マーベルのスーパーヒーローや悪党にも高校時代があった?!
マーベル・コミックのキャラクターに基づいたマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品の数々は世界的な人気を誇っているが、1つの時代(フェーズ1~3のインフィニティ・サーガ)が終わりを告げた今、これまでの様々な映画に登場するスーパーヒーローや悪党が、どのようにしてここまで人気となったのか気になる人もいるだろう。実際、この有名な俳優たちにもスーパーヒーローに抜擢される以前の生活があり、中にはMCU作品以前からすでに有名となっていた俳優もいる。
これまでの数年間、MCUのキャラクターらが成長していく様子を見届けてきたのだから、こうした俳優たちの未だ垢ぬけていない過去の写真をちょっと拝見するくらいは許されるのではなかろうか。それでは、MCU作品のヒーローや悪党らの当時の様子をご紹介しよう。ご注意あれ。マレットヘアの人もいる。
ロバート・ダウニー・Jr. - アイアンマン
女優のエルシー・ダウニーを母親に、映画監督のロバート・ダウニー・Sr.を父親にもつロバート・ダウニー・Jr.の将来はすでに決まっていたかのようだ。ロバートは5歳のときに、父親のコメディー映画『パウンド』で仔犬役をしてデビューを飾っている。さらに10歳の頃にはイギリスでクラシック・バレエを習っていた。
ロバートはカリフォルニアに移ると、サンタモニカ高校に入学したが、その後中退して本格的に俳優の道へと進んだ。今や、マーベル・シネマティック・ユニバースでも最も愛されるヒーローの1人、「アイアンマン」として知られている。
ブリー・ラーソン - キャプテン・マーベル
ブリー・ラーソン(本名はブリアン・シドニー・デソルニエーズ)は「厳格な家庭」で育った。ほとんどの教育課程をホームスクーリングで過ごした結果、自身の創造性を豊かにし、抽象的経験を得ることができたが、普通の学校に通っていれば人生はまったく違うものになっていたかもしれないと語っている。
幼少期から恥ずかしがり屋で、人見知りなところがあったものの、6歳のときから演じることに興味を抱いていた。当時は夢にも思わなかっただろうが、今やアカデミー賞主演女優賞を受賞した女優であり、ほぼ間違いなくMCUで最も強いヒーロー、「キャプテン・マーベル」として大ヒットしている。
エリザベス・オルセン - ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ
エリザベス・オルセンは、スーパースターのメアリー=ケイトとアシュリー・オルセンの妹として、幼少期から姉たちの映画に端役として出演し、他の俳優と比べても有利なスタートを切っていた。初めて主演を務めのは2011年、ハリウッドではなく、むしろインディーズ映画『マーサ、あるいはマーシー・メイ』だった。
その数年後にエリザベスはハリウッドで役を得るようになり、2015年にはMCUでワンダ・マキシモフ、別名スカーレット・ウィッチを演じた。『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に初めて出演して以降、3作品に出演している。さらにディズニープラスで『ワンダヴィジョン』というスピンオフ作品まで作られている。
クリス・エヴァンス - スティーブ・ロジャース/キャプテン・アメリカ
クリス・エヴァンスは生涯にわたってずっと盾を振り回し、エイリアンや敵から人類を救うような「キャプテン・アメリカ」だったわけではなく、かつては、マサチューセッツ州ボストンで兄弟姉妹と育ち、リンカーン・サドベリー高校に通っていた。高校卒業後、役者になるためにニューヨークに移り、リー・ストラスバーグ劇場研究所で演技を学んだ。
エヴァンスはマーベル作品において2つのキャラクターを演じた唯一の俳優だ。1つは2005年に公開された『ファンタスティック・フォー』のジョニー・ストーム(ヒューマン・トーチ)で、もう1つは言わずと知れたスティーブ・ロジャース(キャプテン・アメリカ)だ。エヴァンスは合計で9本のMCU作品で「キャプテン・アメリカ」を演じている。
トム・ヒドルストン - ロキ
13歳のとき、トム・ヒドルストンはウィリアム王子のような上流階級の子息が通うことで知られている男子全寮制の名門校イートン・カレッジに通っていた。その後、ケンブリッジ大学2期目の頃、タレント・エージェントのロレイン・ハミルトンに見出され、『欲望という名の電車』に出演し、ヒドルストンの存在が「知られる」こととなった。
それ以降、ヒドルストンは様々な映画やテレビドラマに出演しているが、大きな転機となったのは2011年、映画監督のケネス・ブラナーに招待され、『マイティ・ソー』のオーディションを受けたことだろう。元々はソー役のオーディションだったものの、結果としてソーの義兄弟で宿敵でもあるロキにピッタリだと判断されたという。
ゾーイ・サルダナ - ガモーラ
ゾーイ・サルダナは幼い頃からバレリーナになりたいと思っていた。10歳のとき、家族がドミニカ共和国に引越し、有名なダンスアカデミーであるECOSエスパシオ・デ・ダンザ・アカデミーに通った。残念ながら、サルダナはバレエに向いていなかったのか、単にバレエ団としてバックダンサーになるには野望が大きすぎたのかもしれない。
ゾーイが高校生のときに家族はニューヨークに戻り、以降、役者への道を歩み始め、2014年には、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のガモーラ役を手に入れている。ゾーイは、この役はCGIを使った他の役と違って、メイクだけで仕上げたことを明かしている。
スカーレット・ヨハンソン - ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ
マンハッタン出身のスカーレット・ヨハンソンは幼い頃から役者になることに興味を持っていた。早い段階でグリニッジ・ヴィレッジの公立学校から、意欲的な子どもが役者やダンサーになる夢を助けることで有名なプロフェッショナル・チルドレンズ・スクールに移ったのもこうした理由からだ。
ヨハンソンは、ジュディ・ガーランドが映画『若草の頃』で監督からの要求に応じて涙を流すことができたという逸話に強く影響を受け、鏡を見つめて泣ける練習をしたと語っている。こうした熱心な練習が実を結んだのだろうか、今では元KGBの暗殺者だったが、後にアベンジャーズのメンバーとなったブラック・ウィドウの役で知られている。これまでにブラック・ウィドウ役で8本の映画に出演した上、ブラック・ウィドウを主演とする映画の公開を予定している。
ブラッドリー・クーパー - ロケット
ペンシルベニア州フィラデルフィアで育ったブラッドリー・クーパーは、父親に連れられて観に行った映画『エレファント・マン』がきっかけとなり、幼い頃から役者になりたいと考えるようになった。役者になりたいというブラッドリーに両親は懐疑的だったというが、ブラッドリーが感銘を受けた映画の短いシーンを演じて見せたことで、夢を応援してくれるようになった。
ブラッドリーが一躍有名となったのは、2009年に『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』でフィルの役を演じてからだ。2014年にはMCUの作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の一員、狙撃手のロケット・ラクーンの声優を務めている。
ジェニファー・ローレンス – ミスティーク
ジェニファー・ローレンスはケンタッキー州のインディアン・ヒルズで育った。幼い頃から父親の前で演じ、役者になれば引っ込み思案な性格も直すことができると話していたという。9歳のとき、地元の教会で催された劇で役者「デビュー」している。
ローレンスは、MCU作品ではないが、マーベル・コミックの実写映画化作品『X-Men:ファーストクラス』の中で、姿を変えることができる青いミュータント、ミスティークとして出演している。トーク番組の司会者ジミー・ファロンに、この青いメイクは8時間かかっており、このメイクの間中ずっと立ちっぱなしかバイクに座りっぱなしだと話している。
グウィネス・パルトロー - ペッパー・ポッツ
グウィネス・パルトローはロサンゼルス出身で、母は女優のブライス・ダナー、父はプロデューサーのブルース・パルトローだ。こうした家庭環境から、パルトローが役者への道を進むのは自然なことだと言えるだろう。サンタモニカのクロスロード・スクールから、ニューヨークにある名門女子校のスペンス・スクールに転入している。後に女優を目指して、カリフォルニア大学サンタ・バーバラ校を中退し、ロサンゼルスに移った。
2008年に、MCU作品の『アイアンマン』にペッパー・ポッツとして出演する。アイアンマンに出演するにあたって戸惑いのあったパルトローは、マーベルにキャラクター作りのためコミック関連を送ってもらえるように頼んでいる。役柄ではトニー・スタークの秘書を務め、トニーに恋心を抱いている。
コビー・スマルダーズ - エージェント・マリア・ヒル
コビー・スマルダーズはカナダのブリティッシュコロンビア州バンクーバーで生まれ、初めはモデルをしていた。後に女優となったスマルダーズだが、常に人から見た目だけで判断されるモデル業はあまり好きではなかったことを認めている。しかし、芸術への関心が高く、演じることにも才能があったのだろう。女優業への道を進む。
2012年、スマルダーズはS.H.I.E.L.Dのエージェント、マリア・ヒルを演じている。役作りのためロサンゼルスのSWATチームから銃の扱い方を学んだことを明らかにしている。テレビドラマ『エージャント・オブ・シールド』の何話分かを含め、MCU作品シリーズに出演している。
クリス・ヘムズワース - ソー
クリス・ヘムズワースはオーストラリアのメルボルンで生まれ、幼い頃からノーザンテリトリーの奥地ブルマンに何度も行き、自然の中で育った。ヒースモント・カレッジに通っていたが、後に家族と共にフィリップ島に引っ越している。ヘムズワースはオーストラリアで役者活動をしていたが、2011年、ハリウッドでブレイクする。
その年、ヘムズワースはMCU作品『マイティ・ソー』のノルウェー神話の雷の神、ソーの役に推薦される。すでに引き締まった体つきであったのにもかかわらず、オーディションを受けるにあたって9キロも筋肉を増やして臨んだという。以降、MCU作品に再々出演している。
オリヴィア・マン - サイロック
オリヴィア・マンはオクラホマ大学でジャーナリズムを主専攻とし、演劇芸術と日本語を副専攻して学士号を取得した後、テレビ・ジャーナリストとしてキャリアをスタートさせた。だが、カメラの前でのキャリアをスタートさせる前には、パトナムシティ・ノース高校でチアリーディングをしていた。
2016年、マンは『X-MEN:アポカリプス』で四騎士のうちの1人サイロックとしてマーベル作品に出演した。映画の中で、マンが演じるキャラクターは古代ミュータントであるアポカリプスが世界征服するのを助けている。幸いにもアポカリプスは世界征服することはなかった。サイロックはアポカリプスが敗れたときにひっそりと姿を消していたため、もしかしたらいつか再び現れることもあるのかも?!
クリス・プラット - スター・ロード
クリス・プラットはミネソタ州ヴァージニアで育ったが、常にいつか有名になって大金持ちになると考えていた。父親の死後、家族と共にワシントン州に引越してレイクスティーブンス高校を卒業すると、コミュニティ・カレッジを中退し、ハワイのマウイ島でホームレス生活を始める。
幸運にも、レストラン「ババ・ガンプ・シュリンプ」で働いているところをスカウトされ、ハリウッドへの道が開ける。2014年、MCU作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のピーター・クイル(スター・ロード)として抜擢された。
マリサ・トメイ - メイおばさん
マリサ・トメイはニューヨーク市ブルックリンにて生まれ、幼い頃に両親に連れられブロードウェイの演劇を見に行くうちに、女優になることを志す。1982年、トメイはエドワード・R・マロー高校を卒業し、ボストン大学に1年通うが、女優の夢を追い求めるため中退している。
2018年、MCUの『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でトム・ホランド演じるスパイダーマンの相手役としてメイおばさんを演じる。他、3本のシリーズ映画でも奇抜なヒッピーぽいメイおばさんとして登場している。もしかしたら今後も、スパイダーマンシリーズの映画で再び登場するのかもしれない。
ナタリー・ポートマン - ジェーン・フォスター
ナタリー・ポートマンはエルサレムで生まれ、1988年にアメリカに移住する。自身の幼少時代について、「私は少し変わっていたの。野心的だったというか…。自分が何が好きで何がしたいか分かっていたし、一生懸命取り組んだわ。すごく真面目な子どもだったの。」と語っている。こうした気質のために、後にアカデミー主演女優賞を受賞するまでの女優になったのだろう。
ポートマンは2011年『マイティ・ソー』のジェーン・フォスター役を務めた。天文物理学者であるこの役作りのために、ロザリンド・フランクリンなど、世界でも著名な科学者らの略歴などを読み漁ったという。
ポール・ラッド - スコット・ラング/アントマン
ポール・ラッドはニュージャージー州のパセーイクで生まれ、幼少期よりカンザス州レネックサやカリフォルニア州アナハイムなど、あちこちに引越したが、最終的に1987年、ショーニー・ミッション・ウェスト高校を卒業している。その後、カンザス大学で演劇を専攻し、オックスフォードにあるブリティッシュ・アメリカン・ドラマ・アカデミーでも3ヶ月演劇を学んだ。
ラッドは2015年にMCU作品『アントマン』の主人公を演じた。その後、共同脚本家として制作に携わった『アントマン&ワスプ』を含む3本のマーベル映画に出演している。2019年11月1日には3本目の「アントマン」の映画が公開されている。
ジェニファー・ガーナー - エレクトラ
ジェニファー・ガーナーはテキサス州ヒューストンで生まれたが、3歳の時に家族でウェストヴァージニア州チャールストンに移り、そこで育った。ジョージワシントン高校を卒業後、1990年にデニソン大学に入学する。最初は化学を専攻していたガーナーだが、間もなく演劇に専攻を変更する。1994年、演劇で学士号を取得。
2005年、ガーナーはMCUではないもののマーベルも製作会社として名を連ねる『エレクトラ』に出演する。これは2003年に公開された映画『デアデビル』でベン・アフレックの相手役だった暗殺者エレクトラを主役に据えたスピンオフ作品だ。
ジャニュアリー・ジョーンズ - エマ・フロスト
サウスダコタ州スーフォールズ出身のジャニュアリー・ジョーンズの幼少期は慎ましいものだった。1979年、家族は人口わずか600名の(サウスダコタ州)ヘクラに移り住んだが、再びスーフォールズに戻り、ジョーンズは地元のルーズベルト高校を卒業している。
高校生の頃にスカウトマンの目にとまり、モデルとなることを勧められたジョーンズは、卒業後、サウスダコタ州を離れ、ニューヨークに移り住んでいる。2011年、『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でエマ・フロストの役を務めた。
アンナ・パキン - ローグ
カナダのマニトバ州ウィニペグにて生まれ育ったアンナ・パキンは、11歳のときに『ピアノ・レッスン』でデビューし、アカデミー助演女優賞を受賞している。2000年、ロサンゼルスのウィンワード高校を卒業すると、コロンビア大学に進学するが、女優業に専念するため中退している。
2000年、パキンはマーベル作品『X-メン』で、触れた者の力を奪う能力を持ったミュータント役のローグ役を演じ、その後3本のX-MENシリーズにも出演している。残念ながら、『X-MEN:フューチャー&パスト』ではほとんどのシーンがカットされたが、そのカットされた出演シーン『ローグ・カット』が2015年に公開されている。
ハル・ベリー - ストーム
オハイオ州クリーブランドで生まれ、オークウッドで育ったハル・ベリーは、女優になる以前には、チアリーダー、優等生、プロム・クイーン(ミスコンテスト)、ベッドフォード高校新聞の編集者として、輝かしい学生生活を送っていた。1986年、ミスUSAではインタビューで高得点を獲得して2位を受賞している。
2000年、マーベル・コミックの実写映画化作品『X-メン』でミュータントのストーム役で出演したが、この気象現象の発生を支配する白髪のミュータントはその後3本の続編にも出演している。
チャドウィック・ボーズマン - ブラックパンサー
ワカンダのブラックパンサーとなる前のチャドウィック・ボーズマンは、サウスカロライナ州で育った。T.L.ハンナ高校を卒業する前にボーズマンは初めての作品『クロスロード』を完成させたのだという。俳優として高い評価を得ていたボーズマンだが、皮肉にも、劇作家や脚本家、監督業の方に興味があったようで、ハーバード大学でディレクティング(監督)の学士号を取得している。
2008年、ボーズマンは俳優業を続けるためロサンゼルスに移り住む。MCU作品に出演したのは2016年で、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にワカンダのブラックパンサー、ティ・チャラ役を務め、その後『ブラックパンサー』で主演を務めた。
サミュエル・L・ジャクソン - ニック・フューリー
サミュエル・L・ジャクソンは幼少期に人種別学校に通い、やがてリバーサイド高校を卒業する。信じられないかもしれないが、ジャクソンは吃音症であったため、「どもらない誰か他の人になりきる」ことで対処していたという。
2009年、ジャクソンはS.H.I.E.L.Dエージェントのニック・フューリーとして9本のMCU作品に出演しているが、最初に登場したのは『アイアンマン』のスタッフロール後のシーンだった。ジャクソンが生真面目なキャラクターを演じるのは避けられないことだったとも言える。というのも、2002年に、マーベル・コミックは『アルティメット』作品のフューリーにジャクソンの見た目を使ってもいいかと許可を求めていたのだ。
マーク・ラファロ - ブルース・バナー/ハルク
マーク・ラファロはヴァージニア州のヴァージニア・ビーチで育ち、ファースト・コロニアル高校でレスリングを学ぶ。在学中、パトリオット・プレイハウスで演劇にも関わった後、家族がサンディエゴやロサンゼルスに引っ越してからも演劇に強く関心を持ち続けていた。
ラファロはもちろん、MCU作品の前にもさまざまな作品に出演しているが、2012年『アベンジャーズ』でブルース・バナー(ハルク)役で、その演技力を絶賛された。その後ハルク役でもう4本のマーベル作品に出ている。さらには『シー・ハルク』に再び登場するのではないかと噂されている。
ドン・チードル - ジム・"ローディ"・ローズ/ウォーマシン
アイアンマンの親友となる前のドン・チードルは、イースト高校のジャズバンドでサックスを演奏していた。さらに課外活動として、パントマイムやミュージカルで演じたり、演劇科のために演じたりしていた。その後、カリフォルニア芸術大学で演劇の学士号を取得したのも当然のことだろう。
2012年、チードルはテレンス・ハワードに代わり、『アイアンマン2』以降、ジェイムス・"ローディ"・ローズ(ウォーマシン)役でMCU作品に出演する。その後5作品に出演しているが、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のラストで晴れてアベンジャーズに加入する。
ピーター・ディンクレイジ - ボリバー・トラスクとエイトリ
ピーター・ディンクレイジはマーベル作品の中でも2つのキャラクターを演じることができた運のいい人だ。俳優になる前、ニュージャージー州のモリスタウンで育ち、デルバートン・スクールに通うが、近所の人たちのために兄と人形劇などで演じたりと、幼い頃から演じることが好きだったようだ。
ディンクレイジは2014年のマーベル作品『X-MEN:フューチャー&パスト』で悪党ボリバー・トラスク役を演じている。その後、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でエイトリ役を演じた。
ジョシュ・ブローリン – サノス
指をパチンとさせるだけで、宇宙の生物の半分を消し去ってしまいたいと考える凶悪な紫色のエイリアンを演じる前、ジョシュ・ブローリンは極めて普通の生活を送っていた。ブローリンはカリフォルニア州テンプルトンの牧場で育ち、80年代にはサンタバーバラのサーフィングループと共にサーフィンを楽しんでいた。
2014年、ブローリンは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』と『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の両方でサノスとして友情出演している。後に、アベンジャーズの続編でさらに2本、主要な悪役として再度出演している。
ジェレミー・レナー - ホークアイ
ジェレミー・レナーの経歴は興味深いものがある。これは何もマレットヘアをした昔の姿だけを指しているわけではない。1989年にフレッド・C・ベイヤー高校を卒業した後、モデスト短期大学に通い、犯罪学とコンピューターサイエンスを学んでいたが、選択授業で演劇を学んでからは役者の道を目指すことに決めたようだ。
2012年、レナーは複数のヒーロー映画のクロスオーバー作品である『アベンジャーズ』に弓術の名人「ホークアイ」として出演して以降、4本の作品に出演している。
アンソニー・マッキー - サム・ウィルソン/ファルコン
アンソニー・マッキーはニューオーリンズで育ち、たくさんの支援を受けて演劇に磨きをかけてきた。ニューオーリンズ創造芸術センターで学んだ後、ノースカロライナ州立芸術大学演劇コースを卒業している。中でも素晴らしいのは、ジュリアード学校に入学し、演劇部門を卒業していることだ。
2015年、マッキーはサム・ウィルソン(ファルコン)としてMCU作品の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』に出演し、その後も5本のシリーズ作品に出演している。さらに、ディズニープラスが配信する『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』で再びファルコンを演じるようだ。
ヴィン・ディーゼル - グルート
ヴィン・ディーゼルの役者の世界への入り方は一風変わっていた。ディーゼルは7歳のとき、兄弟や友人と共に破壊目的でシアター・フォー・ニューヨークに侵入した後、劇『ダイナソー・ドア』で演じている。以降、ディーゼルは常に演劇と関わり続け、後にハンター・カレッジに進んでフィクション小説やドラマなどの書き方を学んでいる。
2014年、ディーゼルはMCUの作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』において、様々な声のトーンで「グルート」としか話せない木の役で声の出演を果たす。その後、さらに3回グルートの声として出演している。
アンソニー・ホプキンス – お別れ
アンソニー・ホプキンスはマーベル・シネマティック・ユニバースで「オーディン」を演じた。オーディンは主神にして、アスガルドの「国王」でもあり、またソーの父親でもある。ホプキンスは2011年『マイティ・ソー』でこの役を務めて以来、2013年に『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、2017年に『マイティ・ソー バトルロイヤル』にも出演している。
ホプキンスは『マイティ・ソー バトルロイヤル』でソーとロキに対し、協力して2人にとっては姉にあたるヘラに挑むように言葉をかけて帰らぬ人となっているため、今後のシリーズ作品に戻ってくることはないだろう。つまり、マーベルのプロデューサーらが復活のためのプロットをひねり出さない限り、ホプキンスの出演はなさそうだ。
コビー・スマルダーズ – 残留
コビー・スマルダーズは2012年に公開された『アベンジャーズ』において、S.H.I.E.L.Dエージェント、マリア・ヒル役でマーベル・シネマティック・ユニバースにデビューしている。この当時、何本のマーベル作品と契約したのかを尋ねられたスマルダーズは、「これを入れて、もう7本だと思う」と答えている。
実際、スマルダーズは『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』に出演している。今後もスマルダーズ演じるマリア・ヒルが楽しみだ!
カレン・ギラン – 残留?
カレン・ギランは2014年の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でネビュラを演じ、MCU作品デビューを果たした。サノスの養子としてガモーラと共に育ったネビュラは、養父を殺したいほどに憎み、義姉に勝ちたいと思っているが、そのいずれもできていない。
ギランは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、『アベンジャーズ/エンドゲーム』にも出演している。ギランは映画の最後にミラノにいるところを見られており、おそらく今後のストーリーにも出てくるのではないかと考えられている。
ベネディクト・カンバーバッチ – 残留
ベネディクト・カンバーバッチは元々ドクター・スティーヴン・ストレンジの役を辞退したようだが、結局マーベルと6本の映画の契約を結んだと報じられている。カンバーバッチは2016年『ドクター・ストレンジ』でマーベル作品デビューを果たし、後にクロスオーバー作品である『マイティ・ソー バトルロイヤル』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも出演している。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』では塵と化して消滅してしまったかに見えたドクター・ストレンジだったが、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では感動的な登場シーンで再び姿を見せている。プロダクション側は『ドクター・ストレンジ2』の制作が始まっていることを明かしているため、カンバーバッチは今後も数作品に出演するだろう。
イドリス・エルバ – お別れ
イドリス・エルバはマーベル・シネマティック・ユニバースでヘイムダルを演じている。ヘイムダルはアスガルドと地球をつなぐ架け橋ビフレストを守る全能の番人だ。エルバは『マイティ・ソー』でヘイムダルとしてMCU作品デビューを果たした後、『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』にも繰り返し出演している。
また、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でもわずかに出ているが、ストーリーの最初の方で殺されている。こうした理由から、ヘイムダルが自然に戻ってこられるような複雑な方法をプロデューサーらが考えない限り、エルバが今後のマーベル作品に出演することはないだろう。
マーク・ラファロ – 残留
マーク・ラファロはマーベルのプロデューサーと6本の映画契約を結んだことを公表した。最初の作品は『アベンジャーズ』であり、この中でブルース・バナー(ハルク)を演じている。『アイアンマン3』や『キャプテン・マーベル』に友情出演しただけでなく、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、『マイティ・ソー バトルロイヤル』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』でもハルクを演じている。
ラファロは『アベンジャーズ/エンドゲーム』にも出演しているが、友情出演は契約のうちに入っていないため、少なくとももう1本の作品でハルクを見られるはずだ。ひょっとしてハルクを主演に据えた作品だろうか?
グウィネス・パルトロー – お別れ?
グウィネス・パルトローはマーベル・シネマティック・ユニバースでヴァージニア・「ペッパー」・ポッツ役を演じている。パルトローはマーベル・コミック実写映画化第一作目にあたる2008年の『アイアンマン』から出続けている。MCUで、ポッツはトニー・スタークの秘書を務め、また愛情を育み、公私ともに支えている役だ。
パルトローは2本目と3本目の『アイアンマン』シリーズにも出演した上、『アベンジャーズ』、『スパイダーマン:ホームカミング』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも出演している。さらに『アベンジャーズ/エンドゲーム』にでも出ていたが、トニー・スタークの最期を考えると、今後の作品でペッパーを見ることもなさそうだ。
エリザベス・オルセン – 残留
エリザベス・オルセンはワンダ・マキシモフ、別名スカーレット・ウィッチを演じている。2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』の中で鮮烈にMCUデビューを果たして以降、オルセンは『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』や『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』に出演している。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の終盤に消えてしまうキャラクターの1人ではあったが、その後の『アベンジャーズ/エンドゲーム』で再び登場している。さらにディズニープラスのオリジナル作品が公開予定されている。
ゾーイ・サルダナ – 残留?
ゾーイ・サルダナは2014年の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』でMCUデビューした。ガモーラは、サノスがガモーラの惑星の人たちを大虐殺したときにそのままサノスに引き取られたが、成人してサノス殺害を決意している。サルダナは『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』や『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』にも出演している。
『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の終盤では突然の死を迎えたものの、『アベンジャーズ/エンドゲーム』では過去のガモーラとして登場している。
ポール・ラッド – 残留
ポール・ラッドは囚人からスーパーヒーローになったスコット・ラング(アントマン)を演じている。ラッドは2015年『アントマン』でMCUデビューし、以降、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』、『アントマン&ワスプ』にも出演している。
『アントマン&ワスプ』スタッフロール後のシーンでは、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の終わり方と多少重なり、さらにアントマンの運命が少し明らかにされていることから、次回作がとても気になるようになっている。さらにラッドは『アベンジャーズ/エンドゲーム』でも重要な役どころを演じている。報じられたところによると、ラッドはマーベルと「3++」契約を結んだとされているため、おそらく今後のマーベル作品に出演することが予想されている。
ジェレミー・レナー – 残留
ジェレミー・レナー(Jeremy Renner)は、 クリント・バートン(またの名をホークアイ)として登場した「マイティー・ソー」で最初のMCU映画デビューを果たしました。当初、レナーのマルチムービー契約には、ホークアイの単独映画契約が含まれていたと言われていますが、どうやらその話はなくなったようです。
また、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」に出演予定だったのに、演出上カットされたりと不運な状況が続いています。とはいえ、ホークアイは、周囲に強い印象を与え、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」、『キャプテン・アメリカ/シビル・ウォー』で重要な役割を担ってきました。今回の「アベンジャーズ/エンドゲーム」でも周囲を驚かせる重要な役割で出演していますが、その後の出演予定はほぼないに等しいと言えるでしょう。
エヴァンジェリン・リリー – 残留?
エヴァンジェリン・リリー(Evangeline Lilly) は、2015年に公開された映画「アントマン」でホープ・ヴァン・ダイン役でデビューした、MCUの中でも比較的新しい女優です。アントマンの続編では、ワスプとしてスーパーヒーローの中に戻ってきましたが、ポストクレジットシーンでサノスとの一悶着のあと、すぐに闇の中に消えていってしまいました。
ワスプの運命は、今後どうなるのか知られていませんが、彼女が「アベンジャーズ/エンドゲーム」にて再登場することは既に話題になっています。どのようにして再登場するのか、どんな役柄を演じるのかじゃ、彼女のフィルモグラフィーにもはっきりとしたことは、記されていません。しかしながら、女優としてマーベル映画に出演することはとてもやりがいがあり、興味深い経験だと言えるでしょう。
ドン・チードル – 残留?
ドン・チードル(Don Cheadle)は、「アイアンマン2」で第1作でテレンス・ハワードが演じていたジェームス・ローズの役でを代わりに演じたことでMCU映画にデビュー果たしています。その後も、チードルは 「アイアンマン3」、「アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン」にそのまま継続出演しています。
しかし、「キャプテン・マーベル」の少しのカメオ出演と「アベンジャーズ・エンドゲーム」の出演を除いて、今後彼が出演するのか否かは、今のところ誰にも知らされていない。
サミュエル・L・ジャクソン – お別れ?
サミュエル・L・ジャクソン(Samuel L. Jackson)は、ニック・フューリー役としてMCU映画の中でも極めて有名な俳優の一人です。このキャラクターは、2001年のマーベルコミックスで初めて登場しましたが、そもそもジャクソンンをモデルとしてつくられたとされています。
ジャクソンは、マーベルと「アイアンマン」の続編の他、「マイティー・ソー」、「キャプテン・アメリカ」なども含め、驚くことに9つの映画出演の契約書に署名しています。「アベンジャーズ/エンドゲーム」、「スパイダーマン/ファー・フロム・ホーム」でもその存在感は、一際目立つものがありました。ジャクソンのマーベル映画に対する全ての情熱は、ここでほぼ完了されたとされており、今後の出演はないといっていいでしょう。
クリス・プラット – お別れ
クリス・プラット(Chris Pratt)は、スター・ロードとしても知られるピター・クイル役として、MCUと契約を交わしています。スター・ロード のキャラクターは、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で初登場し、その後も「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」で、アベンジャーズと対峙する元有罪判決を受けたチームのリーダーを務め、演じきっています。
第1作目の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で映画デビューしたあと、プラットは、GQ社のインタビューに対し、残り2つのガーディアンズシリーズの他、もう2つの映画に出演する契約をしたと話しています。おそらく、この"もう2つ"の映画は、「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー」と「アベンジャーズ/エンドゲーム」であったと言えます。そして、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2」は既に公開され出演を果たしたことから、今後は、ディズニー映画の出演が予想されていることも含めて、この後のマーベル映画への出演は保留になることでしょう。