アメリカのサンクスギビングデーって何食べるの?最強で(最悪)の伝統料理とは
サンクスギビングデーは、日本では感謝祭と訳されますが、アメリカでは毎年11月になると、多くの人がこのサンクスギビングデーの準備の為に大忙しになります。当日は主に、七面鳥を食べたり、パンプキンパイを食べたりします。
他にもこの感謝祭で食べられる料理はたくさんあるのですが、いくつかの料理は二度と食べたくないと思うほど強烈だったり、とある料理はアメリカ人が半年前から楽しみにしていたりと様々です。そんな最強で最悪のサンクスギビングディナーをご紹介しましょう。
クランベリーソースは好き嫌いが別れる
サンクスギビングデーのディナーは、七面鳥を食べるのが一般的ですが、その付け合わせには、クランベリーサービスが一般的です。クランベリーソースは、私たち日本人にはあまり馴染みがないですが、甘くて少し酸っぱい味は、意外にもお肉との相性バッチリなのです。
ただ、家庭によっては缶詰の物を使用していることもあるらしく、やはりホームメイドと缶詰では、味が全然違うらしい。むしろ、缶詰の方が好きと言う物好きもいるが、好き嫌いが別れるだろう。
自家製クランベリーソースは、お母さんの腕の見せ所
自家製クランベリーソースは、家庭によって作り方が異なりますが、新鮮なクランベリーを使用するのがいいでしょう。クランベリーは、スーパーフルーツとも呼ばれており、食物繊維、ビタミンC、抗酸化作用が豊富です。Clinical Nutrition誌の2019年の発表によると、クランベリーは血圧を調整し、健康的にコレステロールを下げます。研究者たちは、クランベリーが心臓病の予防にも役立つかもしれないと考えています。
新鮮なクランベリーソースは、防腐剤なども一切入っていないため、栄養価がとても高いです。自家製のソースは、缶詰よりもナトリウムが少ないことも保証します。砂糖の代わりにジュースや蜂蜜を追加することで、少し糖分を抑えられます。
グレービーソースは、肉汁を活かした最高のソース
グレービーソースは、北米では一般的によく知られているソースの一つですが、この感謝祭にも、このソースは欠かせません。グレービーソースは、七面鳥を調理した際に出る肉汁を煮詰めて作られています。
家庭によっても味が異なりますが、肉の旨味が加わったこのソースは、マッシュドポテトなどにかけるのが最高です。アメリカ人は、このポテトとグレービーの組み合わせが最高に好きなのです!
ピーカンパイはいかが?
センクスギビングデーを知っている人であれば、すぐにパンプキンパイを思いつくことでしょう。しかし、実は、ピーカンナッツを使ったピーカンパイもとても人気なのです。甘くてこってりした味付けのピーカンパイは、食べる人を虜にします。
ただ、カロリーがとっても高いのが玉に瑕。黒糖やバター、コーンシロップがこれでもかって程入っているので、ダイエット中の方は要注意です。
パンプキンパイは基本中の基本
やはり、感謝祭の定番といえばパンプキンパイが主流でしょう。地域や家庭によって、味は多少異なりますが、どこの家庭でも大人気なのがこのパンプキンパイです。最近では、一から作るのが大変なので、スーパーなどでも簡単に手に入れることが出来ます。
このパンプキンパイは、カルダモンやシナモンなどの多くのスパイスを使用しており、そのスパイスの香りがキッチンに立ち込めると、子供たちは、感謝祭であることを実感するようです。
アップルパイでもいいよ?
私たち日本人には、ピーカンパイやパンプキンパイよりも、アップルパイの方が馴染み深いでしょう。感謝祭では、独特のスパイスの香りがあまり好きでない人などは、アップルパイをデザートとして食べることもあります。
家庭によっては、全てのパイを食卓に並べ、好きな種類を好きなだけ食べることができるようにすることもあるのだとか。それでも、味はどれも甘いので食べ過ぎには注意です。
スイートポテトキャセロールは、デザート
スイートポテトは、日本のサツマイモとは違い、オレンジ色をした一般的に”ヤム”とも呼ばれるお芋です。このスイートポテトは、日本のサツマイモに比べると水分量が多く、味もそこまで甘くないのが特徴です。
その為、砂糖と混ぜてデザートにしたり、カラッと揚げたりと使い方は万能です。このスイートポテトキャセロールは、上にマシュマロやチョコレートをのせてオーブンで焼いたりして楽しみます。
ローストスイートポテトは絶品
キャセロールが少し甘すぎると言う人は、ローストにして食べるのだそうです。これは、単純に切って、オーブンで焼き上げるだけなので、ダイエット中の人にもおすすめ。好みで岩塩などをふりかけると、アクセントになっていいですよ!
ただし、スイートポテトを選ぶときは、しっかりと丸く太っている物を選びましょう。中には、成長しきれていない芋を選んでしまうと、甘みが少なく、ローストだとおいしくないなんてこともありますから。
意外にもマッシュドポテトは人気じゃない?
七面鳥の付け合わせとして、マッシュドポテトにグレービーはとっても人気の付け合わせの一つですが、それでも普段の食事の付け合わせとしてもたくさんでてくるこのマッシュドポテトは、感謝祭ではそこまで人気がないのだとか。
もちろんないとどこか物足りなく、おそらく不満の声が上がるでしょうが、あっても最後まで余ってしまうのがこのマッシュドポテトなのだそうです。ちなみにマッシュドポテトは、牛乳や生クリーム、バターを加えて作ります。
マカロニチーズも忘れずにね
感謝祭でもやはり用意しているのが、北米の食卓の味方、マカロニチーズ。茹でたマカロニに、大量のチェダーチーズなどを混ぜ込んだ単純な料理だが、アメリカ人なら一週間に一回は、必ず出てくるほどお馴染みの料理だ。
カナダでは、クラフトディナーと言って、お湯を注げば出来上がるインスタントのマカロニチーズは、めんどくさい日の夕食に大活躍。おそらく、何か一品足りないと言うことで用意されたのが、この便利なマカロニチーズなのかもしれない。
やっぱりメインはターキー(七面鳥)
ご紹介するまで長くなりましたが、もちろんサンクスギビングディナーのメイン料理は、ローストターキーです。丸ごとの七面鳥をオーブンで何時間もかけてじっくりと焼き上げます。
手間がかかりそうに見えて、オーブンに朝から入れておけばいい料理なので、これを焼いている間に、他の付け合わせを作ります。ハーブを入れたり、野菜も一緒にローストしたり、レシピはたくさんあります。
インスタント料理はバレる
インスタント料理は、時間の節約にはなりますが、栄養面ではゆくゆくコストがかかります。栄養士のエリザベス・ハギンズ氏によると、インスタントフードは、ナトリウムが非常に高いとのことです。「新鮮で香ばしい味のはずが、塩辛い味になっていることがよくあります」とヒルトンヘッド・ヘルスの栄養士は付け加えます。
多くの市販のインスタント料理は「濃縮小麦粉」を使用しています。この小麦粉は漂白処理が施されており、栄養価がすべて失われています。さらに、全粒粉よりもカロリーが高くなります。あまり人気のない料理の一つ。
たっぷり塩漬けされたハムは、人気がない
多くの家庭ではこれまでにご紹介したような伝統的な料理が並びますが、家庭によっては、塩漬けにされたハムが登場することもあります。ハム自体は赤身ですが、油や塩漬けにすることで脂肪分とナトリウムが大幅に増加します。
この塩辛いハムは、お酒のおつまみにはいいですが、あまりたくさん食べる訳も行かないので、そこまで人気のある料理というわけではないようです。また、ここ最近は、塩分のとりすぎや健康志向の食生活にも目が向いていることが理由に挙げられます。
ロールパンはどう?
忘れちゃいけないのが、感謝祭の日に出てくるパンたちです。日本で言うロールパンやコーンブレッドなどが一般的です。先ほどの塩辛いハムを挟んでもいいですし、ターキーとグレービーでサンドイッチみたいにしてもいいでしょう。
また、お皿に残ったソースを残さず食べる方法として、このロールパンはとても優秀です。どんなにソースがおいしくても、お皿を舐めるわけには行かないので、このロールぱんで拭って食べましょう。
コーンブレッドの方が感謝祭では人気
もちろんロールパンも人気だが、感謝祭ならではのコーンブレッドには、大人たちも目が無い。コーンブレッドは、小麦粉の代わりにコーンミールを使って作られます。日本のようなもちもち、しっとりしたパンを食べ慣れていると、このパンには少し驚くかもしれません。
と言うのもこのコーンブレッドは、とってもパサパサしているのです。食べているとボロボロとこぼれてくるような、スコーンとパンの間と言ったら、少しは分かり易いかもしれません。
芽キャベツのローストはお洒落な食卓を演出
日本よりも、芽キャベツが食卓に並ぶことが多い北米の食文化。それは、サンクスギビングデーの日だって同じです。七面鳥と一緒にローストしてもいいですし、ニンニクと一緒に焼いても美味しいです。
芽キャベツは、栄養価も高く注目の野菜です。ただ、子供たちには独特の苦味が嫌がられることも多いみたいなので、食べさせるには少し工夫させないといけないかもしれません。もし、スーパーで芽キャベツを見つけたら試して見てもいいかもしれませんよ?
グリーンビーンキャセロール
どうやら感謝祭では、キャセロールが人気のようですね。好きな物を少し深めのオーブン皿に入れて、焼くこの料理は、一気に大量に作れるのでお母さんたちのお助け料理なのかもしれません。
特に、このインゲンを入れたキャセロールは、感謝祭の定番です。マッシュルームスープと揚げた玉ねぎが入ったこのキャセロールは、チーズがたっぷりで、塩分・油分・カロリー共に高いのでご注意を!
とうもろこしのグリルはやっぱり美味しい
コーンブレッドは既にご紹介しましたが、もちろん軸のついたとうもろこしをBBQグリルで焼いたり、クリームコーンとしてターキーの付け合わせとして出されることもあります。とうもろこしは、やはりどこでも子供たちには大人気です。
日本では、醤油などを垂らして食べることもあると思いますが、北米ではバターたっぷりつけて塩をかけるのが一般的。ダイエットは明日からって言葉が聞こえてきそうですね。
健康的な付け合わせ ほうれん草炒め
どうやらカロリーの高い物ばかりでは、最近の感謝祭はなかなか満足してくれないようです。そう、少しは健康面も考えた付け合わせをせめてもの気持ちで出さなくてはいけません。
そこで大活躍なのが、このほうれん草炒め。もちろんバターをたっぷり使って炒めてもいいですが、健康志向の人には、オリーブオイルを使って、ハーブや塩胡椒だけで簡単に炒め物を作りましょう。
グリンピースもいい?
グリンピースを嫌う子供が多いのは、どこの国でも一緒のようです。ただ、最近はこのグリンピースの栄養面やダイエット効果に注目が集まっています。その為、どうにかして食べようとする人も多いようです。
そこで人気となっているのが、茹でたグリンピースをじゃがいもと同じ要領で、潰してマッシュドした物。マッシュドピーは、レストランの付け合わせでもよく出てくる、今では一般的な付け合わせです。
アップルサイダーは、とても健康にいい
アップルサイダーは、感謝祭の食事を仕上げるのに、最高の飲み物です。このアップルサイダーは、味が美味しいだけでなく、腸に優しく、ビタミンも豊富で、栄養上の利点がたくさんの発酵飲料です。ただし、糖分とカロリーの高さは注意しなくてはなりません。
家での簡単な作り方として、りんごジュース、酢、またはサイダーで作ることもありますが、純粋なアップルサイダーは、ビタミンCと抗酸化物質が豊富で、がんになる可能性を減らし、食事の質を向上させ、肥満をも防ぐことができます。
7層のサラダはカロリーの鬼
名前にサラダが付いている場合は、なんでもヘルシーだと思うだろうが、7層サラダはそうではない。ベーコン、チーズ、サワークリームやマヨネーズなどの脂肪分の多い食品や、その他のクリーミーなドレッシングがたっぷり入っているちょっと不健康な料理です。
卵、エンドウ豆、トマト、レタスなどのヘルシーな食材が入っていますが、脂肪分が多くてカロリーが高いため、健康志向の人は避けた方が賢明でしょう。
苦いけど人気のケール
最近、日本でも見かけることの多くなったケール。感謝祭の夕食にす少し意識の高いサラダが必要なら、濃い緑の葉物のケールサラダがいいでしょう。他にもケール、ほうれん草、ルッコラ、ロメインなどのレタスは、ビタミン、ミネラルなどの栄養素がたくさん詰まっています。レタスは色が濃いものほど体に良いとされています。
ヘルシーなサラダを作るときには、何が入っているかを意識することが大切です。ニンジン、トマト、キュウリ、グリーンピースなどのトッピングは、多くの栄養価を更に加えてくれます。ただし、ドレッシングの選び方には注意が必要です。
秋のかぼちゃは、料理に変化を加えてくれる
サンクスギビングは、秋最大の祝日の一つなので、食事の中に旬のかぼちゃを出すのは理にかなっています。北米にはたくさんの種類のかぼちゃがあります。バターカップ、ドングリ、ハバード、バターナッツ、デリカータなど、食べるのにも飾るのにも最適です!
特に、バターナッツスカッシュを使ったヘルシーなレシピはたくさん紹介されています。このかぼちゃは、ビタミンAを与えるβカロチンが豊富です。Consumer Reportsによると、1日のビタミンA摂取量の127パーセントを、このたった1回で摂取できるそうです。
チーズボールの出現
感謝祭の食事では、今までご紹介した主菜や副菜を好んで食べるかもしれませんが、この前菜を忘れてはいけません。その前菜の一つは、チーズボールです。これは、様々なチーズを使って作ることができ、通常ナッツでコーティングされ、クラッカーと一緒に提供されます。
チーズはカルシウム、脂肪、タンパク質の優れた供給源であり、ビタミンやミネラルも含まれています。感謝祭の食事の前にチーズボールを少しだけ食べるのは、とってもおすすめです。
牡蠣を食べてもいいんじゃない?
実は、肉ばかりをが思い浮かぶサンクスギビングのディナーですが、地域によっては、牡蠣を食べることもあります。人によっては、普段食べられないこの牡蠣を食べられる特権が感謝祭だと思っている人もいるかもしれません。
牡蠣は、多くの異なる品種と風味豊かな身の味が、日本だけではなく、世界中で珍味とされています。カロリーが低いだけでなく、タンパク質、健康的な脂肪、ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。牡蠣一杯分には、一日に必要なビタミンB12、亜鉛、銅の100%以上が含まれています。
ローストチキンじゃダメなの?
感謝祭の食事で七面鳥を食べないのは、もしかしたら現地では奇妙に思えるかもしれませんが、もちろん他の肉を好む人もいます。特に人気があるのは鶏肉です。
ターキーの淡白な味が苦手という人は、チキンを丸ごとローストしてもいいでしょう。これなら日本でも簡単にサンクスギビングデーのディナーを楽しむことができるかもしれませんね。
トーフーキーは、良かれ悪かれ
もちろんベジタリアンな人だって感謝祭を楽しみます。でも、彼らはもちろんターキーやグレービーは口にしません。そこで考え出されたのが、豆腐を代替品とした豆腐ターキー、トーフーキーです。
これは、食感や味をローストしたターキーに似せた豆腐の加工品です。ただ、味はもちろん大豆特有の味がするみたいで、まだまだ開発途中のようです。もし、見つけたら試してみてもいいかもしれません。
マッシュルームの詰め物は意外に人気
マッシュルームの詰め物は、感謝祭の食事のスパイスとなり、前菜としても、おかずの一つとしても活用できます。マッシュルームの詰め方はいろいろありますが、最も一般的な詰め物はチーズです。他にも、ほうれん草、にんにく、パン粉、サンドライトマトなどをトッピングするレシピもあります。
ボリュームのある料理ですが、比較的ヘルシーなのも嬉しいのがこの料理。ベジタリアンやビーガンの人の食事の代用にもなります。また、血糖値を上げないので、食事制限をしている人にも最適です。
クリームドスピナチの美味しさ
この付け合わせは悪魔的な美味しさがあるので要注意です。栄養面でのメリットはたくさんありますが、クリーム状のほうれん草は、クリーム、バター、チーズなどの脂肪分の多い添加物が多く含まれています。ただこの濃い緑い色の葉野菜とクリームの相性は抜群です。
もし、食べる場合は、ビタミンと脂肪のバランスを保つため、ほどほどにするのがいいでしょう。薄味のチーズを使ったり、野菜を多めに入れたり、バターで代用するなど、よりヘルシーにする方法もあります。