実は、あの犬も?かわいいのに、番犬に向いている犬種を一挙大公開!
最近では、犬を飼う理由の1つに、番犬として役立つというからというのは、あまり考慮しないだろう。しかし、犬種によっては、かわいいのに番犬に向いているものと、番犬としては役に立たない犬種があるため、犬種の特徴を知っておくに越したことはないだろう。番犬に向いている特徴というのは、たとえば自信や体格、警戒度や知能など、犬の性格によるもので、よくテレビなどでもドーベルマンやロットワイラーが究極の番犬などとして紹介されているが、これらの他にも、タイ・リッジバックやベルジアン・ラケノアのように、これまでに聞いたことがないような犬種でもドーベルマンらと同じくらい番犬として優秀な犬種は存在する。実はとってもかわいいあの犬種も番犬に向いていたのだ。それでは、飼い主を守ることに生きがいを感じる様々な犬種をご紹介しよう。
秋田犬は番犬としてあがめられている
およそ45キロほどの重さである秋田犬は、厚いふわふわの毛の下に屈強な体躯を持つが、これこそが、秋田犬がすぐれた番犬だと言われる所以だ。古代日本においても秋田犬は家族を守る番犬としてあがめられ、狩猟犬としても育てられていた。
そのため、秋田犬は他の犬や見知らぬ人に対して警戒し、ためらうことなく飼い主を守る。と同時に、家族や友達に対してみせる愛嬌もあわせ持つ犬だ。
オーストラリアン・シェパードはタフな牧場犬
オーストラリアン・シェパードは遊ぶことが大好きな一方で、しっかりと与えられた仕事をこなす面もあわせ持つすばらしい犬種だ。エネルギーいっぱいで、従順に命令に従うことで喜びを感じ、仕事好きであるため、しつけやトレーニングが必要不可欠だ。
オーストラリアン・シェパードは家族と深い絆を結び、愛する家族を守るためにすべてのエネルギーを費やす。さらに高い知能や忠誠心を持つため、飼い主が愛情を注ぎ、犬が必要としている運動をさせてやりさえすれば、しつけも簡単だ。
アッペンツェラー・キャトル・ドッグはエサにつられない
アッペンツェラー・セネンフンドは、アッペンツェラー・マウンテンドッグとかアッペンツェラー・キャトル・ドッグと呼ばれているが、勇敢かつ機敏だ。筋肉質の体躯を持ち、活発であるため、常に動ける態勢でいる。
高い知能とエネルギッシュな性格であるため、自由に遊べる広い場所を必要とする。アッペンツェラー・キャトル・ドッグは番犬としてもすぐれているだけでなく、捜索救助犬としてもすぐれている。見知らぬ人に対して警戒するため、エサなどに容易につられることはない。
アナトリアン・シェパード・ドッグ、懸命に守ってくれる
アナトリアン・シェパード・ドッグは足から肩までの高さがおよそ75センチメートルで、体重はその筋肉質な体躯のためおよそ68キロにもなる。群れを守るためにしつけられ、機敏であるばかりでなく、頭の回転も速い。
アナトリアン・シェパードの祖先は、なんと6,000年前の青銅器時代にまでさかのぼることができ、はるか昔から人のために飼いならされた犬として知られている。長きにわたり、すぐれた番犬としての評判は高い。飼い主に忠実なこの犬は、飼い主以外を警戒する性格であるため、小さい頃から他の人に慣れさせる必要がある。
ボースロン、堂々としているが従順
ボースロンは尖った耳と赤褐色の毛を持ち、ドーベルマンを少し太めに、ふわふわにしたような犬だが、他にも毛色が黒に灰色と黄褐色であることもある。毛色に関係なく、筋肉質な体躯に堂々としたたたずまいで、間違いなく危険から守ってくれる。
ただ、この犬種は飼い主を選ぶ。きちんとしたトレーニングだけでなく、心身ともにしっかりと運動をさせ、飼い主が優位であることを示さなければならない。その一方で、感受性が豊かで賢く、小さくて無防備な子どもにはすぐれた番犬となる。
ベルジアン・ラケノア、鋭く警戒
ベルジアン・ラケノアは頑健かつ機敏で、侵入者はとてもこの犬にはかなわないだろう。黒っぽい鼻と注意深い観察眼を持ち、警戒心が強く、活発だ。
家族には愛情深く、飼い主を喜ばせたくてたまらない性格だ。そのため、しつけも簡単で、飼い主やその資産を間違いなく守ろうとする。見知らぬ人にすぐに打ち解けることはないが、信頼する人のそばにいることが大好きな犬だ。
ブラック・ロシアン・テリアはパワフル
ブラック・ロシアン・テリアは毛むくじゃらで筋肉質の、エネルギーの塊のような犬だ。エネルギーの塊とはいえ、十分な運動が得られた後にはもちろん穏やかな一面も持ち合わせている。この支配的な犬にはしっかりしたしつけが必要だが、この支配的な性格こそ、見知らぬ人にとっては正に脅威となる。
ブラック・ロシアン・テリアは力も強く、自信にあふれ、番犬用に飼育されていた。見知らぬ人に対して適度に警戒心を持つが、勇敢なこの犬種は飼い主を守るために飼育されているため、躊躇することなく対峙する相手に自分の方が優位にあることを示そうとする。
ボクサー犬は大胆不敵
アメリカン・ケネル・クラブによると、かなり長い間人気のある犬種の1つ、ボクサー犬は、よく遊び、よく働く犬だ。好奇心旺盛で、時にはおバカなことをしてしまうこともあるが、それが飼い主にとってはより一層愛着が持てる理由でもある。
遊びが大好きな陽気な犬ではあるが、飼い主を守ろうとし、敵と対峙することをいとわない。おちゃめな一面も持ちながら、番犬としての役割も真剣にこなし、脅威を少しでも感じようものなら、ためらうことなく前に飛び出していく。
ボーアボールはまじめ
ボーアボールはマスティフと同じ祖先を持つ犬種だ。と言えば、この犬種は力が強く、筋肉質であるという特徴にも納得がいく。マスティフよりもボーアボールがすぐれているという人もいるが、その理由にはこの犬種の敏捷性が挙げられている。
遠く離れた南アフリカのどう猛な肉食動物から、飼い主を守るために飼育されたため、ボーアボールは献身的に飼い主を守るために行動する。強靭なあごや分厚い筋肉を持つこの犬は、決して対峙したい相手ではないだろう。一方で、家族に深く愛情を示し、穏やかで賢い側面も持つ。
ドーベルマン・ピンシェルは高く評価されている
毛がビロードのようになめらかだが筋肉質なドーベルマン・ピンシェルは、力が強く素早い犬だ。たとえどんなに侵入者が愚かだとしても、この番犬に正面から向き合おうとはしないだろう。
世界でも最もすぐれた番犬として知られるドーベルマンは、勇敢で、飼い主を守るためなら何でもする。忠誠心の高いこの犬は飼い主を喜ばせることが好きで、飼い主と共に運動をすることを好むが、運動によって、飼い主を危険から守る体形を維持することができる。
ホファヴァルトはストレスにうまく対応する
ホファヴァルトは落ち着きのある犬で、高い忠誠心を持つことからも、飼い犬としてすばらしいと言われている。この知能の高い犬は警戒心が強く、特に敏感な鼻を持つことからも、捜索救助組織にとっては非常に重要なメンバーだ。
この自信に満ちたホファヴァルトを飼うのであれば、きちんと仕事を与えなければならない。適切なしつけをすれば、飼い主を守ろうとする強い本能を持つこの犬はすぐれた番犬になるだろう。
チェサピーク・ベイ・レトリーバーは守ってくれる
チェサピーク・ベイ・レトリーバーは、ラブラドールやゴールデン・レトリーバーほど人気の犬種ではないが、これらの犬種と同様に愛情深く、忠誠心が高い。チェサピーク・ベイ・レトリーバーは陽気である一方、見知らぬ人には警戒心をあらわす。
最初は控えめにしていたとしても、必要とあれば、全力で飼い主を守る。感情的に複雑そうなこの犬種は、従順でありながらも依存的ではないため、ひとたび脅威を感じると、ためらうことなく行動する。
ジャーマン・シェパード、自分の命を危険にさらしてでも愛する者を守る
多くのすぐれた特徴を持つ使役犬として有名なジャーマン・シェパードは、様々な仕事を覚えることができる。知能が高くて勇敢な性格から、警察犬としてだけでなく、家庭での番犬としても申し分ない。
筋肉質だが、軽やかに動ける機敏さで、侵入者より容易に優位に立つ。飼い主には優しく、愛する者を守るためには何でもする献身的な性格だ。信頼できるかどうかわからないものに対しては警戒心を見せるが、飼い主には非常に忠実だ。
タイ・リッジバックはすごい跳躍力
タイ・リッジバックは活発で、すぐれた跳躍力を持つ。この犬をかわすのは至難の業だ。狩猟や番犬として飼育されたこの犬種は、並外れた生存本能を持ち、見知らぬ人にすぐに懐くことはない。
タイ・リッジバックは飼い主に忠実で家を守ろうとするが、飼い主はこの犬よりも自分が優位だということを態度で示さなければならない。さらに、この犬種はそれなりの運動量が必要だ。そのため、一緒に遊んだり、ドッグスポーツを通じて絆を深めると良いだろう。
ベルガマスコ・シープドッグには生まれながらの鎧がある
ベルガマスコ・シープドッグは一見、私たちが床掃除に使うものに似ているようだが、これこそが、この犬が番犬に向いている所以でもある。毛が何層もの平たい束になっているため、敵から身を守る鎧のような役割をするのだ。
用心深く、常に周囲を警戒し、見知らぬ人にも懐くことはない。と同時に、緊急を要するとき以外には社交的な犬でもある。
トルニャック、脅威には激しく立ち向かう
ボスニア、またはヘルツェゴビナ-クロアチアの牧羊犬としても知られるトルニャックは、チベタン・マスティフの末裔であると考えられている。頑強な体躯は、飼い主や家を脅かすと見なすものに対しては脅威となる。
この犬種は飼い主の指示に従って働くことが好きで、記憶力も良い。見知らぬ人に対しては警戒心をあらわにするが、信頼している人や見知った人に対しては愛情深く、飼い主がそばにいる安全な状況では穏やかだ。
ロットワイラー、辛抱強い働き者
穏やかで、飼い主を守ろうとする性格のロットワイラーは、遊ぶことが好きな一方でまじめな一面も持ち合わせている。家族のそばで安全な環境にいて安心しているときには、ふざけたりして甘えん坊な顔を見せるが、見知らぬ人がいるときには、警戒モードのスイッチが入り、勇敢な働き者になる。
ロットワイラーは人が好きで、飼い主を喜ばせるのが好きだ。攻撃的な一面も持つが、その一面を飼い主や家族に見せることがないよう、遊ぶときにもしつけるなどして気をつけておくべきだ。
ブリアード、 やる気満々の働き者
ブリアード犬は愛情深く、やる気に満ち満ちていることからも、飼い主によく愛される犬だ。毛むくじゃらで目が隠れていることもしばしばあるが、特に子どもを守ろうとする性格で、用心深い。
ブリアード犬は、そこまでエネルギッシュな犬ではないものの、仕事が好きなので何かしらの仕事を与えてやらなければならない。たとえそれが、テニスボールを取ってくる、といったようなものでも。人が好きで、飼い主や子どもを守ろうとする気持ちが強い犬だ。
カネ・コルソは「ボディーガード犬」
アメリカン・ケネル・クラブによると、カネ・コルソという名前は「ボディーガード犬」という意味のラテン語からきているという。この名前からも、飼い主を守るという気質を持つ犬だということが分かるだろう。愛情深いこの犬種は、飼い主に忠実だ。
と同時に、きちんとしつけをされていない場合には、この犬の自信が転じてワガママになってしまうこともあるため、飼い主が優位性を示すことが大切だ。ワガママになってしまった場合には「自分にちょっかいを出すな」といった傲慢な目つきから読み取ることができる。
スタッフォードシャー・ブルテリアは頑固
スタッフォードシャー・ブルテリアは、一般的にスタッフィーと呼ばれているが、かつて秘密裏に闘犬用に飼育されていた頃の名残から、闘争本能を持つ犬種だ。闘犬用に飼育されていたのはすでに200年も前のことだが、今や飼い主に愛情深く、カリスマ的な魅力のある犬になっている。
知能の高いこの犬種は、驚異だと見なすものに対して対峙する気質を備えているが、飼い主の欲していることに敏感でもある。反応も速く、高い知能を備え、よくしつけられているスタッフィーは、小さな子どもに対しても辛抱強い。そして、必要とされるときだけ、闘争本能をあらわにする。
ベルジアン・マリノア、ホワイトハウスの番犬
ベルジアン・マリノア、ときにマルスと呼ばれるこの犬種は、ジャーマン・シェパードと間違われることも多々ある。この犬種は警察犬としてよく知られており、麻薬や爆発物などといった臭いをかぎ分けることができる。知能が高く、難しい訓練もしやすいといった性質を持つために、警察犬などの仕事を任される傾向がある。
マルスはなんと、ホワイトハウスの敷地周辺を守る役割をし、大統領警護にも使われている。この高い知能を持つ犬は、人懐っこいが脅威に対してためらうことなく飼い主を守ろうとする。
プーリー、犬の世界の曲芸師
こんなドレッドヘアのプーリーに似た犬種はどこにも存在しない。かなり賢い犬であるためしつけは簡単だが、それにだまされてはいけない。この犬種は強情で、自分のペースで物事を進めようとしがちだ。とは言え、プーリーは人間と密に協力するように飼育されている。
プーリーは飼い主に対して非常に忠実で、脅威と見なした人や物に対して簡単に心を開くことはない。プーリーがいる家に侵入しようとする人は誰でも驚くことになる。この犬種は、「犬の世界の曲芸師」と呼ばれているのだ。
チベタン・マスティフは番犬として有名
ピーターパンで出てきたあの大きな犬を覚えてるだろうか?そう、あれがチベタン・マスティフだ。チベタン・マスティフは最高の番犬だとして有名だ。その大きさと外見から少し威圧的で怖がられることもあるが、飼い主がいるところでは優しく落ち着いている。
この犬種は、飼い主に献身的で、愛する者を守るセキュリティシステムのような役割をする。飼い主に対しては愛情深い一方、見知らぬ人がドアから入ってきたならば、縄張り意識を強く出し、心を開くことはない。
ブービエ・デ・フランダースは意志が強い
ブービエ・デ・フランダース…言いにくい名前だが、これは「フランドル地方の牛飼い」という意味だ。実際、この力強い犬種は、牛を追いやる技術があることで知られているが、番犬としてもすぐれている。
この使役犬には「よく働き、よく遊ぶ」という形容詞がぴったりだ。愛情を受けることと同じくらい仕事が大好きなので、飼い主はこの犬に注意を向け、仕事をさせるなどして忙しくさせる必要がある。その代わり、ブービエ・デ・フランダースは飼い主を守るために最善を尽くしてくれる。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは決して油断しない
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは心身ともに活発で、番犬としてもすぐれている。しつけも比較的簡単だが、元々は牧畜犬であるため、リスやウサギを追いかけ回すことがある。そんなときも決して叱らないでやってほしい。この犬の遺伝子がそうさせてしまうのだから。
スパニッシュ・ウォーター・ドッグは飼い主に非常に忠実だが、もしこの犬種を飼いたいのであれば、幼少期から人になじませるようにすることも重要だ。知らない人を警戒することで知られているこの犬種は、油断をしない番犬としてすぐれている。
ブルマスティフは勇敢
ブルマスティフはかつて、イギリスで不審者や密猟者をとらえる使役犬だったため、侵入者を防ぐのに必要なスキルが備わっていると言える。この筋肉質な体躯の犬種は、小さい頃からのしつけが肝要だ。というのも、成長してしまえば、自分の立場が上だとうまく示せない飼い主の言うことをきかなくなることがあるためだ。
と同時に、愛情深い性格でもあるため、しつけを通じて飼い主との絆を築き忠誠心を芽生えさせる。ブルドッグとマスティフの交配種であるブルマスティフは、堂々とした風格で、常に警戒をおこたらない。
ルーマニアン・ミオリティック・シープドッグは見知らぬ人を信用しない
ルーマニアン・ミオリティック・シープドッグは、そのサイズ、性格ともにすばらしい。この犬種は活発で知られているが、独立心が旺盛なためとても頑固だ。だが、この頑固さにだまされてはいけない。この犬種は信頼できるし、忠実で、飼い主のお供を喜んでする。
この忠誠心こそが、この犬種が番犬としてすばらしいと言われる所以だ。飼い主を愛し、献身的である一方、見知らぬ人を警戒し、気を許さない。縄張り意識が高く、ひとたび危険な状況になればすぐれた番犬となる。
ペロ・デ・プレサ・カナリオは自信に満ちている
ペロ・デ・プレサ・カナリオは穏やかで番犬には最適だ。用心深い性格をしているが、ひとたび飼い主が現れると、その用心深さは消える。この犬種は運動が好きだが、ソファに横になってゴロゴロするのも好きだ。
この犬種は自信があり、飼い主に忠実である一方、見知らぬ人、特に自分の敷地内では警戒心を見せる。この犬が警戒するときには緊張し、固まるため、人目で警戒していることが分かる。
カナーン・ドッグは常に用心深い
イスラエルの国犬でもあるカナーン・ドッグは機敏でエネルギッシュだ。この賢い犬種は愛情深く、見知らぬ人に対して警戒する。知能が高く、自信があるこの犬種は、強い飼い主を必要とする。そうでなければ、この犬は自分が家族よりも優位だと思ってしまう。
適切なしつけをすれば、この古代犬は注意深い相棒かつ番犬になってくれることだろう。性格として縄張り意識が高く、見知らぬ人や環境になじむまでに時間をかける。繰り返し積極的にしつけをすることで、精神的に安定した番犬になる。
ジャイアント・シュナウザーは警戒心をおこたらない
お次は、およそ43キロのジャイアント・シュナウザーだ。筋肉質な体躯と、もちろん、豊かな表情を出すおかしな眉毛とヒゲで知られている。大きな犬種と異なり、ジャイアント・シュナウザーはエネルギッシュで、1日に何度も運動する必要がある。
ありがたいことに、このエネルギッシュな犬は知能が高く、比較的容易にしつけができる。とは言え、優位さを示さないのん気な飼い主には向かない。ジャイアント・シュナウザーは縄張り意識が高く、実際に誰が敵なのかを見抜くことができる。
コーカサス・シェパード・ドッグは勇敢
コーカサス・シェパード・ドッグはふわふわだでモフモフだが、心優しく、がっちりとした体躯の犬だ。どう猛でありながらも優しい心を持ち、愛情を与えればそれだけ返す犬だ。
家族に献身的なコーカサス・シェパード・ドッグはかつて、山地で羊の群れを守っていた。この心優しい犬はそこまでエネルギッシュというわけではないため、いざという時には守ってくれる実物大のテディベアのようなものだ。
グレートデーンは家でも気を抜かない
グレートデーンはその人目を引く大きさと重さで知られている。威嚇的なその見た目とは裏腹に、一緒に暮らすのも楽しい犬だ。子どもに対しても辛抱強く、飼い主を喜ばせようとする。しかし、優しい性格を持つものの、いい加減に扱える犬ではない。
この犬種は警戒心の強い番犬で、侵入者がグレートデーンのいる家に忍びいると、気迫と度胸をあわせ持つ獣と遭遇することとなる。グレートデーンは愛する者を安全に守るために、自分の力の限りを尽くす。
チャウチャウは、クールだけど忠実
チャウチャウの飼い主は、この犬種が最もきれい好きな犬だと言うだろう。トイレのしつけは比較的簡単で、においもほとんどない。この犬が上品で気品があるのも納得だ。チャウチャウは頑固であるため、バランスのとれた犬にするためには幼いときから人になれさせるようにしなければならない。
少し頑固だが知能の高い犬を探しているのであれば、このふわふわの犬以外の犬を探す必要はない。この犬種は家族に対して変わることなく忠実であることも知られているが、いざという時には、ライオンのようなどう猛さで家族を守ってくれる。
セントラル・エイジアン・シェパード・ドッグはバランスがとれて自信満々
セントラル・エイジアン・シェパード・ドッグは、お供としても、番犬としてもピッタリのプライドを持っている。高い独立性を持つこの犬種は、絆を築く人を選ぶ。そのため、この犬種が簡単に手なずけだまされることがないことに、飼い主は安心できるだろう。
セントラル・エイジアン・シェパード・ドッグが一度忠誠をちかえば、家では静かで穏やかだが、危険が迫ったときに勇敢かつどう猛な一面を見せる番犬となる。
バーニーズ・マウンテン・ドッグ、力強いが、威嚇的ではない
ふわふわのバーニーズ・マウンテン・ドッグは行儀いい大型犬の一種だ。この犬種は愛情深い性格で、家族の誰とでも仲良くできる。子どもに対しても辛抱強いが、飼い主として認めるのは、たったの1人だ。その1人はラッキーだ。飼い主として定めたならば、その人を喜ばせようと。
バーニーズは確かに人目を引くほどの大きさだが、一般的にはまったく威嚇的ではない。見知らぬ人にはよそよそしいが、飼い主に危険が迫っていると感じるや否や、スイッチが素早く切り替わる。
コモンドール、威厳のある番犬
ベルガマスコ・シープドッグと似たような毛を持つコモンドールは、白い分厚い毛束の層に埋もれている。生まれながらの鎧の下には、かつてハンガリーで羊の群れに近づく猛獣を追い払う立派な役割を果たしていた番犬の姿が隠れている。
飼い主に忠実で、危険から守ろうとするコモンドールは、追いかけることが大好きな骨太だが敏捷な犬だ。エネルギッシュというほどではないが、飼い主を守ろうとし、脅威と見なすものを恐れることなく調べようとする。
アメリカン・レオパード・ハウンドは子どもの味方
アメリカで最も古い犬種の1つとして知られているアメリカン・レオパード・ハウンドは、知能が高く、愛情深い犬だ。知能が高いというのはこの犬を最もよく表す形容詞で、しつけも簡単だ。
家族を喜ばせようとし、常に楽しく運動したいと思っている。レオパード・ハウンドは飼い主に忠実で、家族が大好きだ。特に子どもに関しては、守ろうとする思いが強い。飼い主に子どもがいる場合、番犬にはとても向いている犬種だ。
クーバース、家族を守る
クーバース好きな人によると、この犬の最も美しいところは、上品にバランスのとれた頭だという。確かに!クーバースは魅力的な犬種で、見た目にも美しい。正直言って、なぜ世の王族がこの犬種をお供に選ぶのか分かる気がする。
この犬種は非常に賢いが、他の犬種と比べても独立心を多く持つようだ。良い犬だが、犬を飼うことに慣れていない飼い主には扱いが難しいかもしれない。ただ、それでも問題はないだろう。クーバースは家族に忠実で、家族を死守しようとする生まれながらの番犬だ。
グレート・ピレニーズはパワフル
グレート・ピレニーズ、略してピルは、分厚い毛皮に覆われた、エネルギッシュでパワフルなマウンテンドッグだ。バイタリティーでは他の犬に負けないほどだが、ピルは穏やかな性格で我慢強いことで知られている。
落ち着いていたかと思えば、次の瞬間に急に動き出すこともできるこの犬種は、飼い犬としてもすぐれ、番犬としても優秀だ。賢く、必要なときのためにエネルギーを蓄えておき、脅威に対しては強烈な一撃を与える。この犬の飼い主を脅かしたいとは思わないだろう。
チワワは小さいが、気が強い
チワワは「飾りもののような犬」として知られているが、実はとても気が強い。実際には小型犬だが、大型犬のような性格を持つ犬種の最たる例と言える。自分の体がどれほど小さいか分かっていないのだろうが、だからこそ、その威勢のいい性格が面白くもある。自分の体の大きさこそ理解していないものの、チワワは知能が高く、自分のやりたいように人を動かす方法を知っている。
家族を喜ばせようとし、しつけ教室などでは特にその能力を発揮する。この忠誠心の高い犬は、見知らぬ人になつかず、知らない人が家に入ってこようものならたちまち吠えることだろう。