冷蔵庫のスペース削減に!実は冷蔵庫に入れなくてもOKな食材
冷蔵庫は、食べ物の寿命を数時間から数週間伸ばしてくれます。多くの食材は冷蔵庫に入れたほうが持ちがよくなるものの、実は冷蔵庫の外に保管しておいた方がいい食べ物も存在します。あなたは室温で保管したほうが長もちするフルーツや野菜は何かご存知ですか?
例えば、玉ねぎは低い温度で保管するとすぐにダメになります。バジルのようなハーブも冷蔵庫では長く持ちません。ケチャップのような調味料もパントリーなどで保管しておく方がいいのです。今回は、冷蔵庫保管をしなくてもいい食材と、ちょっとした冷蔵庫保存テクニックをご紹介します。
冷たいパンは乾燥したパン
冷蔵庫でパンを保管するというのは、パンの保存方法として最悪です。パンはかまどから出た瞬間から、「でんぷんの退歩と再結晶」によって古くなり始めます。でんぷんがゆっくりと結晶化していき、パンが固く古くなるんです。
冷蔵庫にパンを入れると固くなります。湿度は厳禁です。パン入れかプラスチックバッグに入れておけば、1週間かそれ以上は持ちます。
冷蔵庫ではダメになってしまうたまねぎ
冷蔵庫で玉ねぎを保管すると、より早くダメになってしまうかもしれません。水分によって玉ねぎが退化して、カビが生えることがあります。野菜室に入れた場合は、換気がされていないためより早く腐ってしまうでしょう。
玉ねぎは換気され乾燥した場所を必要とします。ボウルやメッシュのバッグで室温で保管しましょう。光からは遠ざけてください。味が苦くなります。パントリー内であれば、2~3か月は新鮮な状態を保てるでしょう。
冷蔵庫に入れるとすぐダメになるキュウリ
信じがたいかもしれませんが、キュウリは室温で保管したほうが長もちします。カリフォルニア大学デービス校の研究者たちによれば、キュウリは10度以下の温度に敏感です。ちなみに、冷蔵庫の温度は、3~4度。
キュウリを冷蔵庫に入れておくと、「冷害」が起こります。異常な水分量によって、より早くキュウリが腐ってしまう現象です。あざができて、べとべとし始めて、色が黒くなります。冷たいキュウリが好きということであれば、食べる直前だけ冷蔵庫に入れておくようにしましょう。
冷蔵庫に絶対入れてはいけないバナナ
バナナがまだ緑だった場合、冷蔵庫に入れないでください。冷たい温度が原因となり熟れなくなります。影響は冷蔵庫から出した後も続きます。緑のバナナを冷蔵庫に入れると、ただ黒くなってしまうんです。
室温であれば、バナナは5日ほどで熟します。そのプロセスを遅らせたいのであれば、黄色いバナナなら数日間冷蔵庫に入れてもOKです。
冷蔵庫の中では緑のままのアボカド
冷たい空気の場合、アボカドが熟すまでより時間がかかります。アボカドを冷蔵庫に入れると、数週間緑のままの状態になるでしょう。数日から1週間で食べたいという場合は、室温保管してください。
プロセスをスローダウンさせたいということであれば、冷蔵庫に入れてしまいましょう。プラスチックバッグに入れて野菜から離しておいてください。野菜によってアボカドが早く腐ってしまいます。熟れすぎたアボカドは最悪ですよね。
パントリー保管がきくサラダのドレッシング
すべてのドレッシングが冷蔵庫保管されなくてはいけないわけではありません。ヴィネグレットなどのオイルベースのドレッシングは、新鮮さを保つために低い温度を必要としません。バクテリアに感染することを防止する酸と脂肪が含まれているためです。
しかし、新鮮なハーブ、マヨネーズ、卵、ガーリックなどが含まれるサラダのドレッシングは、開封後は冷蔵保存が必要です。室温で保管した場合、腐ってしまいます。冷蔵庫にドレッシングを入れる前に、原材料を確認しましょう。これで少し他のものにスペースを確保できるかもしれません。
しなびれたくないニンジン
冷蔵庫は水滴を作り出します。ニンジンは水気が多いと腐りやすくなってしまうんです。濡れてしまうと、べしょべしょしてしなびれてしまうかもしれません。室温で保管して、濡らさないようにしてください。
室温保管すれば、3~5日間鮮度を保つことができます。さらに長い期間持たせておきたいのであれば、ペーパータオルに巻いて冷蔵庫に入れましょう。数日ごとにペーパータオルは替えてください。こうするとニンジンが湿らないため、しなびれにくくなります。
水分を嫌うリンゴ
室温の場合、リンゴは1週間かそれ以上持つでしょう。しかし、冷蔵庫に入れてしまうともっと早く腐ってしまう傾向にあります。冷たい温度によって水分が加わります。リンゴは水分が傍にあると、エチレンガスを放出します。これこそ、作物をダメにしてしまうガスです。
リンゴは冷蔵庫の外で保管して、バナナなどのフルーツから遠ざけておきましょう。他の果物がエチレンガスを発すると、周りのものすべてを腐らせてしまいます。リンゴを冷蔵庫に入れる場合は、他の果物や野菜から離してください。野菜室に入っているのがリンゴだけの場合、より長く持ちます。
多くの国では室温保管の卵
多くの国では、卵は常温で保管します。卵には新鮮さを保つ天然のコーティングがされているのです(そうでなければ、自然環境で雛は成長できませんよね?)英国の研究によれば、卵を冷蔵保管した場合と室温保管した場合の違いはないとされています。
しかし、これはアメリカでは異なります。アメリカ合衆国農務省では販売前に卵を洗うように規定がされているため、この作業によって天然のコーティングが落ちてしまいます。このように処理された卵は、サルモネラ中毒を避けるためにも冷蔵保存が必要です。自然のままであれば、冷蔵庫の外で保管しておいても何ら問題ありません。
冷蔵庫に入れる必要がない中力粉
冷蔵庫で小麦粉を保存することにデメリットがあるわけではありません。1年までなら冷蔵庫で保管しても構いません。ただ、冷蔵庫のスペースを無駄にする必要はないですよね。密閉した容器に入れて暗い涼しい場所に保管しておけば、小麦粉は室温で6か月間まで持ちます。
小麦粉に関しては、保管場所より保管方法の方が重要です。必ず水分、空気、光を避けるため、密閉した容器で保管しましょう。
冷やすことで香りを台無しに
豆のままのコーヒーであっても挽いたコーヒーであっても、冷蔵庫からは遠ざけてください。コーヒー豆は熱、光、水分を避けるべきです(全米コーヒー協会)。湿気によってコーヒーの味が落ちてしまいます。
コーヒー豆は涼しくて乾燥した場所に保管しましょう。密閉した容器に入れてください。空気に触れることで、鮮度が失われます。コーヒー豆が腐るということはありませんが、冷気、空気、湿気にさらされると風味が落ちます。
飲みかけのコーヒーは冷蔵保存すべき?
淹れたコーヒーが冷たくなってしまったら、2時間までは鮮度が保たれます。冷蔵庫に入れておくことで、このタイムスパンは最大1週間まで伸ばすことができます。しかし、コーヒーの味が落ちて冷蔵庫の匂いが気になるかもしれません。
冷蔵庫の中に入れておくと、コーヒーの匂いがついてしまう可能性があります。果物、野菜、米などの多孔性の食べ物は、匂いを吸収してしまうでしょう。さらに、入れたコーヒーは1日経つと味が失われます。冷蔵保存したいということであれば、密閉された容器に入れて保管しましょう。
トマトを救え!
冷蔵庫でトマトを保管しないでください。食品サイエンティストのハロルド・マギーは『ユピキュリオス』に対し、「トマトは12度くらいが丁度いい」と話しています。冷蔵庫の湿気によって、トマトがべしょべしょであざだらけになります。
ゲッチンゲン大学の研究者たちは、トマトを冷蔵保存した場合と常温保存した場合に違いは見られないという発表をしています。どちらのケースでも、トマトははじめの4日間がベストです。冷蔵庫のスペースを無駄に取らないためにも、室温で保管しておくことをおすすめします。
室温が大好きなチョコレート
チョコレートの専門家であるルーク・オーウェン・スミスは、チョコレートを冷蔵庫に入れないようにアドバイスしています。その理由は、チョコが低温をあまり好まないためです。最も良い温度は、室温より少し低い18度から20度です。
冷蔵庫の中では異常な湿気が原因で「シュガーブルーム」が形成されます。これは砂糖がチョコレートの表面に上がってきて、変色やおかしな食感を生み出す現象です。チョコレートが溶けていない限り、冷蔵庫には入れないようにしましょう。
冷蔵庫でプラムが台無し
プラムは室温保管で最も味が保たれます。冷蔵庫に入れた場合、冷たくて湿った大気に覆われます。これによって味が落ちてべしょっとしてしまうんです。
南国のフルーツであるプラムは、直射日光を避けて乾燥した場所で保管しましょう。熟したら、寿命をのばすために数日間冷蔵庫に入れておいても構いません。しかし、熟れていないプラムを冷蔵庫に入れるのはNGです。
ニンニクを冷蔵庫に入れるのは間違い
新鮮なニンニクをお店で買ったら、冷蔵保存されていないことに気づきますよね。冷蔵庫に入れることで、ニンニクはより早く腐ってしまうんです。水分によってカビが生えてきます。
ニンニクは冷蔵庫の外で保管したほうがずっと長もちします。カビを防ぐために暗く乾燥した空気の流れがある場所で保管しましょう。室温であれば、3~5カ月間鮮度を保てるはずです。これだけの時間があれば十分使いきれますよね。
ケチャップは冷蔵庫に入れる必要なし
レストランでケチャップがテーブルに置きっぱなしにされているのを見たことがありませんか?ケチャップは冷蔵保存する必要がないため、そのように保管しても問題ないのです。元々酸性度が高く、これによって室温でも鮮度を保てます。
ケチャップは冷蔵庫に入れなくとも1カ月ほど持つでしょう。それ以上持たせたいということであれば、冷蔵庫に入れてください。冷たい温度によって長もちします。ただ、かなり色んな保存料が入っていることを考えると、冷蔵保存は必要とは言えません。
冷蔵庫に入れなくても数週間持つバター
乳製品であるものの、バターは冷蔵庫の外で保管して構いません。韓国の研究者によれば、バターは室温でも数週間から数か月持ちます。特に塩分が含まれた通常のバターであればバクテリアが寄生するリスクは低いとされています。
アメリカ合衆国農務省によれば、バターは室温でも安全です。ただし、悪臭がしてくる可能性はあります。気温が21度以下でバターが密閉された容器に入れられているのであれば、常温でも数週間持ちます。
牛乳以外の水分はNGなシリアル
冷蔵庫でパンが早く腐ってしまうように、シリアルも冷蔵庫はNG。冷たい温度によって砂糖が結晶化して、水分でシリアルがふにゃふにゃになります。牛乳に入れる前からしっとりしたシリアルは嫌ですよね?
未開封であれば、シリアルは室温で6~8ヶ月持ちます。冷蔵庫では1週間ほどでダメになるでしょう。ハーバード・フード・ロー・アンド・ポリシー・クリニックのエミリー・ボード・レイブは、シリアルが腐ることはないと話します。ただ古くなって味がなくなるだけです。
他の核果同様乾燥を好む
桃は「核果」です。つまり、中に堅い種を持っています。『LAタイムズ』によれば、核果のフルーツは冷蔵庫を嫌います。低い温度によって熟さなくなり、結果的にべしょべしょした味のない桃になります。
桃は乾燥した光の少ない場所で室温保管して熟すのを待ちましょう。いったん熟したら、短い間であれば冷蔵庫で保管しても構いません。
パントリーで数年持つはちみつ
ナショナル・ハニー・ボードによれば、はちみつはパントリーで最大2年間持ちます。数十年持つ場合もあるんですよ!しかし冷蔵庫に入れた場合、その寿命を縮めてしまいます。
低い温度によって砂糖が結晶化。しばらくすると冷蔵庫の中ではちみつが固くなって食べられなくなるでしょう。はちみつの瓶に腐るような食品を入れない限り、パントリーでは数年生き延びることが可能です。
冷蔵庫で乾燥してしまうオレンジ
オレンジは柔軟な果物です。冷蔵庫で保管することはできますが、室温でも数週間持つでしょう。ただ冷蔵保管した場合、果実が乾いてしまう可能性があります。結露が染み出して水分を失ってしまうためです。
しかし、室温の場合はビタミンが素早く失われます。オレンジを1週間以上持たせたいのであれば、数日間冷蔵庫に入れてください。それからジューシーさを保つために、冷蔵庫から出しましょう。
冷たい温度を必要としないパルメザン
信じがたいかもしれませんが、堅いチーズは冷蔵庫の外で保管したほうが長もちします。アメリカ合衆国農務省によれば、パルメザンのような堅いチーズは冷蔵保管の必要がありません。若いパルメザンであっても、24時間は室温で問題ないはずです。
チーズは堅かろうが柔らかかろうが、冷蔵保管したほうが長もちします。もし数日間の内に食べきれるということであれば、室温で構いません。ただ、柔らかいチーズは必ず冷蔵保存してくださいね。
他のハーブとは違って冷たさを嫌うバジル
冷蔵庫で生き延びるハーブは存在するものの、バジルは冷蔵庫を好みません。異常な水分によってバジルが黒くなります。成長中のバジルを冷蔵庫に入れたら、しおれてしまうでしょう。
バジルは室温と太陽光を好みます。鉢植えに入ったものをお持ちなら、水分を吸収できるようにシンクの傍に置いておきましょう。摘みとった新鮮なバジルをお持ちなのであれば、室温で水を張ったボウルに入れておいてください。花の扱いと同じ原理です。
暖かい気温を好むマンゴー
バナナ同様、マンゴーも南国の果実です。南国の果実は全て暖かい気候を好みます。栄養士のリサ・サミュエルズは、熟れる前のマンゴーを冷蔵庫に入れないようにアドバイスしています。もし入れてしまった場合、熟れることなくすぐに腐ります。
ナショナル・マンゴー・ボードでは、室温で熟れさせることを推奨しています。寿命を延ばしたいということであれば、熟れてから数日間冷蔵保存しても構いません。熟れた後は、2~5日間鮮度が保たれます。
ホットソースは生ぬるい温度が1番
信じられないかもしれませんが、ホットソースは開封後も冷蔵保存する必要がありません。様々な保存料が含まれており、これらの多くはお酢などの酸性の成分です。そのため、ホットソースは冷蔵庫の外でも数年鮮度を保つことができます。
とはいえ、冷蔵保存することで酸化プロセスをスローダウンさせることができます。新鮮な果物が使用されたサルサをお持ちなら、冷蔵保管しましょう。色や舌ざわりを長もちさせたいということであれば、タバスコのようなチリソースも冷蔵庫に入れてください。
冷蔵庫には敏感すぎるアプリコット
プリコットは水分をたくさん含んだ核果フルーツです。そのため、冷蔵庫を好みません。冷たい気温によって、食感と味が変わって、異常な水分によって早く腐ってしまいます。べしょべしょのアプリコットはごめんですよね?
『フード・ネットワーク』の専門家は、アプリコットを室温で保管するように呼び掛けています。光や熱からは遠ざけてください。熟れたら、鮮度を保つために数日間なら冷蔵保存しても構いません。
冷蔵庫の外で保管してOKなジャム
フルーツからできているものの、ジャムは冷蔵庫に入れておく必要はありません。ジャムにはたくさんの保存料が入っており、水分量は少なめです。pH値が3であるため、酸度が高くバクテリアが寄生できません。
冷蔵保存すると、異常な水分によってジャムをダメにしてしまう可能性すらあります。パントリーであればジャムは1~2年持ちますが、冷蔵庫の場合は6ヶ月しか持ちません。ジャムの瓶の中にチーズなどの腐る食品が入ってしまわないようにだけ気を付けてくださいね。
水分量が多すぎるスイカ
2012年、アメリカ合衆国農務省は「スイカは冷蔵庫の外で保管したほうが長もちする」ということを発見しました。これには様々な理由があります。1つ目は、10度~15度で保管したほうが皮が長もちします。低い温度の場合、皮が割れて果肉がべしょッとします。
スイカにはとにかく水分が多すぎます。92%が水分であるため、水分過多によってダメになります。室温で保管すれば、7~10日間鮮度が保たれます。
冷蔵庫に入れる必要がないマスタード
ケチャップ同様、マスタードも冷蔵保存の必要がありません。イエローマスタードのメーカーであるフレンチは、「マスタードを室温で楽しみたいということであれば、冷蔵保存の必要はありません」と話しています。
マスタードは、室温でも18~24ヶ月鮮度が保たれます。賞味期限よりさらに数か月持たせたいということであれば、冷蔵庫に入れましょう。ただ、味や食感を保つために冷蔵保存が必要ということはありません。
より健康的な室温保存のメロン
おいしいメロンが食べたいということであれば、冷蔵庫で保存しないようにしましょう。冷蔵庫に入れてしまうと食感と味に影響が出て、べしょべしょになります。アメリカ合衆国農務省の研究によれば、室温保存したメロンの方が抗酸化物質が豊富なために健康的です。
一旦メロンを切ったら、3~4日は冷蔵庫保存しても構いません。これによって表面のバクテリアの増殖を防ぐことができます。しかし、熟れる前から冷蔵庫に入れることはしないでください。
冷蔵保存してはNGなオリーブオイル
オリーブオイルはパントリーで24カ月まで持ちますが、エキストラバージンオイルの場合は最大18ヶ月まで鮮度が保たれます。冷蔵保管する必要はありません。オリーブオイルを冷蔵庫に入れてしまうことで、逆に早くダメになってしまう可能性があるのです。
オリーブオイルが冷たい気温にさらされると、凝固して濁ります。これによって、色、味、舌触りが変わってしまうのです。調理油がこのようになってしまったら困りますよね。暗く乾燥したパントリーで保管しましょう。
熟れる必要がないハネデューメロン
他のメロンとは異なり、ハネデューメロンは冷蔵庫保存することで熟れ具合に影響があるということはありません。収穫されると、ハネデューメロンは熟します。そのため、丁度良い具合になるよう、冷蔵庫に入れたり入れなかったりする必要はないんです。
ハネデューメロンは、冷蔵庫の中に入れなくても2~4日ほど持ちます。長く持たせたいのであれば、冷蔵庫で最大10日まで保存できます。ただ、冷蔵庫に入れる必要はありません。
ココナツオイルは凝固する
ココナツオイルはおおむね脂肪分のため、冷蔵保存される必要はありません。パントリーで最大2年間持ちます。冷蔵庫に入れてもいいですが、長い間新鮮さを保つことができなくなります。冷蔵庫に入れることで、鮮度を落としてしまう可能性すらあるんです。
室温であれば、ココナツオイルはバターのような半凝固状態です。冷蔵庫に入れると、固まり過ぎてしまいます。冷たくすると、調理の際に使用する時に困るかもしれません。
種類によっては冷蔵保存が必要ないピクルス
かつて、ピクルスは樽で保存されていました。これらのピクルスはかなり酸度が高く、腐る前にバクテリアを破壊してしまいます。しかし、スーパーで売っているようなピクルスは塩水で調理されています。これらは開けたら最後、冷蔵庫で保管してください。
ピクルスが塩水で調理されている場合は、冷蔵保存が必要です。そうでない場合は、室温保管で構いません。塩水で調理されたピクルスもしばらくは室温で持ちます。ただ最悪の場合でも、発酵して食感が少し変になるくらいです。
室温で洋ナシを熟させる
お店で洋ナシを購入すると、熟していないことがほとんどです。洋ナシは収穫後に室温で熟します。水っぽかったり、味気なかなったり、柔らかくなったりしていない丁度いい味の洋ナシを求めているのであれば、室温で熟れさせましょう。
熟す前に洋ナシを冷蔵庫に入れてしまうと、べしょっとして濡れたような斑点が出てきます。色が濃くなるまでは、洋ナシを冷蔵庫に入れないようにしましょう。色が変わったら、数日間冷蔵庫に保管して問題ありません。
ジャガイモは温かく!
生のジャガイモを冷蔵庫に入れるようなことは絶対にしないでください。低い温度によって砂糖が分解され、ジャガイモがボロボロします。さらに長い間水分の多い場所に置いておくと、カビてしまう可能性があります。
ジャガイモを数週間持たせたいのであれば、パントリーで保存しましょう。涼しく暗い場所で水分から遠ざけてください。ジャガイモを冷蔵庫に入れてしまうと、ゆでたりローストしたりしづらくなります。無駄に調理を複雑にしないようにしましょう。
イチゴを冷蔵保存するタイミング
イチゴはすぐに冷蔵保存する必要はありません。数日はカウンターに保管しておいてもOKです。イチゴを48時間以内に食べる予定であれば、パントリーで保管しましょう。そうでないなら、冷蔵庫に入れてください。
イチゴを長く持たせたいのであれば、すぐに洗わないこと。余分な水分でイチゴが早くダメになってしまいます。食べたり切ったりする直前に洗いましょう。
かぼちゃを外で保管してもOKな理由
パンプキン販売場に行ったことはありますか?かぼちゃは冷蔵庫に入れなくとも2~3ヶ月は鮮度が保たれます。切ったりしない限りは、冷蔵庫に入れる必要はありません。
パントリーや地下室などの涼しくて乾燥した場所でかぼちゃを保存しましょう。冷蔵庫は湿り気が多いため、カボチャがすぐにダメになってしまいます。水や光に当たらなければ、文字通り外で保管しても構いません。
パントリーで保管してOKな醤油
他のソース同様、醤油も冷蔵庫に入れておく必要はありません。醤油は発酵食品のため、バクテリアが寄生するには酸度が高すぎます。開封後は、パントリーで6か月まで持ちます。
1年間持たせたいということであれば、冷蔵庫で保管して構いません。ただ、パントリーに保管したからと言って味が落ちるようなことはありません。醤油は光と熱に当てないようにしましょう。
ピーナッツバターを冷やす必要はなし
冷蔵庫にピーナッツバターを入れる必要はありません。入れた場合、容器から取り出しづらくなるでしょう。ピーナッツバターはパントリーで3~4ヶ月持ちます。さらに3~4ヶ月持たせたいということであれば、冷蔵庫に入れても構いません。
冷蔵庫にピーナッツバターを入れておくメリットはあまりありません。パントリーで保存するとピーナッツバターの油が分離する可能性があります。この場合は、少し混ぜれば問題ありません。
冷蔵庫には敏感なナス
ナスはおいしいですがかなり敏感な野菜です。余分な光、水分、熱ですぐにダメになってしまいます。冷蔵庫に長い間入れておくと、ぐしゅっとなって腐ったり、マズくなったりします。
ナスは、3~5日間室温で鮮度を保つことができます。さらに数日持たせたいということであれば、冷蔵庫に入れましょう。こうする際にはペーパータオルで巻いてください。水滴で腐ってしまうのを防ぎます。
乾燥スパイスは冷蔵庫に入れないこと
スパイスを冷蔵庫に入れる必要はありません。乾燥スパイスの場合は、冷蔵庫に入れてしまうと害が出ます。水分と低い温度がスパイスの中の科学物質を分解してしまうためです。結果、味、舌触り、アロマが落ちます。
挽いたスパイスは室温で1年まで持ちます。ホールスパイスは、最大3年間鮮度を保つことができるでしょう。熱や光から遠ざけてください。これらの要素によってスパイスが劣化します。
缶詰のツナは放っておいてOK
ツナ缶を冷蔵庫に入れる必要はありません。むしろ、水分からは遠ざけたほうが良さそうです。保存料が入っているため、ツナ缶はパントリー内で3~5年持ちます。
ツナ缶を冷蔵庫に入れておくべきなのは、開封後。ツナ缶が食べ終わらなかったら、冷蔵庫に入れておけば数日は鮮度を保てます。開封前のツナ缶であれば、涼しくて暗く乾燥した場所に保管しておきましょう。
パイナップル丸ごとを冷蔵庫に入れる必要はなし
パイナップルは冷蔵庫に入れるべきではありません。低い温度によって味と食感が損なわれます。異常に水分補給されて、皮が分解されてしまうんです。パイナップルを丸ごと冷蔵庫に入れるのであれば、一番上かドアの部分の最も温度が高い場所に置きましょう。
パイナップルは3~5日間室温で保存ができます。切ってしまった後は、冷蔵庫で3~5日保存が可能です。
他の南国フルーツと同じで暖かさを好むパパイヤ
南国フルーツであるパパイヤは、低い温度に敏感です。冷蔵保管は、熟れかけのパパイヤには悪影響です。熟れる前に冷蔵庫に入れてしまうと、べしょっとして、水分が多くなり、味気なくなって、つぶれやすくなる可能性があります。
パパイヤは熟れるまで室温で保存しましょう。長く持たせたい場合は、冷蔵庫に入れてください。ただ、早い段階での冷蔵保存は禁物です。水っぽいパパイヤは嫌ですよね?南国フルーツは温かい気温を好むということを覚えておいてください。
サツマイモを冷やすと味が損なわれる
サツマイモがお好きな方は、冷蔵庫で保管するようなことはしないでください。こうすると固くなって味が損なわれます。低い温度と水分によって砂糖が凝固してしまい、これによって味と食感が変わってしまうんです。
室温であれば、サツマイモは1~2週間持ちます。普通のジャガイモ同様、メッシュなどの通気性の良いものに入れて保管してください。余分な水分があるとカビが生えます。
アイシング(バタークリーム)は冷蔵庫保管の必要なし
驚きかもしれませんが、アイシングは冷蔵保存の必要がありません。缶に入ったアイシングであれば、12~18ヶ月持ちます。バタークリームのアイシングであっても、パントリー保存でOKです。アイシングには乳製品より砂糖の方が多く含まれており、すぐに腐ることはありません。
缶に入っているアイシングを開封したら、3日ほどは室温でも問題ありません。もう少し長もちさせたい場合は、冷蔵庫に入れましょう。おやつとして食べきってしまってもいいですけどね!
室温でも大丈夫なパンプキンパイ
パンプキンパイも、しばらくカウンターに置いておいて問題ありません。お店でパイを買ったらたくさんの添加物が加えられているため、冷蔵保存する必要はないでしょう。お店のパンプキンパイは、販売有効期限までは十分持ちます。
ただ、ホームメイドのパンプキンパイの場合は勝手が異なります。保存料が加えられていないため、冷蔵庫の外では2時間が限界でしょう(アメリカ食品医薬品局)。冷蔵庫の中であれば、2~4日持ちます。
開封後は冷蔵が必要なアップルソース
アップルソースは、開封されるまでは冷蔵庫に入れる必要がありません。包装される際にたくさんの保存料が加えられているため、パントリーで4カ月まで保管可能です。一度開封してしまったら、冷蔵庫で数日間なら保存できます。
ホームメイドのアップルソースは別です。保存料が加えられていないため、冷蔵庫保存が必須。最大10日まで持ちます。長く持つアップルソースをお求めの場合は、お店の商品を購入しましょう。
自己保存がきくお酢
お酢は冷蔵庫の外で保管して問題ありません。ヴィネガー・インスティチュートによれば、お酢の酸度は非常に高く、バクテリアが寄生することはできません。パントリーで2~3年持ちます。ホワイトビネガーであれば寿命はありません。
お酢を冷蔵庫に入れて害があるというようなことはないですが、良くなるということもありません。ただ単に冷たくなるだけです。どんなお酢も開封後は味が落ちます。冷蔵保存ではこれをとめることはできません。
パントリーで半永久的に保存がきくヴァニラエクストラクト
ヴァニラエクストラクトはきちんと保存すればかなり長い間持ちます。15~27度の温度で保管しましょう。そうしなかった場合、分解してしまいます。冷蔵保存した場合、色が濁って味が変わってしまうかもしれません。
ヴァニラエクストラクトはパントリーで保管してください。調理オイルのように涼しくて暗い場所を好みます。ヴァニラビーンズであれば、室温で密閉した容器に入れて保存しましょう。冷蔵庫はNGです。ヴァニラは温かい温度を好みます。
全てに冷蔵保存が必要とは限らないフムス
フムスすべてに冷蔵保存が必要なわけではありません。スーパーでは、2種類のフムスを見かけるはずです。冷蔵フムスと非冷蔵フムスです。缶入りフムスも冷蔵保存の必要はありません。パントリーで数か月持ちます。
冷蔵フムスを購入した場合、賞味期限を10日過ぎても、開封後であっても保存がききます。次にフムスを購入する際は、どれくらいの保存期間が必要か考えて購入するといいかもしれません。
開封前であれば冷蔵庫を避けたいビーフジャーキー
ガソリンスタンドやコンビニで密閉されたビーフジャーキーのパッケージを見たことがあるかもしれません。ビーフジャーキーは密閉保管されている場合、最大1年間まで持ちます。ホームメイドのビーフジャーキーであっても、冷蔵庫に入れずに1~2週間保存が利きます。
しかし一度開封してしまうと、冷蔵保管が必要になります。空気に触れさせることでバクテリアの影響を受けやすくなるためです。冷蔵保管すると、より長く楽しむことができます。
冷蔵庫で乾燥してしまうバナナブレッド
ご自身で焼いたバナナブレッドでもお店で購入したものであっても、冷蔵庫には入れないでください。水分と低温でバナナブレッドが乾燥してしまいます。乾燥したバナナブレッドはおいしくありませんよね。
似たようなケーキやペーストリーにも同じことが言えます。冷蔵庫は冷たい空気を循環させるため、ブレッドの水分が蒸発してしまうのです。バナナブレッドは、最大4日間、カウンターで保管することをおすすめします。
フレッシュフルーツよりも長もちするドライフルーツ
ドライフルーツは、含まれる水分量が新鮮なフルーツより格段に少ないです。さらに、長持ちするようにと化学物質が使用されています。そのため、ドライフルーツを冷蔵保存する必要はありません。パントリー内では最大6か月持ちます。
ドライフルーツを冷蔵庫に入れても構いませんが、入れる必要は全くありません。長持ちさせるためには、密封した容器に入れてください。しっかりと口が閉められるプラスチックのバッグでも構いません。また、光、熱、水分からは遠ざけましょう。
イチジクには大した効果なし
イチジクは、冷蔵庫に入れる前に熟すのを待たなくてはいけません。早く冷やし過ぎると、味気なくなってすぐに腐ってしまう可能性があります。熟れるまでカウンターで保管しましょう。
新鮮なイチジクは、冷蔵庫に入れなくも2~3日持ちます。たいして長もちしないのか…と思われているかもしれませんが、冷蔵庫に入れたところでそれほど寿命が延びるわけでもありません。冷蔵庫では、最大1週間持ちます。
冷やす必要がないチアシード
チアシードは、冷蔵庫に入れなくても長い間持ちます。パントリーで保管した場合、チアシードは少なくとも2年間持ちます。冷蔵庫では、最大4年間持つでしょう。4年間も持たせるためにはかなりの量を購入する必要がありそうですけどね。
チアシードは最終的に悪臭を放つようになります。酸化して、化学物質が分解されるためです。密閉容器に入れて水分から離しておくことで、その効果を遅らせることが可能です。
室温保存でOKなシロップ
シロップはパントリーで保管して問題ありません。開封前であれば、最大1年間持つでしょう。保存料が大量に入れられていて、半永久的に持つものもあります。唯一違うのは、純度100%のメープルシロップぐらいです。
純度100%のメープルシロップを開けたら、最大1年間持たせるためには冷蔵庫で保管してください。他のシロップであれば、パントリーで最大18ヶ月まで持ちます。ただ、しばらくすると悪臭がしてくるかもしれません。
開封後も冷蔵保存が必要ないトマトソース
ほとんどの人が、トマトソースの缶はパントリー保管で問題ないことをご存知ですよね?食品微生物学士のフィル・ブレマーによれば、開封後にトマトソースを冷蔵保管する必要はありません。
かなり酸度が高いトマトソース。この酸によって、バクテリアがソースをダメにしてしまうことを防ぎます。開封後にトマトソースを冷蔵庫で保存することで、味は長い間保たれるかもしれません。未開封のトマトソースであれば、パントリーで18カ月まで持ちます。