海外の人が試してみたいと思う人気の日本料理
日本料理は、世界的にみてもとても人気料理だ。海外では、その土地の人々に合うように多少アレンジされたりもする。寿司を揚げたり、ラーメンのスープの色が真っ黒だったり、日本では考えられないタイプの物も複数存在する。しかし、多くの人がやはり日本で本場の味を試してみたいと思っている。今回の記事では、海外の人が一度は日本で試してみたいと思う日本食を一挙ご紹介!中には勘違いされているものもあり?
ラーメン
日本でも地方を問わず人気なのがこのラーメンだが、それは海外でも同じだ。アメリカには、多くの日本のラーメン店が実際にフランチャイズとして出店もしており、常に行列が絶えない状況だ。
ただ、あまり熱々のスープを飲むのが得意な人が少ないようなので、一部のラーメン屋では、スープの温度を少し下げて提供している店もある。日本でぜひ一度ぐらぐらのラーメンを試してみてほしいものだ。
天ぷら
天ぷらは、16世紀にポルトガルの宣教師から持ち込まれた料理だったというのは、知っていただろうか。現代の日本では、天つゆや塩などで食べるのが一般的だが、その当時はもう少し重みのあるソースにディップするのが主流だったようだ。
その名残なのか、海外の日本食料理屋にいくと必ずと言っていいほど、とても濃い味付けのされたソースがついてくる。日本人の私達にとっては、少し塩辛いと感じてしまうだろう。
もちもちのうどん
温かいスープに入ったうどんは、日本人の心だけでなく世界中の人々の心をも温めてくれるようだ。ハワイの丸亀製麺所では、毎日長蛇の列が絶えないという。中でも出汁というのは、日本特有の味で、そのなんとも言えない味わいが、海外の人を虜にする。
しかし、実際に日本に来てうどんを試してみた海外の人の中には、あまりのコシの強さ(地方によるが)に驚きを隠せなかった人もいるようだ。どうやら海外では、ふわふわもちもちのうどんの方が主流らしい。
豆腐
今や、海外でもスーパーフードとして、人気の高い豆腐。ベジタリアンやヴィーガンの間では、立派なプロテインとして重宝されているようだ。とあるラーメン店では、肉などを食べない人へのオプションとして、豆腐を具に使っているところもあるくらいだ。
ただ、海外ではどちらかというと絹豆腐より木綿豆腐のほうが主流で、煮たりソテーにして食べたりしている人が多い。ぜひ日本で一度とろとろの豆腐を塩などで楽しんでもらいたいものだ。
寿司と刺身
寿司と刺身が海外でも人気なのは、多くの人が周知の事実だろう。むしろ、英語ができなくても、寿司と刺身を知っていれば、海外でも食べることには困らない。だって、アクセントは異なるが、発音はそのままできちんと伝わるのだから。
ただし、海外の人が寿司と聞いて連想するのは、握りずしや軍艦巻きなどよりも巻物だ。また、中には海老や芋の天ぷらなどが入っていたりもする。おそらく、魚を生食で食べないことを配慮してのアレンジだろう。更に多くの人は日本の回転ずしのシステムに、とても感動するらしい。
焼き鳥
アメリカのバーでの一般的なおつまみは、チキンウィング(手羽先をフライドチキンのように揚げたもの)だが、日本の居酒屋の人気おつまみは焼き鳥だ。甘辛いたれのもも肉や塩のきいた砂肝などは、ビールとの相性バッチリである。
海外でも、甘辛いたれのもも肉が人気を集めているが、砂肝やぼんじり、軟骨などの特殊部位は、食べ慣れていないこともあって、海外の人からはあまり人気がないようだ。ぜひ日本で立ち飲み居酒屋などで焼き鳥を楽しんで欲しい。
おにぎり
朝ごはんや忙しい時の昼ご飯など、私たちの助けとなってくれるのがおにぎりだ。小さいころのお弁当に入っているおにぎりは、各家庭の違いがよく出ておもしろかったのを覚えている。
そんなおにぎりだが、海外ではスナック感覚で小腹が空いたときに楽しむ人が多いようだ。というのも、おにぎりは小さくて、いくつも食べないとあまり満腹中枢を満たせないというのが本音らしい。日本のコンビニの素晴らしいおにぎりの品ぞろえを味わってもらいたいものだ。
ウナギのかば焼き
私達にとっても意外だったのが、うなぎのかば焼きが海外でも人気だということである。日本でも土用の丑の日や、夏の暑い日などの特別な日にしか食べることのないうなぎだが、その甘辛い味付けが故に日本食レストランでは注文する人が多いそう。
うなぎの歴史は江戸時代にさかのぼり、夏に蒲焼うなぎを食べてスタミナをつけたのが始まりとされている。高級料亭などで食べると一つ一万円以上するのもざらにある。
もちもちした食感のスイーツ
もちと聞くと私たちが想像するのは、磯辺もちやきなこもちなどだが、海外では"もち"と付くものは、一般的に日本独特のもちもちとした食感のスイーツなどを示すことが多い。
雪見大福や白玉粉を使ったドーナッツも、もちアイスクリーム、もちドーナッツといったような愛称で親しまれている。しかし、なぜ日本人は、こんなにももちもちとした食感が好きなのだろうか。その食感の物の多さに日本に来た人々は驚くだろう。
お好み焼き
パンケーキのようでもあり、ピザみたいだというお好み焼きは、近年人気が高まっているようだ。小麦粉や山芋と卵の中にキャベツなどの野菜を混ぜて焼くというのは、地域によってかなりの新感覚のようだ。
また、野菜が一気にたくさん摂れるということもあり大豆の粉などのアレンジを加えてヘルシー志向の人への関心も高まっている。お好み焼きは大阪が発祥だが、もんじゃ焼きは東京が発祥って知ってましたか?
そば
最初にそばを見た海外の人の印象は、茶色いスパゲッティだと思ったようだ。蕎麦は江戸時代にまでさかのぼり、武士の間で人気が出てから、深く日本の食文化に根付いている。
糖質が少なく、うどんよりも低カロリーのそばは、健康食品としても海外で人気だ。日本に来れば十割そばなど風味の変わるそばはもちろん、そば打ち体験などもして欲しい。
カレーライス
カレーは、元々インドが発祥だがごはんとごろごろと入った野菜や肉は、日本のカレーライスのスタイルだ。また福神漬けなどの漬物を添えるのも日本ならではである。
海外では、カツカレーが主流のようで、日本のカレー=カツカレーという認識まであるほどだ。スーパーなどの食品棚などには、カツカレーと称して、日本のカレー粉が売っている。(もちろんカツは入っていない笑)
味噌汁
海外の日本食レストランでは、味噌汁というとわかめ、豆腐、青ネギというのが主流スタイルのようだ。そして、寿司を頼むと必ず最初に出される。
しかし、日本では味噌汁にはもっとたくさん具材があるし、(むしろ何を入れてもいい)、寿司屋さんにいっても大体最後に頼んだり出てくることが多いだろう。発酵食品があまりない欧米の食文化では、味噌はユニークで新鮮なんだそう。
餃子
餃子といえば、ラーメン屋でよく出てくる焼き餃子を思い浮かべる人が大半かもしれない。しかし、海外でも同じ餃子の愛称で親しまれているこの食べ物は、焼き餃子だけではなく、水餃子や、揚げ餃子も大人気だ。
チキンギョウザやポークギョウザの他に肉を入れないベジタリアンギョウザなんてものもある。しかし、値段はどれも割高なので、日本での販売価格とクオリティにびっくりするんだとか。
納豆
日本食で、最も嫌悪されているのが納豆といっても過言ではないだろう。しかし、その一方で、食べたら病みつきになるという海外の人たちもいる。
粘り気のある見た目と強い臭い。日本人ならどこか懐かしさと安心感をも覚える味だが、ダメな人は見るだけでもダメなんだとか。しかし、納豆は他の食材とも相性抜群なので、もしかしたら食べられる食材が見つかるかもしれない。
おでん
今まで紹介してきた料理を思い返すと、いかに出汁が日本食にとって大事なのか、気付くことができるだろう。そして、この出汁は海外の人をも虜にさせてしまうのだ。
そんな出汁を楽しむことのできる料理の一つがおでんだ。韓国でもオデンという名前で似たような料理があるが、日本のようにたくさん具材が入っているわけではない。温かいおでんのスープで冬は温まりたいものだ。
卵焼き
私たちの日本人のお弁当の定番と言えば、卵焼きだろう。あなたは、しょっぱい派と甘い派どちらだっただろうか?卵を使ったシンプルな料理だが、厚焼き玉子やお弁当の卵焼きのような料理は日本ならではのようである。
目玉焼きやスクランブルエッグとは違った食感を楽しめるのがいいようだ。ただ、水気の多いだし巻き卵は日本人の私達でさえも、完璧な仕上がりになるまでには練習が必要なので、なかなかごちそうするのは難しい。
たこ焼き
一部の国では、タコも日本のように当たり前のように食べられているが、欧米の人たちにとっては、なかなか珍しいようだ。だからこそ、かわいい見た目とは裏腹に、中に入っているのがタコだと知ると、真っ青になる人も多いようだ。
日本人にとってカリカリふわふわのたこ焼きは大好きな人も多いだろう。特に本場大阪で食べるたこやきは、家で行うたこやきパーティーとは違って、出汁の味がしっかりついていて、何個でも食べられる。
とんかつ
チキンでもない、ビーフでもない、ポークを油で揚げたとんかつは、揚げ物が好まれる欧米では特に人気だ。しかし、とんかつは常にカレーに入っているというのが、一般的な印象の様で、定食みたいに食べるのは、あまり慣れない人が多い。
サクサクの衣のとんかつにたっぷりのキャベツを添えて、ごはんをかきこんだら、口いっぱいに幸せが拡がるのは間違いない。お味噌汁とキャベツ、ごはんはお替り自由のレストランが多いのでお得感も満載だ。
最高級の和牛
海外でも"Wagyu"という日本語のまま通用する最高級の牛肉。それが和牛だ。日本でも、なかなかのことがない限りお目にかかれない代物だ。
海外では、その和牛特融の脂の霜降りと柔らかな食感がすぐに他の牛と違うことを気付かせてくれるようだ。一価不飽和脂肪酸が多く、融点が低いため、口の中でとろけるような食感が人気なのだ。