色々な意味で口コミとは異なるアメリカの観光地特集
アメリカ国内には数え切れないほど多くの観光地があり、毎年新たな観光客を惹きつけている。「自分の目でその観光地を見てみたい」と遠くから訪れる人がいるものの、必ずしも観光客の期待に応えるものではないこともある。中にはアメリカで最高の観光地と謳われているにもかかわらず、実際に訪れてガッカリする例もある。時間とお金を無駄にしてしまわないよう、こうした観光地には行かないのが得策だ。さぁ、アメリカで最も過大評価されている観光地をご覧いただきたい。
潔癖症の人がワシントンのガムウォールを嫌う理由
パイクプレイス・マーケットはワシントン州シアトルにある有名な観光地の1つだが、中には気持ち悪いという人もいるだろう。ここには壁一面ガムで覆われている場所があり、マーケットシアター・ガムウォールと呼ばれている。これは1993年に、このシアターを訪れた芝居好きな人がガムの中にコインを埋めて、壁にくっつけていったことに端を発している。
確かに、最初はガムがくっつけてある壁を見るのは楽しいかもしれないが、そう良くもない点もある。実は、ここは世界で最もばい菌だらけの観光地の上位5位にも入っており、ガムウォールを背景にして写真を撮ったり、ガムを自分でくっつけたりする以外に、特にすることもない。
タイムズスクエア、持て余す可能性も
ほとんどのガイド本すべてが、初めてニューヨークを訪れる旅行者にタイムズスクエアをお勧めしている。マンハッタンのど真ん中にあるタイムズスクエアは、チェーンレストランや店が建ち並ぶ通りに面しており、奇抜な格好をした人々が通行し、終日煌々と照らされた広告がそびえ立っている。
聞いただけでもちょっと圧倒されてしまいそうだが、これがタイムズスクエアを避けるべき理由でもある。世界中で最も有名な観光地の1つであることは間違いないが、このために常に人でごった返しているのも事実だ。その上、ここに並ぶレストランや店は、チェーン店だから、アメリカ国内のあちこちで簡単に見つけることができる。
サウスダコタ州のコーン・パレス、わざわざ行くほどのこともない
毎年、およそ50万人がサウスダコタ州ミッチェルにあるコーン・パレス(トウモロコシの宮殿)に足を運んでいる。建物はトウモロコシやその他の穀物でつくられた壁画で覆われ、施設はコンサートやスポーツの試合、展示会など多目的会場として使われている。
コーン・パレスに来たところで、トウモロコシの壁画を見て写真を撮る以外に特にすることもない。イベントが開催されていない限り、施設内はただの会議場なので、見て回るほどのものもない。コーン・パレスに来たことがある人のレビューのほとんどが、着いてから10分以内で観光を終えたとしている。
サンタクロース・ハウスではいつでもクリスマス
実際に北極に位置するアラスカのサンタクロース・ハウスは、クリスマスシーズンが大好きな人のために作られている。1952年にオープンしたこのクリスマス・ハウスには、およそ150㎝のサンタクロース像、トナカイ、サンタクロースとサンタクロース夫人の写真が飾られ、数多くのクリスマスグッズがギフトショップで販売されている。
ウェブサイトでは、子どもや孫のためにサンタクロースから手紙が届くチャンスが提供されている。これはクリスマスが大好きな人にとっては楽園かもしれないが、基本的には、周りに何もない辺ぴなところに高すぎるギフトショップがあるだけなので、ほとんどの人がこの観光地は過大評価されていると感じている。
ノースカロライナ州のシェルサービスステーションは期待外れ
ノースカロライナ州ウィンストン・セーラムにあるシェルサービスステーションは、90年前に作られたものだ。これは明るい黄色に赤色で貝がらの形をしたサービスステーションで、「シェル」ブランドの認知度を高めることを目的として設置された。この地域に8つ作られていたうち、現存する最後の1つであり、米国国家歴史登録財に登録されている。
この歴史的建造物を見るのは確かに興味深いが、特に観光客ができることは何もない。シェルサービスステーションは現在、ノースカロライナ州保全博物館と出張所としてのみ利用されているだけだからだ。
ボストンのファニエル・ホールとクインシー・マーケットは、かつてとは様変わり
ファニエル・ホールとクインシー・マーケットは、マサチューセッツ州ボストン市中心街の定番だが、ボストンの地元っ子らは、そこが観光地化し過ぎていると感じている。ここは、観光客がフードコートでちょっとした食べ物をつまんだり、周りの店で買い物をしたりできる祭りのマーケットとなっている。
時が経つにつれ、ファニエル・ホールとクインシー・マーケットは商業化が進み、どこのモールにも入っているようなチェーン店が多く見られるようになっている。さらに、ここは常に多くの人でごった返していて、何をするにもイライラするほど長い列ができている。
ラスベガスのベネチア・ゴンドラはイタリアの楽園とは違う
ネバダ州のラスベガスには数多くの観光地があるが、ベネチア・ゴンドラもその1つだ。これはイタリアにある、かの有名なゴンドラを模しており、イタリアの本場ベネチアのようにコスチュームを着た船頭が観光客を乗せて周りのホテルや店を回る。
残念ながら、この体験はイタリアでの体験とはまったくかけ離れたものとなっている。ゴンドラに乗船した観光客は、塩素の入った青いプールを15分未満で漂うだけだったと述べている。そしてこのゴンドラから見えるものと言えば、カジノでギャンブルをしている人か、モールで買い物をしている人だけだ。ゴンドラに乗っている時間は短いものの、その費用は決して安くはない。たとえば、2人きりでこのゴンドラに乗る料金はおよそ12,000円だ。
フォー・コーナーズは何もないところにある
この写真の女性は地面に横になっているが、これは一度に4つの州に入るためだ。このフォー・コーナーズで、ユタ州、コロラド州、アリゾナ州、ニューメキシコ州の4つの州境が交わっている。アメリカ国内の中でも、4つの州が交わる場所はここしかない。
ただ実際には、フォー・コーナーズは何もない場所にある。ということはつまり、ここでできることと言えば、写真を撮ることと、携帯電話の電波が届かず、Wi-Fiもない場所でウロウロすることくらいだ。さらには、本当の州境からは何千キロも外れていると報告されている。
フィラデルフィアの自由の鐘は歴史的だが、退屈
アメリカの歴史に精通している人なら誰でも、自由の鐘が自由の象徴であり、アメリカの独立宣言のときに鳴らされて有名になったことをご存知だろう。この鐘の歴史は1752年にまでさかのぼることができるが、真ん中に、19世紀初頭につけられた特徴的なひび割れが見てとれる。
この鐘はペンシルベニア州フィラデルフィアにあるリバティ・ベルセンターで見ることができる。植民地時代のアメリカの歴史ファンであれば、この自由の鐘を見て高揚感にひたることができるかもしれないが、そうでない人にとっては、古い金属の塊を見て、写真を撮るだけの場所でしかない。
ハリウッドのサインを見る代わりにすべきこと
ハリウッドは世界の映画製作中心地ともいえるため、観光客が実際に象徴的なハリウッドと書かれたサインを見たいと思うのも当然だろう。できる限りそのサインに近づくのもいいアイデアだと思うかもしれないが、実際に触れることは違法となっている。このサインに最も近づくには、この丘の上まで続くハイキングコースを登るしかない。
多くの観光地同様、この観光地も遠くから写真を撮ることしかできない。ロサンゼルスにまで足を運び、できる限りのことをしたい人は、世界的に有名な博物館やレストラン、洋服店に行くことをお勧めする。
ワイキキビーチはハワイを反映していない
ハワイに観光に行くにあたって悪いところなどあまりないが、ハワイを楽しむことができるというよりは観光客向けに商業化されている場所が多くある。この最たる例がオアフ島のワイキキビーチだろう。混雑したビーチには、高級ホテル、高級店、そしてチェーンのレストランが建ち並んでいる。
ワイキキビーチで見られるもののほとんどが、アメリカ国内のビーチタウンでも見られる。観光客は、カウアイ島のナパリ海岸、オアフ島のラナイ展望台、マウイ島のピピワイ・トレイルなど、ハワイの自然の美しさを堪能できる場所に行った方がいい。
ニューメキシコ州ロズウェル、不気味な宇宙人の聖域
宇宙人や宇宙旅行、UFOのファンであれば、ニューメキシコ州にあるロズウェルという街について聞いたことがあるだろう。1947年、気象観測気球がロズウェル近郊で墜落したが、1970年代後半になってUFO「専門家ら」が実際に落ちたのは宇宙人が乗っていた宇宙船で、軍はその事実を隠ぺいしようとしている、と新たな陰謀説を唱えている。
現在、ロズウェルの街は宇宙人やUFOの記念グッズであふれ、建物はまるでこの世界のものではないかのような形をしており、宇宙人関連のおもちゃがあふれかえっている。ここはおそらくアメリカでも最もニセモノがあふれかえる観光地の1つだろう。そして、観光には1日もかからない。
エプコット、眠たくなるほど退屈
フロリダ州オーランドのウォルト・ディズニー・ワールドにはたくさんのテーマパークがあるが、最もつまらないのがエプコットだろう。ここは「フューチャー・ワールド(未来世界)」と「ワールド・ショーケース(世界の展示)」とに分かれており、それぞれ国をテーマにしたパビリオンでは、観光客が世界中の食べ物や飲み物を試すことができる。ここには少し乗り物もあるが、他のテーマパークほどではない。
実際に行った観光客の中には、国別のパビリオンは単にその国のステレオタイプをディズニー風に派手に見せただけだと言う人もいる。ディズニーワールドをゆっくり見て回るほどの時間がない人は、エプコットを飛ばして、マジックキングダムやディズニーのハリウッドスタジオ、ディズニーのアニマルキングダムに行くべきだ。
モール・オブ・アメリカではくつろげない
モール・オブ・アメリカは、名前の通り、合計555店舗を有し、テーマパークや水族館、他のアトラクションも入ったアメリカ最大のモールだ。大の買い物好きであれば、何日もここで買い物をして過ごせるだろうが、そうでもなければ持て余してしまうことだろう。
モール・オブ・アメリカはかなり大規模であるため、常に多くの人でごった返している。さらにこの人混みや、大音量のテーマパーク、日替わりのイベントなどを考えただけで、行くことがためらわれる。
テネシー州メンフィスのビールストリート、魅力を失う
テネシー州メンフィスのビールストリートは、1920年代に初期のブルース演奏が行われたたことからも、アメリカの音楽史にとって重要な場所だ。現在、このストリートにはブルースをかけるクラブやレストランが建ち並び、お祭りや屋外コンサートが行われる場所になっている。
こう聞くと、一見の価値があるのではないかと思えるかもしれないが、実際には年月が経つにつれ、ビールストリートは商業化が進み、元々のブルース文化は失われているようだ。ここに来た観光客は、結局この街の人混みの中、観光客価格の食べ物や飲み物を買ってお金を無駄にしてしまうようになる。本当のメンフィスを体験したいならば、オーバートン・スクエアやクーパーヤングエリアに行こう。
アラモを一旦忘れよう
テキサス州で最も有名な観光地の1つがサンアントニオのアラモ伝道所だ。ここでテキサスがメキシコとの戦いに勝利し、独立をもぎとった記念すべき場所だ。ここは現在、観光客が写真を撮ったり、アラモの戦いについて学ぶことができるモニュメントとなっている。
実際にアラモを見ることは興味深いことだろうが、公園のど真ん中に位置するこの石造建築物以外には特に何もない。幸運にも、アラモはサンアントニオのリバー・ウォークからそこまで遠くないため、眺めの良い土手を歩き、テキサス中心地の自然の美しさを探検することができる。
シカゴのマグニフィセントマイル、名前負け
マグニフィセントマイルはイリノイ州シカゴにある最大のショッピング街だ。中高級店が建ち並ぶだけでなく、レストランや博物館、ホテルまで軒を連ねている。ビバリーヒルズのロデオドライブやマンハッタンのフィフスアベニューがこれにあたり、アメリカ国内でも8番目に地価が高くなっている。
マグニフィセントマイルにあるもののほとんどがアメリカ国内の主要都市にもあることを考えても、せっかく休暇でシカゴに来たのであればここを目的地にすべきではない。街の高層ビルを眺めたいのであれば、ミレニアムパークやウィリスタワーに行くといいだろう。
ジョージアのワールド・オブ・コカ・コーラ、物足りない
ワールド・オブ・コカ・コーラには、ひと昔前のソーダについて知りたいことすべてが詰まっている。ここを訪れた観光客の中には、入場料を支払ってまで、コカ・コーラの宣伝を見ているようだと不満をもらす人もいる。その他にも、コカ・コーラのレシピが発見されてからの企業の歴史について特に学ぶこともほとんどないと怒りを表す人もいるようだ。
ここには試飲できる部屋もあるが、一度に多くの人が試飲しようとすると大変なカオス状態になる。ここでの体験をさらに商業化されたものにしてしまうようなギフトショップを通り、多くの人がガッカリしながら帰途についている。
アトランティックシティのボードウォーク、廃墟の街
長年、多くの人がニュージャージー州のアトランティックシティを訪れてきたが、ここしばらくの間、かつての華やかさや魅力を失っている。この荒廃したビーチタウンには今や目障りなカジノに安っぽい土産物屋が並び、犯罪率も高い。
何十年もの間、観光の中心地となっていたが、荒廃がすすみ、あちこちでホームレスが見られている。最近では、特に夏以外はほぼ何も開いていないゴーストタウンと化している。かつてのボードウォークでの体験をしたいのであれば、もう少し高級なカジノや店舗が並ぶラスベガスへ行くべきだ。
ネブラスカ州のカーヘンジ、行きたいリストに入れる価値なし
大西洋を渡ってまでイギリスのストーンヘンジを見たくないという人は、ネブラスカ州のアライアンスまで行くといい。ここにはカーヘンジと呼ばれる、廃車に灰色のスプレーを吹き付けてストーンヘンジのように並べたレプリカがある。これは1987年、ジム・レインダースが父親の追悼に作ったものだ。
カーヘンジは、アメリカの高速道路沿いによくあるアトラクション同様、長距離ドライブで疲れた足をのばし、写真を撮ったり、土産物屋を散策したりすることができる。しかしながら、およそ30分ほどここで過ごすために、ここを目的地にするほどではない。というのも、ここからおよそ160キロメートル以内にはほぼ何もない。
クレーターズ・オブ・ザ・ムーン、ただの荒野
クレーターズ・オブ・ザ・ムーンという名前を聞けば、この世界のものではないかのようなイメージを思い描くのではないだろうか。もし、アイダホ州のこの国定記念物を訪れるのであれば、あまり期待をしないことだ。
実際には、火山岩が広がる風景を目にするだけだ。ワクワク感も10分ももたないだろう。それでもここに向かうというのであれば、「こんなの聞いてない!」などとは言わないように!
ホール・オブ・チャンピオンズ=退屈
大のカレッジスポーツファンであっても、インディアナ州のNCAAホール・オブ・チャンピオンズを楽しめないだろう。ここには改善が必要だ。しかも、すぐにでも。記念品を置くのもいいだろうし、ゲストを呼んでイベントを催すのもいいだろう。
NCAAが所有する資産の多さを考えても、普通はこのような場所にもっと投資するのではないかと思われることだろう。そして、ここは面白みがないと表現するのが一番最適だ。近い将来、ここが改善されることを願っている。
ロードアイランドのバイキング・タワー?
これは謎のバイキング・タワーと呼ばれているが、それだけだ。名前の方が実際の観光地よりもいい場合、何かが間違っている。
謎というのは、ニューポートの真ん中に誰がこんな変わった建物を建てたのか分からないということだ。バイキングが建てたと信じている人もいるが、もしそれが本当であれば、アメリカ国内でも最古の建物の1つになる。ここで明らかなのは、わざわざ訪れるほどではなく、退屈な観光地だということだ。
ただのガソリンスタンド
サウスカロライナ州には、一般的な規模よりも大きな土産物屋のあるレストランが併設されたガソリンスタンドがある。名前は「サウス・オブ・ボーダー」だが、この名前には理由がある。
実は、このガソリンスタンドはサウスカロライナ州とノースカロライナ州の州境にあるため、この名前はぴったりなのだ。それ以外には、特にここのレストランだけで出されている食べ物が食べたいのでなければ、特に見るものはない。
グレースランド、行く価値ある?
エルヴィス・プレスリーの大ファンだろうか?もしそうだったとしても、テネシー州のグレースランドだけを目的地とした旅行は楽しめないかもしれない。確かに、未だにエルヴィスは多くの人から愛されているが、エルヴィスがかつて所有していたという邸宅を見るのは無駄足だろう。
そう、敷地は豪華だが、だからといってこの邸宅の価格が急騰している理由にはならない。それでもこの邸宅が好きというには、かなりのファンなのだろう。とりあえず、テネシー州に行ったなら、ここには行かないで節約しよう。
素敵な名前のただの洞くつ
ユタ州にあるのはモキ洞くつだ。ソーシャルメディアをスワイプしているときに偶然目にした写真に騙されてはいけない。ここはモキ洞くつという名前ではあるが、実際には洞くつでさえないのだ!浸食によって「洞くつ」のような形状が作られただけだ。
さらに、アメリカ先住民らが建てたり使ったりしていたわけでもないため、史跡というわけでもない。ここはちょっとした土産物屋のようなものだ。ちょっとしたお土産を買いたいのであれば、ここまで足を運び、お金を無駄に使うのもいいだろう。
ロック・オブ・エイジズ、その理由は?
ロック・オブ・エイジズという名前からは、かなり壮大な、かつ歴史の重みを感じさせる。バーモント州は、古い花こう岩の石切り場にセンセーショナルな名前をつけたが、実際には、名前のイメージからはかけ離れている。
そこにあるのは自然にできたプールで、グランドキャニオンなど、似たような名前がついた観光地からは似ても似つかず、ワクワクする気持ちも10分ほどで消えてしまうだろう。青い水と、見渡す限り岩しかない。
火星のチーズ城?
まずはじめに、火星の乳製品を信用できるだろうか。ウィスコンシン州はチーズで有名だが、火星のチーズ城は金もうけの縮図でしかない。
ここは高速道路を走っているとよく目につく。看板を見て、ちょっと寄ってみたいと思うだろうが、実際にはチーズしかない。そしてそのチーズもウィスコンシン州のどこでも手に入るようなチーズだ。城は必要ない。
観光客がおちいりやすい落とし穴-オレゴン州の観光地
確かにオレゴン州には楽しい体験ができる観光地もあるが、すべてが楽しいというわけでもない。たとえば、アンダーシー・ガーデンズなどは、観光客がおちいりやすい落とし穴とも呼べるだろう。
ここでは入場料を払って水中の様子を見ることができる。周りを泳ぐ人も見える。が、水は汚く、ラッキーだったら魚が見えるかもしれない、といったところだ。2019年にこのアトラクションは閉鎖されてしまったため、多くの人々はガッカリしたことだろう。多分。
オハイオ州にあるただの家
オハイオ州にいる間に、何の変わりもない普通の家を見に行きたいと思うだろうか。それならば、クリスマス・ストーリーに出てくる家を見に行くといい。夢は叶うだろう。もしこれが本物だったならば。
他に価値あるものを見に行けるのに、わざわざビクトリア風に改修した家を見るために並んで入場料を払いたいだろうか?少なくともオハイオ州には、ここよりも良い観光地が他にもある。こういう時こそスマートフォンを使って、他の場所を探そう。
ハリウッドのウォーク・オブ・フェーム、2ブロックしかない
最近の調査によると、ハリウッドのウォーク・オブ・フェームはアメリカでも最も過大評価されている観光地に選ばれている。否定的なレビューがあるほど、この観光地の評価は低い。なぜかって?人混みや、すりがいて、さらには2分ほどで終わってしまうからだ。
写真で見ると、ウォーク・オブ・フェームは大きく感じられるが、実際には2ブロック分しかない。すべてを見ようと思うと、ロサンゼルスの最も混み合う場所を歩かなければならない上、実際に見る価値のあるものはほんのわずかだ。ハリウッドには他にも見るところはたくさんある。
カークの生誕予定地、間違っている
スタートレックのファンであれば、USSエンタープライズの主要登場人物で指導者でもあるキャプテン・カークについてご存知だろうが、カークはアイオワ州のリバーサイドで生まれたとされている。このモニュメントは2228年にジェームズ・カークが「生誕予定」であるとして建てられた。この観光地は過大評価されているだけでなく、スタートレックの世界でも間違っている。
キャプテン・カークがアイオワ州の小さな街で生まれたと知った市長が、スタートレックのクリエーターであるジーン・ロッデンベリーと話して、これをリバーサイドに決めたという。残念ながら、ここで見ることができるものはこのモニュメントだけだ。
世界最大の麻ひものボールは…ただのひものボール
そんなにひもに夢中?自分に正直になった方がいい。もしそうでなければ、カンザス州のカーカーシティに寄り道する必要などないだろう。これは1人の住民が始めたことだったが、やがてコミュニティ全体を巻き込んだプロジェクトとなり、面白みがなくなるまで続けられた。
そう、このボールは1950年代頃からずっとある。そして、これにまつわる話は面白い。もしもワコンダ湖にドライブするなら、ここに立ち寄るのもいいだろう。だが、ひものボールを目当てにしてここを訪れても、10分ほどで用は終わってしまう。わざわざここに来るほどの価値はないだろう。
アヴェマリア・グロット、小さすぎ
アラバマ州カルマンでは、世界で最も有名な宗教的建造物のミニチュア模型を見ることができる。そう、小さなレプリカだ。詳細を見ることはできない。20世紀初頭、ベネディクト会の修道士ヨセフが空いた時間を利用して作ったものだ。
宗教や芸術の専門家であれば、もしかするとここから得られるものもあるかもしれない。だが、写真を撮ったり、祈りをささげたりする以外にすることはほとんどない。正直に言えば、宗教的レゴランドのようなものだ。
クレーター・オブ・ダイアモンド州立公園でダイアモンドは見つからない
クレーター・オブ・ダイアモンド州立公園は、唯一、一般に公開されているダイアモンドの採掘地だ。すごいと思う?トレジャーハンターなら、そう思うのかもしれない。だが、このアーカンソー州の公園は1906年からあり、ほとんど価値のあるものはこれまでに採掘されてしまっている。
クレーター・オブ・ダイアモンドに行けば、人々がウロウロしているだだっ広い平地が見れるだけだ。木や土、廃屋なども見えるかもしれないが、それ以外には何も面白そうなものはない。もし運だめしをしたいのであれば、行ってみるといいかもしれない。
バッファロー・ビルの墓、ワクワクするものではない
バッファロー・ビルは、世界初のスーパースターだった。スカウトしたり、馬に乗ったり、パフォーマンスをして巡業し、オールド・ウェストを魅了した後、コロラド州で史上最大の葬儀が行われ、埋葬された。だがしかし、バッファロー・ビルの墓は、それほどワクワクするものではない。
墓参りが趣味だというわけでもなければ、バッファロー・ビルの墓地も行く価値はない。本当に面白いのは博物館だ。写真や工芸品、オールド・ウェストについての情報はとても面白いだろう。その一方、墓地は写真を撮ったらそれで終わりだ。
レホボスビーチのボードウォーク、そんなに独特でもない
デラウェア州のレホボスにあるボードウォークは1.5キロある通りに繋がっており、これが観光地となっている。ネタバレ注意:このボードウォークは特に何かが特別なのではない。観光客向けに高く値段のつけられている土産物屋で食べたり買い物したりできるだけだ(そしてここ数年、これに苦情が出ている)。
ビジネス・インサイダーはレホボスビーチのボードウォークについて、「厳密には過大評価されているわけではないが、確かに人でごった返し過ぎている」と評価している。実際には駐車場などもなく、他の人が写真に写り込んでしまうのを避けるため、素早く写真撮影を行わなければならない。そう、1度来てしまえばもういいと思える観光地だ。だが、ここは訪れる価値のない観光地リストの中でも最下位ではない。
ケンタッキー州の箱舟との遭遇と創造博物館は法外な値段!
入場料が高すぎる場合、実生活でノアの箱舟を見るのはそこまでワクワクするものではない。確かにこの箱舟は、長さ155メートル、幅26メートル、高さ15.5メートルと、かなりの規模で作られているものの、入場料はおよそ5,500円もする。
博物館の内部は、数時間ですべて見て回れるもので、動物園でおなじみの動物のニセモノが置かれているだけだ。この箱舟の大きさへの感動がおさまってみると、どうして箱舟の形をした建物の中に入るのにあれだけの金額を払ってしまったのだろうかと疑問が頭をもたげることだろう。
メイン州の砂漠、小さい
砂漠に行ったことがあれば、またはテレビやインターネットで見たことがあれば、砂漠がどんなものなのかイメージがつかめることだろう。砂以外には何もない。メイン州の砂漠の周りには松の木もあり、ガッカリされている理由の1つだ。
このプラスチック製のラクダがあちこちに置かれているのも、この観光地が無意味な砂の土産で観光客をだますだけのニセモノの砂漠であることが分かる。もし砂が少しあるようなところに行きたいのであれば、ビーチに行こう。その方が楽しい。
メリーランド州の「リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノット」にはガッカリ
誤解しないでほしい。リプリーズ・ビリーブ・イット・オア・ノット!博物館は楽しい。ただ、アメリカ国内のあちこちにもあるのだ。なので、もしボルチモアにいるのであれば、比較的普通の博物館には行きたくはないだろう。
ボルチモアは芸術や文化のあふれる場所だ。ボルチモアで良い時間を過ごすために、観光ツアーに出かけてみよう。ヘリコプターに乗って観光するツアーまである!何をするにしても、からくりのアトラクションより、ボルチモアでしかできない体験をしよう。