通されたアメリカ国道は25.3万㎞にわたり、アメリカ全土を網羅している。それぞれの国道には各州で調整した番号が割り振られている。
国道はアメリカ国内中に広がっているものの、維持・管理は連邦政府ではなく、州政府と地方自治体で行われている。ニュージャージー州の国道を走ったことがある人なら、地方に納めている税金が道路の改修にまったく使われていないことをご存知だろう。
オーストラリア vs. アメリカ
世界地図を見ても、オーストラリアとアメリカ、どちらの国が大きいのかは分かりづらい。そこで比較しやすいよう、アメリカをオーストラリアの上に重ね合わせてみた。
アメリカは9,833,517㎢であるのに対し、オーストラリアは7,741,220㎢だ。これはアメリカがオーストラリアの1.3倍、または27%大きいことが分かる。アメリカの人口が3.282億人にも上ることを考えても、それだけ十分に国土があるというのはいいことだろう。
アメリカのほとんどの州の人口はロサンゼルス郡よりも少ない
南カリフォルニアのロサンゼルス郡に関して言えることが1つあるとすれば、そこはイワシ缶よりもぎゅうぎゅうに人が密集しているということだ。2019年の国勢調査によると、ロサンゼルス郡だけで人口は1,000万人となり、その数は上記のようにアメリカ全土のほとんどのエリアよりも多い。
この地図上のノースカロライナ州とジョージア州は、実際にはオハイオ州、イリノイ州、ニューヨーク州、フロリダ州、テキサス州、ペンシルバニア州と同様、灰色にするべきだ。2019年時点で、ノースカロライナ州の人口は1,049万人、ジョージア州の人口は1,062万人と1,000万人を少し上回っている。
キューバ、ハドソン湾にすっぽり
世界地図を見るとカナダのハドソン湾が結構小さく見えることからも、キューバの国全体が湾にすっぽりおさまるのは驚きだ。幸いにも、こうして地図を重ね合わせてみれば、キューバの島国とハドソン湾がどのくらいの大きさなのかが見てとれる。
こうして比較するとハドソン湾は大きいようだ。キューバの面積が110,860㎢であるのに対し、ハドソン湾の面積は1,230,000㎢もある。このくらい面積差があるのだから、ハドソン湾の上ではキューバが中州にしか見えないのも納得だ。
人口密度に基づいてアメリカ地図を描いてみると…
教科書を開いたときに、アメリカの地図がこんな風に描かれていると面白くはないだろうか?もちろん、通常のアメリカ地図ではすべての州境線が繋がっているが、この地図はそれぞれの州の人口密度に基づいて描かれている。
ご覧の通り、カリフォルニア州とフロリダ州はあまり変わらないように見える一方、アラスカ州は全米で一番大きな州であるにもかかわらず、ものすごく小さな米粒ほどに縮んでしまっている。さらに、通常の地図ではわずかな面積しかないニュージャージー州の大きいこと!
中国 vs. アメリカ
中国が世界で最も人口の多い国であり、その数が10億人を超えているのは周知の事実だ。だが面積でいうと、アメリカの方がわずかに上回っている。
重ね合わせて、想像力を働かせてみよう。中国の形をアメリカをカバーするように変形させてみるのだ。そうすると、ほとんど同じくらいの大きさにはなるが、アラスカ州を除くアメリカを中国でカバーできる。
全米で人気のコーヒーチェーン店
世界中のほとんどの人が同意できることが1つあるとすれば、それはコーヒー店同士の競合の妨げには決してならないことだ。アメリカでは、コーヒーは3社の人気コーヒーチェーン店によってそのほとんどが提供されているようだ。ミネソタ州でのみカリブーが好まれていることを考えると、実際にはコーヒーチェーン店は2社に絞られる。
ダンキンドーナツ店は、ミシシッピ川をわたるとわずかしかない。スターバックスが南部の州のいくつかと、北の州のいくつか、そしてイリノイ州を除いた、全米のほとんどの州で好まれているのは、なんら不思議なことではない。
グーグル・ストリートビューで撮影された世界の国々
2007年、グーグル・ストリートビューはアメリカ中の複数の都市で始まった。それ以降、この技術は世界中の都市部だけでなく、地方を含むさまざまな場所に広がっていった。グーグル・ストリートビューで面白いのは、たとえば車などのさまざまな交通手段にカメラが装着されて撮影されていることだ。
ほとんどの写真はグーグルの車が撮影して回っている。だが、場所によっては、スノーモービルや三輪車、徒歩で撮影することを選んだグーグル従業員もいる。技術を搭載したボートもあるほどだ!それでもロシアや中国、アフリカのほとんどの国がグーグル・ストリートビューを使っていない。
アメリカ vs. インド
インドは世界で2番目に人口の多い国で10億人以上を抱えているものの、国土面積の大きさは世界で7番目の大きさだ。地図で見てみると、インドと比較してもアメリカはそれほど大きくは見えないが、具体的には、アメリカはインドの3倍の大きさだ。
インドの面積はおよそ3,287,263㎢であるのに対し、アメリカの面積は9,147,593㎢だ。そのため、次に地図を見たときにインドがアメリカにちょうどおさまるくらいの大きさだと勘違いしないようにしよう。世界地図上では大きく描かれているインドだが、実際にはそれほど大きくはない。
人口が1億人に満たない国々
2018年時点において世界の人口が75.94億人であることを考えると、人口がわずか1億人にも満たない国がいくつもあるなんて信じがたい。この地図はそういった国々を示しているが、オーストラリアやニュージーランド、カナダ、南アメリカ、アフリカ、アジア、ヨーロッパの一部の国などでなぜ人口が少ないのだろうか。
理由の明らかなものから説明しよう。オーストラリアやニュージーランドの一部地域には危険な野生動物が生息し、人間が住むことはできない。アフリカとアジア全土に広がるさまざまな国は極めて田舎であり、人は都市部に住む傾向があるのも理由の1つだ。また、ヨーロッパとカナダのあちこちは寒すぎてとても人は住めない。
中国 Vs. ロシア
世界地図を見ると、ロシアが中国より大きいのは明らかだ。しかしながら、この地図のように重ね合わせて見ると、実際にどのくらい大きいのか分かる。世界地図上でロシアと比べると、中国はかなりちっぽけに見える。
ロシアは明らかに大きく、その面積は17,098,242㎢もある。しかし、私たちが世界地図で見るほど中国も小さくはないのだ。確かに中国は表面積が9,596,960㎢と、ロシアと比べて44%と小さいけれども。
南極大陸、アメリカとカナダの一部を覆うほどの大きさ
驚くべきことに、南極大陸は面積24,490,000㎢を誇る北アメリカ大陸のほとんどを覆いつくすほどの大きさだ。かなりの広さを誇るツンドラの凍土だが、世界地図上では底の方に横たわっているだけだと思うと少し奇妙ではある。そんな大きさだが、少なくとも、こうして重ね合わせて見ると比較できる。
南極大陸の面積は人口4,490人だが、表面積は14,000,000㎢と広大だ。アメリカの面積は9,147,593㎢で南極大陸の65%にあたる一方、面積が9,984,670㎢のカナダと比較すると70%に相当する。
アメリカの静かな地域、にぎやかな地域
この地図は騒音公害がアメリカのどの地域で起こっているかを美しく示しているが、それだけでなく、人々が主にどの地域に集まっているのかを示す地図だとも言える。もしアメリカのそれぞれの州についてご存知であれば、騒音公害が大きそうな地域、つまり黄色く示された地域のほとんどがロサンゼルスやニューヨーク、マイアミ、ダラスなどの大都市であることにお気づきだろう。
一方で、濃い青色で示されている地域は、比較的静かな地域だ。メイン州の他に、太平洋岸北西部の地域だが、こうした地域はどちらかと言えば田舎で、ニューヨーク州のマンハッタンのようにたくさん人がいないということを意味している。
カナダとの国境近くでは、人口増加があまり見られない
2019年時点において、アメリカの人口は3.282億人にのぼる。このうち、39,747,267人がカリフォルニア州に住み、29,087,070人がテキサス州に、19,491,339人がニューヨーク州に、21,646,155人がフロリダ州に住んでいる。さて、この数字だが、上の人口数を示す地図を見てみよう。
前述の都市は、すでに全米でも最も人口の多い都市であるにもかかわらず、さらにこうした人口増加はとどまるところを知らないようだ。一方で、カナダとの国境あたりの都市では、人口の増加はほとんど見られない。
モンタナ州、モンゴルの中にぴったりおさまる
モンタナ州はアメリカ西部の州で、だだっ広い平野に山々が美しく、静かなところだと知られている。そのため、モンタナ州の大きさがどのくらいかと聞かれると、ほとんどの人が実際の大きさよりも大きくとらえている向きがある。しかし、世界地図で見てみると、広い大陸の中の小さな点でしかないようだ。
さて一方、モンゴルは実際の大きさよりも地図上では大きく描かれている国だ。上の地図をご覧いただきたい。明らかにモンゴルは1,564,116㎢の面積を誇り、376,962㎢の面積しかないモンタナ州よりも大きいが、実際にはほんの4.1倍の大きさでしかない。
アメリカ中のスプリングフィールドに立ち寄るとこうなる
アメリカを旅行したことがあるならば、様々な場所に同じ名前の街があることはすでにご存知だろう。スプリングフィールドはそういった名前の1つだ。地質調査によると、アメリカ合衆国の25の州にある33もの都市にスプリングフィールドという名前がついており、ウィスコンシン州だけでも5つの都市があるという。さらに、この数にはスプリングフィールドという都市名だけで、それより小さい区画の街などは含まれていない。
街を含めると、オハイオ州に11ある街を含め、アメリカ中に36つの街がある。もしドライブでの旅行を予定していて、アメリカ中のスプリングフィールド市に行こうと思うなら、上の地図のルートで行くといいだろう。
ポーランド、完璧にテキサス州の中におさまる
ポーランドをテキサス州に重ね合わせてみると、テキサス州を出ることなく、かつ、ポーランドの地域に立ち入らなくても動き回ることができる。よくテキサスではすべてが大きいと言われているが、間違いなくポーランドよりも大きいということができる。
アメリカの1つの州の大きさが世界中の多くの国よりも大きいことを考えても、アメリカという国は驚くほど大きい。
アメリカの内部に多くの国々を一度におさめることができる
アメリカは世界で最も大きい国というわけではないが、それでも世界のあちこちの国をアメリカ国内に重ねることができる。
とあるレディットユーザーが上の地図を投稿しているが、アメリカのほとんどの面積を他の国々でつぶしている。これだけの土地があっても、アメリカの多くの地域には人が住んでいない閑散とした地域もある。
カナダ、アメリカ、メキシコの実際の面積を比較
地理を学んだことのある人ならば、多くの地図が実際の尺度で描かれていないことを知っているだろう。世界地図を見てみると、アメリカは周辺の国々と比較しても随分大きく描かれている。実際には、地図で見るほどアメリカは大きくないのだ。
実は、カナダはアメリカよりも大きい面積を誇り、世界で二番目に大きな国だ。カナダは9,984,670㎢の国土を保有する一方、アメリカの国土はおよそ9,833,517㎢の面積だ。メキシコも地図で見るよりもずっと大きい。
航空管制図は地図とはまったく異なる
興味深いことに、アメリカの航空管制は州ごとではなく、ゾーンやセクターで分けられている。上記の地図でお分かりのように、21のゾーンに分けられている。それぞれのゾーンはヒューストン、ニューヨーク、ワシントンDCなど主要都市を中心として設定されている。
それだけではない。これらの21つのゾーンの中には、セクターと呼ばれる区域と、直径およそ80㎞の空域が設定されている。それぞれの空域の所定の地点に国内の空港すべてが入っており、さらに、それぞれの空港を中心として半径およそ8㎞のエリアが設定されている。
10万人以上の人口を擁する世界の都市
世界中の都市で人口が10万人以上の都市を示してみると、その数字を達成している都市がほとんどないことに驚くだろう。当然のことながら、この地図はアジアのように、近年人口が急増した都市を多数示している。
もちろん、この地図には数十キロメートルごとにある、郊外都市を含んでいない。こうした郊外都市では、その都市だけでは10万人には及ばないものの、その周辺に100万人もの人が散らばって住んでいる。
円で示された地域に、世界人口の大半が居住している
地球上に70億人以上もの人々がいると考えると、その数字は驚きに値するが、その人口の半分以上が上記世界地図の円で囲まれた地域に住んでいるのも驚きだ。この円が示す地域もかなり広範囲に及ぶが、近年急速に人口が増加した主要な都市のほとんどを含んでいる。
一方、アメリカは比較的その面積が広いものの、世界の人口のわずか5%ほどしか擁していない。
世界で最も人気のスポーツは、アレ
世界中のあちこちで、サッカーが一番人気のスポーツだということはさほど驚きでもない。アメリカ人にとってクリケットなどは馴染みがないかもしれないが、これも何百万人ものファンがいるアスリートがプレーする有名かつ国際的なスポーツだ。
アメリカでは、多くの州でアメリカンフットボールがよく選ばれているものの、野球やレスリングもそこそこ人気のあるスポーツだ。
世界中の火災をとらえたNASAの映像
2020年7月、NASAの地球観測チームは世界中で発生している火災の様子をとらえた。科学者らは気候変動がこのまま続けば、火災がおさまることはないだろうと警告している。
予想される通り、気温が高く乾燥した地域がNASAの人工衛星でとらえられているようだ。NASAはこうしたデータを毎月収集し、経時的な分析を目的として投稿している。
左側走行 vs. 右側走行
アメリカ国外で撮影された映画に出てくる車のほとんどが左側を走行しているのはなぜだろうか。実際には、世界のほとんどの地域で車は道路の右側を走行している。
自動車を開発・普及させる上で、アメリカはどの国よりも一歩先を進んでいたためだろうか、自動車はアメリカも世界の大多数派になれた数少ない1つの例だ(ヤード・ポンドなど尺度は、世界の流れに逆行しているようであるため)。
1つの地図で世界中の人口密度を示してみると…
地球上には大きな大陸がいくつかあるものの、ほとんどの人々が住んでいるのは地球上の人が居住できるスペースの半分以下におさまるのだという。
しかし、これはさほど驚きの事実というわけでもない。大多数の人々は、水や自然資源の豊富な地域や、商業的に繁栄できる地域に集まっている。そして、地球上には単に人が住むのに適していないという地域も多くあるためだ。
実際の世界の国々の様子
ホボ・ダイアー正積図法を用いた地図では、世界の国々を実際のサイズを用いて示されている。
これは見慣れた世界地図とはまったく異なっているが、すべてを適切なサイズで示している。ホボ・ダイアー図を見ると、私たちは世界中の多くの国々の実際の大きさをまったく知らなかったのだということが分かる。